アール・ヌーヴォー桜文様蓋物・セーブル製
1913年製作1914年装飾

濃いピンク色の釉薬がとても初々しくセーブルの高い技術で
磨き上げられた金彩にマッチしています。
図案化した植物と曲線とで自然の生命力への賛美を歌った
アール・ヌーヴォー期最後のもので、1913年に製造され
1914年に装飾されています。
この蓋物が完成した1914年を最後にセーブル製作所は、
その活動を中止し、再開までに3年以上の月日を要します。
というのは1914年第1次世界大戦が勃発しセーブル製作所は
軍事工場になってしまうのです。
この蓋物のマークをみるとわかるように1912年から1927年に
かけて使用されたセーブルのマークは、方形でした。
頭文字DNは、新磁器を表しています。
ちなみにDAだと古い磁器になります。