発酵熟成調査隊〜美味しいものを待つ喜びを追求する〜
 

 ゆったりと日本酒を

●私、「きき酒師」です。

実は私は、きき酒師の資格を持っています。これを人に言うと、「日本酒の銘柄を当てる人?」とよく言われますが、残念ながらきき酒師は銘柄をブラインドテイスティングする人というわけではありません。(中にはそんな方もいらっしゃるかも知れませんが…)。

きき酒師の主な役割は、日本酒の味わいを第三者に適切に伝えるだけでなく、日本酒のタイプや日本酒を飲もうとする相手の気分、体調によって変わる合わせる料理、飲用シーンを提案し、皆が日本酒を楽しむ「場」を広げる手助けをすることです。

 

では、日本酒のタイプとはどんなものでしょう?

●日本酒のタイプ分け
日本酒は、大きく4つのタイプに分けられます。 「薫酒」(くんしゅ。香りが華やかなタイプ)、「爽酒」(そうしゅ。フレッシュで爽やかなタイプ)、「醇酒」(じゅんしゅ。コクと旨味のあるタイプ)、「熟酒」(じゅくしゅ。熟成した深みのあるタイプ です。

薫酒は「吟醸酒」「大吟醸酒」に多く、米を多く削り、かつ低温で醸すことで、フルーティーな香りがでるお酒になります。前菜や、メロンなどのフルーツにも良く合います。

爽酒は「生酒」「生貯蔵酒」などに多く、爽快な香りとすっきりした後味が特徴。さっぱりとした、刺身などによく合います。

醇酒は、米そのものの味わいが生きている、うまみとコクがあるお酒で、「純米酒」に多くみられます。煮物など、昔ながらのおふくろの味に合うのはこれ。

熟酒は、「古酒」「長期熟成酒」に代表される、時間を経ることによって深い味わいが生まれたお酒。色が濃かったり、トロリとした質感になったものが多いです。チーズなど、同じく熟成させたものとの相性が良いです。

●でも好みは千差万別
こんなタイプにはこんなお酒、ってわかっていると、日本酒を選ぶのも楽しくなります。でも、その日の体調、気分、温度などによって楽しみかたも変わってくるので、知識に振り回されず、体が欲しいと思うものを求めるのもいいことだと思います。ただのうんちくを語る人じゃなくて、相手を思いやり、相手がもっと楽しい気持ちになるためにはどんなお酒がいいかを考え、選べる人になりたい!「おもてなしの心」がきき酒師にも必須ですね。

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