Worcester
Blind Earl Plate
C. 1770 直径19.5cm

1780年のハンティングの事故で失明してしまった
Coventryの伯爵のために彼が触れて感じとる事が
できるように作られたというBlind Earl ( 盲目の伯爵)
という名前で有名なパターンです。
その表面にはバラのつぼみや葉の造型が施されています。

しかし1758年にすでにWorcesterで
最初のBlind Earlのパターンが作られており
さらに1756年のChelsea Sale Catalogue
大変似通ったモデルがでていることもあり
この原型はChelseaからきていると
考えた方が妥当のようです。

ただ私が最初にそうであったように、深く文献を紐解かずに
盲目の伯爵のために作られたという
素敵な逸話を信じていた方が
時として幸せかもしれませんね。