天上の海・掌中の星
〜枝番

  “えとえっと…”

       *すいません、ちょっと弾けた内容かもです。
        こんな時期に…と思われるかもですね。
        ふざけたお話はちょっとという気分の方は、自己判断で御遠慮ください。

     
        


    先日、お部屋に来られたお方が
    拍手をくださったそこへの付け足し、
    このようなメッセージをお届けくださりまして。

     『天上の海の、裏設定でいいですから、
      ゾロとちゃんと恋仲になるルフィのお話が読みたいですvv』



       …………………………はい?



     「どどどど、どうしようっ!
      俺とゾロって“ちゃんと”してないのか?」

    おいおい、おいおい。

     「なあサンジ、どっか不謹慎で不真面目で不埒なのか?」

    あわわと大慌ての態になっている、
    依然として童顔の坊やに向かい、

     「まあ落ち着け、ルフィ。」

    どうどうどうと いなして見せる聖封様の傍らでは、

     「中坊男子を取っ捕まえて、
      男同士だってのに“ちう”まで至ってりゃあ、
      確かに不謹慎で不埒じゃああっかもな。」
       ( 『
    秋の夜長に… 』 参照 )

    うんうんうんと大きく頷く破邪様がいたりして。

     「お前は ちーとぐらい動揺せんか、ゾロa.gif

    腕組んで他人事みてぇな顔してる場合かと、
    がうっと牙を剥いたその拍子、

     「うううう〜〜〜〜〜〜。////////」

    おおっと、坊やの大きなドングリ眼が、
    ふるるっと震えもっての潤み始めたものだから、

     「あああ、安心しろっ!
      そんなまで眸ぇ潤ませてんじゃねぇっ!
      今は そーゆーのも昔ほど不健全じゃあないご時勢だからな。」

     「当たり前だ、こいつの健康には十分気を配っとるわ。」

     「……だ・か・ら、お前は ちーと黙っとれっつーのっ!」

    額の隅にお怒りからの血管を浮かせつつ。
    咥え煙草に両手はポケットへ仕舞ったままという恰好での、
    頭上の的を仕留めんという上段狙いの瞬殺の足蹴り。
    目にも止まらぬ“上段ぶち抜きの型”が炸裂し。
    すんでのところで精霊刀にて防がれたそのまま、
    なんの引いたりなんぞするものかと、
    力押しにて ぐぐいと踏み押しを続けたサンジであり。
    押し合いが続いての、
    じりじりと下方へ切っ先下げさせてののち、
    床へと伏せさせん勢いで、押さえ込みへ持ち込めば、

     「…っ、くんのやろがっ!」

    力押しでこっちが負けるなんて思ってんのかと、
    それでもそこは意気地をかけてか、片手持ちのまま、
    歯軋りもので盛り返そうとするゾロだったが、

     「…………そーゆーの、なのかな。」

    背後からぼそりと聞こえた、力ないお声に、

     「あ、あああ、いやあの・その、だなっ!」

    こんなお馬鹿を相手にしている場合じゃないと、
    ていっと一蹴りで、相手を刀ごと 文字通りの一蹴し。
    あたふたしつつも振り返ったところで、
    ルフィ坊やがしょんもりと肩を落としているのへ、
    あわわと焦りつつも宥めようとかかる聖封様だったけれど。

     『もしかせずとも、
      それってゾロくんも相当に動揺してたんじゃありませんか?』

    黒須せんせえこと、コウシロウさんが、
    そんな風に後からフォローくださったほどに。
    彼が最も優先せねばならない
    “ルフィを落ち着かせねば”というお役目が、
    残念ながらサンジさん任せになったほど。
    そちらさんもまた、

     『後頭部へ鉄槌を喰らったほどに、
      大衝撃だったんじゃあないのかな』

    とのことで。
    そういや、微妙に不審というか、
    いちいち合いの手を入れるなんて気の利きようは、
    あの野暮天には むしろ不自然だったかもと。
    後日になってそこに気づいた聖封さんだったりし。

     「なあなあゾロ、俺ら“ちゃんと”したいよな。」

    ばたばたっと駆け寄って来た愛し子から、
    うるるんという上目遣いで
    間近から見上げて来られた日にゃあ、

     「う………ちゃ、ちゃんとか?///////」

    そこのあなた、笑いたいなら我慢はせずにvv
    (こらこら)





      〜Fine〜  11.03.30.


      *エイプリルフールは明後日ですのに、
       妙なものUPしてすいません。
       それからそれから、
       わざわざのお声かけをいただいたのに、
       こんな形でネタにしてすいません。
       でもでも、あのあの、
       メッセージを拝見したおり、

       『……………え? ちゃんと…って?』

       とばかり、
       一瞬 思考が凍ったのも本当でした。

       ルフィ親分とか、バイト学生ゾロルとかならば、
       そうだよね、歯痒いというか、そろそろ自覚しろ〜と思うよねと、
       すんなり納得も出来たのですが。

        『この二人は“ちゃんと”してないのかな。』

       当人たちの自覚はないかもですが、
       キッスまでは こなしてる二人ですんで、
       これって十分“恋仲”なんじゃあと、
       そんな風な意識を持って書いてたお子たち。
       でも…こんなレベル、進展ぶりじゃあ、
       世間様的には ぬるくて甘いのでしょか。
       仲良し親子みたいなのが いかんのかなぁ?
       う〜んう〜ん…。

      *追記
       ご本人様からもリアクションいただきましたvv
       懐ろの広い方でよかった〜〜


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    めるふぉvv

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