お粗末な信用調査会社


 先日、なんとか商工リサーチH支店とかいうところから、なぜか自宅に電話があり、私が代表になっている会社について質問してきた。ところが、その男は京都にあった、似た名前の形態の違う会社と同じかとか、頓珍漢なことばかり訊いて来る。
 謄本を見れば違うのは一目瞭然であるが、なんだか話をしていると、その男、登記簿謄本の見方すら、よく分かっていないような感じであった。
 その似た名前の会社は、20年くらい前まで確かに京都にあったのであるが、その後和歌山県に移転し、更には、その電話を掛けてきた男の事務所の近くの町に移転して活動を続け、その後廃業しているのである。そんなことは、ネットで調べても書いてある。
 私は元来信用調査会社というものは胡散臭い物であると思っている。これが大手になると、怪しげな格付けを作って、銀行から金を借りたい中堅・中小企業はその格付けを上げるために無理を強いられ、やがて誤った経営判断に追い込まれる・・・。
 しかし、信用調査会社がこれ程までにレベルの低いものであるとは、思っても見なかったのである。ちょっとキーボードを叩いて調べれば分かるようなことも、横柄な態度で電話して訊けばいい、くらいに考えているふしがある。われ、誰に物言うてけつかるねん?
 それよりも腹立たしいのは、このような調査をするために、私が見積を出させた某大企業が、このなんとかリサーチに数万円あるいはそれ以上の金額を支払っているということである。
 当面はせいぜい数百万円の仕入れしかする予定がなく、それも前払いにするから安くしろと交渉しているのに、こんなところで無用なコストを掛けられてはたまったものではない。うちは全て現金取引なので当座預金すら作ってないと伝えてあるのに、そのなんとかリサーチは取引銀行はどこかとか訊いて来るのである。きっと、そこのマニュアルには取引銀行、代表者の所有不動産・・・を調べるようにと書いてあるに違いなかろう。
 マニュアルといえば、その調査を依頼した大企業の営業のマニュアルにも、事前に信用調査をすることと書いてあるに違いない。
 この話には非常に面白い続きがあるのであるが、とてもここには書けない。(=^^=;;



化け猫経営学    化け猫屋敷に戻る   化け猫屋敷掲示板(=^^=)m