チェルシープレート(レッドアンカー期)
Chelsea Plate painted with flower spray
in meissen style
red-anchor mark ( 1752〜1758 )

チェルシー窯は、
1745年スプリモント(N,Sprimont)と
グーイン(C,Gouyn)によって設立され、
1770年にダービー窯へ売却された後の1784年に
チェルシー窯としては閉窯している。
皿の後ろのマークは、レッドアンカーと呼ばれ、高台の
内側近くに4mm位の小さい錨の形で描かれている。
また裏面から光をかざすとムーンと呼ばれる
小さい気泡が点在している。
高台内部には7,5cm位の正三角形を描くように
3点の小さい窯跡があり、これがチエルシー特有の
窯内部での支えの跡と思われる。
素地はフリット磁器で灰色とクリーム色を
混ぜたような色を呈す。
マイセンスタイルの花々は一見素朴な描き方に見えるが、
小枝や葉の縁取りにグレイや薄茶を使用しており、
アクセント程度に黒を使ってあるのが面白い。



Chelsea  plate ( red anchor mark 1752-58)

次にあげるプレートは、強い光にかざすとチェルシーの
Moonが見られ、また高台裏に窯内部での支えの跡と
見られる”Spur marks"が3点、これは7.5cmの
正三角形を描くように存在しています。
また高台の内側に小さく赤い錨のマークを持っています。
上記のチェルシーのプレートに比べ、
釉薬の質がガラス質がかり、レッドアンカー期特有の
クリーム色に比べ白さが強い事とプレートの形態が
珍しいのですが、サザビーズが
チェルシーとして断定した同型のプレートがある
事と先のチェルシー特有の特徴を兼ね備えて
いる事より、レッドアンカー期のチェルシーと
みなしました。