車 |
馬 |
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将 |
将 |
将 |
将 |
将 |
将 |
将 |
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人 |
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人 |
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兵 |
兵 |
兵 |
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兵 |
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車 |
龍 |
虎 |
行 |
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車 |
馬 |
将 |
将 |
将 |
将 |
将 |
将 |
将 |
将 |
将 |
馬 |
車 |
各駒の動き方は現代の大将棋と若干異なるが、ここでは走り駒に注目したい。なお、ここで取り上げた以外のものは全て小駒(桂馬以外は1コマ隣にしか進めない)である。
1.縦の走り駒
両端の奔車・香車だけであるが、現代の反車・香車と同じで、成らずにこの列から動くことはない。成れば金将であるから、縦の走り駒が中央で活躍することはない。
2.横の走り駒
横行だけであり、これは現代の大将棋・中将棋同様に、自陣の守りに使用するのであろう。
3.斜めの走り駒
飛龍がここでは現代の角行あるいは奔猫の動きをする。奇数格で左右対称のため、全ての飛龍は筋違いの位置へ行くことはない。
要するに、攻撃に使える走り駒が、飛龍以外には存在しないのである。その飛龍とて、成れば金将であり、また、中盤には交換されて盤上から消えてしまうことが多かったに違いない。平安大将棋の終盤は、お互いが王と金将(成り駒含む)数枚で睨み合う消耗戦になるしかなかったのである。
これではあまり面白いゲームにはならない。小駒だけの睨み合いがつまらないのなら、終盤でも飛龍や奔車のような駒が盤面各地を暴れ回るようなルールにすればいい。そのような発想から、次々と強力な走り駒を追加して行くことによって、今日の大将棋が完成したことは想像に難くない。
最初に発明されたのは、縦横に走る飛車、あるいは横行に対応する竪行あたりであろうか。筋違いの位置へ行ける飛龍として龍馬、斜めにも動ける飛車の龍王・・・などが追加されるのに大して時間は掛からなかったものと思われる。また、成れば金将というのがかったるいのであるから、成れば走り駒というのを次々と開発していったに違いない。
奔王までは考え付きそうなものである。しかし、よく分からないのは鳳凰と麒麟。まあ、それらも良いとして、獅子が発明されたことは奇跡に近い。そして、飛鷲・角鷹。これらが発明されるまでに、一体全体どのような試行錯誤があったのか、非常に興味深い。
ところが、平安大将棋から現代大将棋に至る過程については、一切記録に残っていないのである。かったるい平安大将棋しかなかった世の中に、ある日突然現代大将棋が出現した。これを持ち込んだのはエイリアンか?? そんな筈はない。きっと、よほど将棋好きで暇なお公家さんが数人集まり、ごく短期間で一気に完成されたものであろう。ゲームメーカーの優秀なプロジェクトチームのようなものである。(爆)
ほんまかいな? (=^^=;; ← またまた無責任猫