モーツァルト3大オペラの珍演出



1.フィガロの結婚
 これは私が勝手に考えたアイデア。
 主役は何と,マルチェルリーナである。マルチェルリーナは最初からフィガロが自分の息子であることを知っていた。そして,そのフィガロの結婚がうまく行くように,わざと揉め事を起こして,アルマヴィーヴァ伯爵を封じ込めることに成功したのである。
 序曲が始まるなり幕が開き,舞台上方の現実ばなれした場所(上からぶら下がったゴンドラに乗っているとか)に現れるのがマルチェルリーナ。そして最初のフィガロとスザンナの二重唱が始まると,慈しむような表情で二人を眺めている。
 Se voul ballare...のアリアの途中でマルチェルリーナは一度舞台から消え,あとは普通に登場する。第2幕までは,本来登場しない場面でも舞台の隅に現れてフィガロを見守っていたりする。
 第3幕以降は母の愛に満ち溢れ,圧巻は第4幕のアリア。従来の演出では,マルチェルリーナを乳母桜的に描くためにメッヅォ・ソプラノに歌わせたりすることがよくあったが,それではこのコロラトゥーラ(と言うほどでもないが,最高音はHまである)が歌えないので,しばしば省略されてしまっていた。勿体ない話である。


2.ドン・ジョヴァンニ
 これも私の思い付き。
主役は何故か,レポレッロ。ドン・ジョヴァンニが地獄に落ちるところまで,実はすべてレポレッロの計算通りであった。
 詳細はまだ考えてない。

3.魔笛
 これはイギリスで上演されていたものを少し改変。
 ザラストロは武装カルト教団の教祖。3人の少年も実は信者。タミーノとパミーナは洗脳され,修行を積む。
 パパゲーノは洗脳されなかったため,最後の二重唱が終ってパパゲーナ(もちろん信者)を連れて逃げようとしたところ,パパゲーナにナイフを突き付けられ,ひるんだところを僧らに捕らえられる。パパゲーナと3人の少年が笑って見ている中で,パパゲーノは僧らに殺される。そして,タミーノとパミーナは,ザラストロの命ずるままに夜の女王と3人の侍女,モノスタトスを殺すのである。


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