Trrrrrrrrrr、Trrrrrrrrrr、
ただ今この電話は、
電源を切っておられるか、電波が届きにくいところに
じゃあなくて。
まだ結果を知らないお人もおいででしょうから、
多くは語りませんが、
夜中の試合かと思って早寝したら、
アニワンと重なる時間帯ってどうよと、
妙なところに拍子抜けしたおばさんだったでございます。
次のギリシャ戦も良い時間だそうですね。
ただし平日の金曜の朝だけど。
「うおおぉぉぉっっっ、なんか何かだぞぉ!」
大きな画面のテレビを前に、
両手に握ってた
ジャパンブルーのメガフォンバットを打ち鳴らし、
何か言いたいが言い尽くせないらしく、
うおうおと雄叫び上げてる当家の坊ちゃんへ、
「落ち着いたら呼べな。昼飯出来てっから。」
キッチンダイニングへつながっているカウンター越し、
大きなのっぽの 主夫 兼 保護者代理のお兄さんが、
随分と落ち着いたお声を掛けて来た。
試合は一緒に観ていたが、
前半をリードしたままハーフタイムに入った段階で、
お昼ご飯の仕込みにかかり始めて。
大きな北京鍋を余裕であおって
チャーハンを仕上げていた頃合いに、
うおぉおんんと微妙な唸り声がし。
それからさして待たずに
にゃあぁあっという人外もどきの悲鳴が上がったので。
“そうか、これは…。”
お祝いの旗を立てるのは無しだなと、
万国旗仕様のピックは片付けて、
カニチャーハンへ乗っける半熟オムレツを焼き始めつつ、
下味をようよう染ませた手羽先を、
片栗粉経由で揚げ油へ投入開始。
そうこうするうち、
春雨の甘酢サラダつきの中華風ランチが仕上がったものの。
リビングで大声上げ始めた坊ちゃんなので、
気が済むまでやらせようと、
これでも寛大な声を掛けたゾロだったのだが、
「うあ、冷たいなあ、ゾロ。」
惜しかったなぁとか、慰めようがあるだろよと。
胸元に構えたメガフォンバットをボコボコと打ち鳴らし、
口許を尖らせるところを見ると、
一向に憤懣は収まっていないようであり。
それでもこちらへ寄って来たついで、
えいとリモコンでテレビは消したので、
切り替えつつはあるらしく。
「まだ一戦目だろうによ。」
そりゃあまあ、
次や 次の次の相手はもっとランキングが上らしいが、
「南米の強豪のウルグアイとやらへ
大金星上げたって言われてたとこがあったみたいに、
何が起きるか判らんのも、こういう大会なんだろが。」
「……うん。」
そうですか、
あのゾロがそんな風に言い諭したりしてましたかと。
ルフィのガッコの黒須せんせえが、
妙に感慨深そうに喜んでいたのは、また別のお話だが。(笑)
「腹減ったぞ、ゾロ。飯食うぞっ。」
メガフォンをソファーへ放り出すと、
そのままカウンターへ駆け寄って、
ドングリ眸をきらきら瞬かせ、そうと宣言する坊ちゃんへ、
「おし、たんと食え。」
ゾロの方でもかかって来なさいとの頼もしい笑顔。
関東には久し振りのお陽様も、
お庭を照らして頑張れ頑張れと笑っておいでだ。
ピッチへ届けと応援するために、
大きなお皿へ天こ盛りにされた唐揚げと、
ヒマワリみたいにこちらも大きい、
半熟オムレツの乗ったチャーハンを攻略にかかるルフィさんであり。
「あ、春雨サラダのハム美味い。」
「おうよ、チョッパーが持って来た。」
お中元かな
まだ早いだろ
何で俺らが お前んチへお中元を持ってかにゃならんのだ、と。
それもまた スタミナつけなと
天界産の良い肉を持って来たサンジさんが
参戦するまであと3分…。
● おまけ ●
【 にゃにゃう、にゃんみぃ・みゃんっ!】
「そっか、キュウゾウも観たんか、試合。」
【 みゃんっ。】 【 みゅうみぃ、にゃう。】
「そうかそうか、クロも観たか。
次の試合も 一緒に応援しような?」
【 みゃんっっ。】 【 にゃうっ。】
〜Fine〜 14.06.15.
*昨日の志村どうぶつえんで、
久々にメインクーンの赤ちゃん観ましたvv
いやぁ、可愛かったですねぇvv
あんな小さい子らが
それは大きい大人になって、
油断すると世界一のおデブちゃんにもなりかねないとか。
さすがアメリカの猫だよなぁ。(おいおい)
*実はウルグアイの試合のほうを見てたんですよね、私。
そしたら、あの強豪にコスタリカが何と勝っちゃったじゃないですか。
死のDグループと言われてませんでしたか、
イタリアとイングランドが壮絶な試合してましたよねというのを聞きつつ、
観てたら何と…勝ってましたものね、コスタリカ。
いや、コスタリカも良いチームですけれど、
ウルグアイに 3−1とは凄すぎる。
先入観で決めてかかっちゃいかんなと、思ったもんで つい。
まだまだ頑張れニッポンっ!
*めるふぉvv 
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