2122 | 2137 | 2138 | 2300 | 2301 | 2337 | 2338 | 2352 | 2354 | 024 | 025 | 255 | 305 | 555 | 600 | 647 | 648 | 705 |
東京 | 新横浜 | 名古屋 | 京都 | 新大阪 | 新神戸 | 岡山 | 広島 | 小倉 | 博多 | ||||||||
846 | 830 | 829 | 706 | 704 | 628 | 627 | 613 | 608 | 540 | 535 | 305 | 255 | 005 | 000 | 2312 | 2311 | 2254 |
寝台列車
高くて狭くて揺れる・・・暫く前まで,まさにそのイメージであり,昔の3段式寝台は論外としても,現在の2段式でも十分に狭くて不快である。A寝台でさえ,それほど快適とは言えない。しかし,これは個室寝台の登場でかなり改善された。A寝台の個室は非常に割高であるが,B寝台個室はほぼ普通の寝台料金で,実に快適である。
例えば,寝台特急あけぼののB寝台個室に乗ってみよう。料金は通常の寝台と同じである。ベッドは決して大きくないが,転げ落ちるほどではない。個室のドアはちゃんとロック出来るし,靴を脱いで旅行鞄を置くくらいのスペースがある。普通の寝台は,靴と鞄を置く場所に苦労するのである。ハンガーが掛けてあるのは当然であるが,上着の裾がベッドに垂れて皺になる心配がない。また,折畳式のテーブルがあるのが嬉しくて,つい,チーズにワインなどやってしまいそうである。
しかし,一番驚いたのは,何と言ってもサンライズ号である。電子ロックの扉などはいいとして,特筆すべきは,個室の中で立てるだけの天井の高さがあることである。A寝台にはテレビが付いているが,B寝台でもラジオがある。この7350円の個室は,どう考えても2段式A寝台よりも快適である。ご丁寧に,ゴミ袋まで用意されているし,コンセントもある。コンセントは髭剃り専用と書いてあるが,ノートパソコンくらいは使える。ドライヤーを使うなという事であろう。
このように快適な個室ではあるが,惜しむらくは,スピードが速すぎて寝る時間しかないことである。あいにく出雲へ行く用はなかなかないので,東京から倉敷または坂出まで乗ることになるが,これでは起きている時間が少ししかないのである。これを是非交直両用にして,日本全国くまなく走らせて欲しいものである。
ムーンライト号
快速ムーンライト号は,もともと上野発村上行きの列車に付けられた名称であった。今日のムーンライトえちごである。160系急行列車の普通車にグリーン車の座席を載せた,座席と窓がちぐはぐになっている,へんてこりんな車両で運転を開始したのであった。4両編成のうち,最後尾の1両の後ろ半分が女性専用,前半分が禁煙車なので,禁煙車の後ろの方に乗ると,女性の熱気で眠れなかったものである。
今日では,夜行の快速列車は殆どがムーンライト○○号になってしまった。大垣夜行は急行東海号とともに消え去り,全車指定のムーンライトながら号になったし,ムーンライト高知号のように,普段は全車グリーン車なんていうものまである。
ところで,昔はいろんなところに夜行の普通・快速列車が走っていたものである。一番酔狂なのははやたま号であろう。これは,なんと紀勢本線全線を走っていたのである。名古屋から天王寺まで,丸一日近く掛けて乗る人はあまりいなかったに違いなく,その証拠にB寝台は途中で切り離してしまったのである。中央本線にも新宿発長野行きがあって,長野到着は昼頃になるので,途中から諏訪で打ち切りになり,いつのまにか消えてしまった。いつぞや,信州へ行く用があった時,わざと通勤帰りの勤め人のような格好をしてこの列車に乗り,終点まで熟睡していた。もしかして,八王子辺りへ帰る人が寝てしまったのではと,車掌が不安そうに起こしに来たことは言うまでもない。