<目次>
用意するもの | |
第 1 回 : | とにかく使ってみましょう |
第 2 回 : | 関数と変数 |
第 3 回 : | プログラムの保存 |
第 4 回 : | 判断文 |
第 5 回 : | ループ |
第1回:とにかく使ってみましょう
第2回:関数と変数
第3回:プログラムの保存
第4回:判断文
さあ,スイッチを入れます。暫くすると,画面にメッセージが出て,Okと表示されますね。これでオッケーです。さあ,使ってみましょう。
まずは,BEEPと入力してみましょう。Bは下の段の真ん中辺,Eは上から2段目の左の方,Pはその段の右の方にあります。BEEPと打ったら,リターンキー(右の方にある大きいキー)を押します。
「ピーッ!」と鳴りましたね。はい,結構です。BEEPは音を鳴らせという命令です。コンピューターがあなたの命令にしたがって,ちゃんと働きました。
次に,? "ABC"と入力し,リターンを押して見てください。ABCと表示されましたね。?はPRINTと書いても同じなのですが,画面に以下のものを表示しなさいという命令なのです。
では,いよいよ計算をさせてみましょう。? 1+1と入力して,リターンを押して見てください。ほら,2と表示されましたね。コンピューターはあなたの命令にしたがって,計算をしてその結果を表示したのです。
はい,今日はここまでです。お疲れ様でした。
さあ,今日はもう少し難しい計算もしてみましょう。コンピューターと言えば,難しい計算が瞬時に出来るものの筈ですね。そうです。三角関数や対数なども瞬間的に計算してくれるのです。
では,? SQR(2)と入力し,リターンを押してみましょう。1.4142...と表示されましたね。SQRはスクエア・ルート,つまり平方根のことです。これでルートが一瞬で計算できることが分かりますね。2を他の数字に変えて,色々試して見てください。
次に三角関数。? SIN(3.14159/4)と入れて,リターンを押して下さい。0,7071...となりました。そうですね。sin(π/4)を計算したら,1/√2になったのです。次に? log(2)をやってみましょう。0.301029...と表示されました。このように,数学で使う関数が一通り使えますので,マニュアルで確認しておいて下さい。
さて,計算以外にコンピューターのもう一つの重要な機能は,記憶することです。このコンピューターでは任意のアルファベットで始まる2文字以内の変数を記憶させることが出来るのです。
では,X=1と打ってリターンしましょう。次にY=2でリターン。ここで,? X, Yリターン。はい,1 2と表示されました。コンピューターは確かにXとYの値を記憶しています。更に,? X+Yも試してみましょう。はい,ちゃんと3になりますね。このように,コンピューターは変数を記憶させておいて,あとから計算に用いることが出来るのです。
はい,今日はここまでです。お疲れ様でした。
前回までで,コンピューターが数値を記憶し,様々な計算を行う機能があることをご理解いただけたと思います。今回は,様々な計算式など一連の処理をコンピューターに記憶させておき,必要な時に繰り返し利用できるようにする方法について学びます。
まず,INPUT Xリターン。はい,?が表示されました。ここで,2を入れてリターンしましょう。次にINPUT Yリターン,?が出たら,3リターン。はい,ここで? X, Yリターン。2 3と表示されました。次に? X*Yリターン。コンピューターはX=2とY=3を記憶していて,掛け算したら6になったわけです。この掛け算をいつでも使えるように記憶させてみましょう。
次の通り入力して下さい。
10 INPUT X
20 INPUT Y
30 PRINT X*Y
はい,ここでLISTリターン。10〜30がそのまま表示されましたね。コンピューターはこの3行のプログラムを記憶したのです。では,いよいよこれを実行します。
RUNリターン。はい,?が出ました。Xの値を入れて下さい。次に?が出たら,Yの値を入れます。すると,たちどころに掛け算の結果が表示されました。もう一度RUNリターン。以後,何回でもこのプログラムが使用出来ます。
では,このプログラムをカセットテープに保存しましょう。テープレコーダーを録音状態にし,CSAVE"KAKE"リターン。はい,暫くしてOKが出たら保存終了です。
はい,今日はここまでです。お疲れ様でした。
前回は掛け算をするプログラムをカセットテープに保存しました。まず,このプログラムを読み込んで使用してみましょう。前回はCSAVE"KAKE"というコマンドでプログラムを保存しましたね。これはカセット(C)に"KAKE"という名前で保存(SAVE)するということです。では,この"KAKE"をカセットから読み込みましょう。CLOAD"KAKE"と打って,リターンを押して下さい。そして,巻き戻しておいたカセットテープを再生します。あれ,わかちちさんのマイコンだけ変なメッセージが出ましたね。SKIP "INVADOR"と表示されています。わかちちさん,間違えてインベーダーゲームのカセットを入れましたね!
さあ,みなさん,Okが出ましたか? ではLISTリターン。はい,前回のプログラムが出て来ましたね。
10 INPUT X
20 INPUT Y
30 PRINT X*Y
では,30行目の*印を/に変えてみましょう。カーソルキー,すなわち,矢印のキーで,*の場所に移動し,*を消して/に変えます。そして,リターン。はい,念のためLISTリターンで確かめましょう。
10 INPUT X
20 INPUT Y
30 PRINT X/Y
では,RUNリターン。例えば,10と5を入れてみましょう。10÷5=2が計算されましたね。次に,1と0を入れてみましょう。はい,ピーッと鳴ってエラーメッセージが出ました。0で割れないからエラーになったのです。
では,Y=0の場合は割り算をしないようにしてみましょう。プログラムに,次の1行を追加して見てください。
25 IF Y=0 THEN PRINT "BAKANEKO":END
はい,RUNリターンで,1と0を入れてみましょう。BAKANEKOと表示されました。では,0以外の数字も試しましょう。ちゃんと割り算されていますね。このように,IFとTHENを組み合わせることによって,条件によって異なる処理をすることが出来るのです。
はい,今日はここまでです。お疲れ様でした。