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仮公開・ミクロ中将棋


 大山名人が将棋を簡略化したゲームを色々と考案されたが、その中で最も小さいものがミクロ将棋であると言われている。正式なルールは不明であるが、手元のフリーソフトでのルールが恐らく正しいものとして、簡単にまとめてみる。






     
       
     





ミクロ将棋
 
駒名動き方成駒動き方
歩兵前に1コマ桂馬2列前の左右へ
銀将前と斜めに1コマ香車前へいくらでも
金将前後左右斜め前1コマ飛車前後左右へいくらでも
角行斜めにいくらでもと金前後左右斜め前1コマ
王将前後左右斜めへ1コマ − −

 この将棋の特徴は、強制成りと持ち駒を打つ際に表裏のいずれで打っても良いことである。成りは相手の駒を取ったときに起こるが、再び敵の駒を取った際には再び裏返って元の駒に戻る。つまり、金将で相手の駒を取って飛車に成って、更に相手の駒を取ると再び金将に戻るのである。また、この駒を取った場合、金将として打っても飛車として打っても構わない。取った後に何になるかまで読まなければならないので、中々に複雑なゲームとなる。


 さてここで、日本中将棋連盟で時間が余ったときに、会長とふざけて作った、ミクロ中将棋を少し改良して公開しよう。







           
           
           
           






ミクロ中将棋
 
駒名動き方成駒動き方
歩兵前に1コマ桂馬2列前の左右へ
金将前後左右斜め前1コマ飛車前後左右へいくらでも
獅子前後左右斜めへ1コマを2回反車前後へいくらでも
王将前後左右斜めへ1コマ − −
角行斜めにいくらでもと金前後左右斜め前1コマ
横行左右にいくらでも銅将前後斜め前1コマ

 ルールは基本的にミクロ将棋と同じである。横行の横利きを活かすために、歩兵は最下段に下げた。なお、獅子は1枚だけ取った場合(居食い等を含む)に反車に成るが、2枚食いの場合は2回裏返って獅子のままである。獅子が成った瞬間極端に弱くなるし、獅子が取られては大変(打てるから)なので、緊張感のある将棋になる。まだまだ改良の余地はありそうであるが。



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