寝床の上、上体だけ重ねて、覆いかぶさるようになって抱きすくめられた瞬間。
"あ…。"
 いつも思う。包み込まれる熱さと匂いとに一瞬で酔ってしまうと。シャツ越しの温みは、いつものさらさらとした、心安らぐ頼もしい温かさではなく、そこに包まれた肉置きの雄々しい躍動を想起させる猛々しい熱さに変わっている。男らしい芳香は、日頃のざっかけのないやさしさよりも、牡としての官能を秘めた魅惑をより強く帯びていて、そこに包まれたものを否応無く酔わせる。しっかりと充実した腕が、だが、出来得る限りの優しさで、背中をくぐって上体をすっかり抱きすくめてしまうと、逞しい胸板がより一層密に近づく。まだ羞恥が先に立ち、何よりまだまだ無知であることへの気後れがあって、何ひとつこちらから働きかけることは出来ないが、つい…、
「………。」
 手のひらをあててみる。自分の小さな手のひらでは、幾つ並べてもそう簡単には埋まらないだろう広い胸。温かくて、腕の動きが伝わるのだろう、筋肉がうねるように動くのが判る、少し堅い胸。
「…ルフィ。」
 低い声がした。耳に直接届いたそれと、触れていた手のひらから伝わって来る響きとが同時で、二か所からくすぐられたような気がして、
「ルフィ?」
 うっかり返事を忘れていた。
「ん、なに?」
 仰向く。あれから明かりを点け直してもらって、仄かな明るさの中に影が浮かぶ。片側からだけ、それも弱められた明かりに照らされた男の顔立ちが、いつにも増して愛惜しいものに見えて。思わずのこと、うっすらと微笑むと、大きな手のひらが頬を撫でてくれた。おずおずとしたやや不器用そうな動きが、だが、無骨で力強い彼の荒々しさをそこにまんま内包しているようで、その逞しさにうっとりしてしまう。
「…いいな?」
 静かな声が聞いてくる。絶対に無理強いはせず、まるで壊れ物を慎重に扱うように対してくれる。こちらがこくんと頷くと、吐息を一つつき、顔がゆるりと降りて来た。
"………。"
 そうしろと教わった訳でもないのに、目を閉じてしまうのは何故だろう。見ていたいのに。男くさく整ったゾロの顔立ちとか、短く刈られた髪だとか、逞しいのに妙に色香のある、顎のおとがいから首条にかけてだとか。一番間近で見られるのに、そうだったなと思い出すのはいつだって随分後だ。間際にまで近づいた気配と熱。軽く掠めるように触れ、離れかかって、次にしっかりと合わさる感触。いつだって堅く引き締まっていて、厳格そうな印象のある口唇だのに、触れてみるとびっくりするほど柔らかくて。それが何度も、こちらを掬い奪
(と)ってしまおうとするように幾度も食(は)むものだから、その行為の熱さに早くも胸がドキドキし出して、頬が熱くなってしまう。
「ん…。」
 ちょっとだけ。少しだけ、真似をしてみた。初めて、こっちも唇を動かしてみた。そしたら、離れかかる時に"ちゅっ"って下唇を吸ってくれて、
「…こら。」
 声に目を開けると、小さく苦笑っている。額髪を掻き上げてくれながら、子供のいたずらへ少しばかりびっくりした大人のような顔をして微笑っている。
「ダメ、だったのか?」
「…いや、そんなことはないけどサ。」
 うっすらと、本当に少ぉしだけ、困ったような顔をする。何かと先走って覚えてしまうのは、いけないことなのかなぁ。まだ余韻が抜け切らなくて、どこかぽうっとしていると、ゾロの手がシャツのボタンへとかかる。このくらい自分で脱げるけど、これへも手を出してはいけないのらしい。何より、
「…んっ。」
 その途中で鎖骨にキスを落とされて、知らずシーツを掴んでいる。くすぐったいその奥に、甘い何かが潜んでいる刺激。油断すると"ふわん"と浮いて、そのままどこかへ流されてゆきそうで、知らずにシーツやゾロの腕に掴まってしまう。ボタンが外れて胸元がはだけられると、いつの間にか背中へ差し込まれていた腕で身を浮かされて、軽々とシャツを抜き取られた。その間合いにも、近々と引き寄せられた胸へ唇が触れていて、肌の上をすべってゆくその動きに、
「あ、あっ…。」
 どうしてだろう、声が出てしまう。撥ねるような、それも高い声が。そうしないと、弾けてしまいそうになるからだ。身体の芯がつんっと弾かれて、じわりと広がる何か。身をきゅっと縮めて、閉じ込めてたいような何か。それが指先や爪先やにまで広がって、ヒクッて震えそうなのが高まり過ぎると、喉の奥から自然と声が出てしまう。曖昧な刺激に痺れながら、少しずつ汗ばんでくる身体。内に籠もった熱が滲み出てくるように、一部は汗になり、残りは肌を包み、肌から放たれる余熱になる。あらためて組み敷かれ、その感触からゾロが半裸になっていることに気づいた。シャツを取り去って露になった、よく陽に灼けた褐色の肌は、鞣した革のようにしっとりとなめらかで、熱くなりかけたこちらの肌には一瞬ひやりとして心地いい。
「ルフィ。」
 深くて甘やかな響きの声に呼ばれて眸を上げると、ゾロの眸と視線が合う。強壮そうな剛
(つよ)い男の眸だ。ただ勢いに任せた"豪"ではなく、強かで折れない撓(しな)りを含んだ"剛"の眸だ。それが仄かな熱を帯び、ただ自分だけを見つめている。射抜いてしまいそうな強さと、何かにもどかしそうな想いと、相反するものを一つ処に入り混じらせて、狂おしげに見つめてくる碧の眸。
"ゾロ…。"
 いつだって余裕があって、いつだって何にも要らないよって澄ました顔してて。だから、弱点とか弱みなんてどこにもなくって。冷静で誰より何より強いゾロだのに、
「…ルフィ。」
 こんなにも俺のこと欲しいんだ。そう思うだけでドキドキして興奮してしまう。全部あげるよ。俺のこと、全部。だから、全部にキスしてよ。髪やおでこや、指や唇だけにじゃなくて、胸や背中にもっとキスしてよ。全部ゾロのものだよって、印をつけてよ。


「あっ、はぁ…、ん、や…。」
 無意識の内に意味をなさない声が溢れて、室内をひたひたと満たしてゆく。熱に浮かされたような感覚。重なった身体と身体の、接している肌と肌が熱い。少しでも動いて擦れると、何か細波のようなものが渡って来て、気が遠くなりそうになる。耳朶やうなじや胸元を甘咬みされると、ひくひくと震える身体を縮めたくなる。指先で触れられているところは、そのまま蕩け出してゆきそうなほど熱くて、
「…あ、ああっっ!」
 喉を衝いて一際鋭い声が上がった。上体が跳ね上がり、背が反り返る。シーツを握っていた手を離し、既に衣服を剥ぎ取られていた下腹部へ…下肢へと伸ばすと、そこへもぐり込んでいた男の手の甲へと触れた。
「や…、ゾロ、いや…。」
 刀の柄をしっかと握り込む手だ。ぎりぎりと力が籠もれば、腕の、肩の、筋肉が雄々しく盛り上がり、一気に集中された鋭い気勢が剣先一点に振り絞られ、ほとばしる。そんな強い手が、少年の秘められた場所へ触れている。少し堅い肌触りのする手と指と。それがしきりに動いて、敏感なものを攻め立てている。
「あ、ああ、あ…っ!」
 足を突っ張り、シーツを滑って上へと逃げたくなる。でも…でもネ、半分は違うんだ。逃げたくなんかない。逃げられないようにって大きな手で掴まえられているのまで、心のどこかで、嬉しい方の気持ちをどんどん汲み出してる。そんなしてまで逃がしたくないゾロなんだと思うから。
「…いや、ゾロ、いや…。」
 イヤなんかじゃないんだ、ホントは。何か言ってないと意識がどこかへ攫われてゆきそうで、しきりと呟き続けてる。
「…ああ。」
 吐き出す声の調子が変わると、時折手が止まり、他所へ口付けたり、吐息を吹きかけたりして。それが待ってくれてのものでなく、焦らしているゾロなのだと判るようになった。だって、声をこらえようと口許へつい手をやると、黙ったままその手を掴んで邪魔をして、離さなかったりする。意地悪をして、楽しんでる。けれど、今だけはそんなゾロでもいいんだ。
「あ、…ああ、ひ…ぁん…。」
 胸の鼓動がどんどん大きくなって。吐き出す息がどんどん早まって。触れられているところが、今にもはちきれそうなほど熱い。身体中に熱が回ってて、肌のすぐ上へもまとわりついてて離れない。
「………あ。」
 重ねていた手がシーツの上へ力なく滑り落ち、重みを加減して覆いかぶさっていたゾロの、丁度真上になる肩へと掴まっていた方の手も、すっかり萎えて顔の横へぱたりと落ちた。
「…ルフィ?」
 知らないうちに眸をギュッと瞑っていた。逃げ場がない何かが身体の中で大きくうねっていて、身を捩ることさえ許されない。少しでも動いたら、昂った何かごと、意識をさらわれてしまいそうだった。
「や………いや…、ゾロ、…や。」
 どこか惰性で呟き続ける口唇へ、ふと、温かな唇が触れて、深く咬み合うような口づけを交わす。
「ん…。」
 離れかけてた意識がやんわりと戻って来かけたその瞬間。ギュッと力が籠もった手のその先。スルリと伸ばされた指先が"先"を軽く引っ掻いた。そのタイミングがあまりに不意だったから、
「…あ、ああっっ!」
 一気にほとばしった熱に、力なく萎えていた筈の全身が反り返り、撥ね上がった上体がゾロの胸へと抱きとめられる。頼もしい腕の中、男の胸へとしがみついて、しばらくがくがくと震えていたものが、ややあって、腕や脚から徐々に徐々に力が抜けてゆく。
「あ、…あぁ…あ……。」
 悲鳴のようだった声は一瞬だけで、後はゆるゆると細く萎えて。その様子はゾロに、まるで指の間から落ちてゆく砂のようだなと思わせた。
「はぁ…、は…、は…。」
 肩でする呼吸が切なげで。しっとりと汗ばんだ肌が甘く匂い立って。放心しかかっている様子が何とも愛らしくて、しばらくじっと抱き締めたままでいた。呼吸が落ち着いたのを見計らい、そっとベッドへ降ろしたその細い身体の、腰の辺りまで上掛けを引き上げてやって、
「…やめとくか?」
 訊きながら汗に湿った髪をそっと梳いてやる。何をとまでは言わないゾロだったが、ルフィには通じたようである。相手の眸をとろんと見上げて、
「ん〜ん。」
 小さく首を振り、おずおずと片方の脚の膝を少しだけ立たせる。すると、
「こら…。」
 あ、また叱られた。

           ◇

 彼そのものを“欲しい”と思うようになったのが何時からなのかは判然としない。ただ、今にして思えば、何が“寡欲”だったろうかと思う。欲という名の想いは、自分の中で幾らでも増殖し、際限なく膨らんだから。互いの価値観が口に出さずとも理解し合え、思うところが同調するのが得も言われず快感だった。それまで孤高であった間は全く気づかなかった、空洞だった箇所へ、一気に流れ込んできて満たされた何か。充実感のようなもの。それを…しかもたいそう極上なものを与えてくれた存在。それだけに、自然と“失いたくはない”という想いが知らず育ったのかも知れない。気がつけば彼が愛惜しくて堪らず、自分でも持て余すほどの“欲”に取り憑かれていて。そこから派生した混乱ぶりが、選りにも選って彼さえも不安にさせたのだ。今となっては笑い話だが、当時は船を降りようかとさえ思いつめていたっけ。

 最初は眉をぎゅっと寄せ、懸命に声を押し殺し、こちらの腕を痛いほど掴んできつさに耐えていたものが、緩く動かし続けると、
「…あ、あ、ああ。」
 やがて表情にも余裕が浮かび始め、吐息が喘ぎへと変わり、それと共に細い声を洩らし始める。誰も聞いたことがないだろう、頼りなくてか弱くて、啜り泣くような細い声。弾むように短いものだったそれが、徐々に尾を引くように伸び始める。甘い蜜にほとびて、透明な糸を引くように。我を忘れかかっているのだろう。きつく閉じられていた眸が、潤みを増して見開かれ、視野の中に俺を探す。
「あ、あ、…ゾ、ロ。」
 俺のことしか頭にない。助けを求めるように食い入るように見つめてくる。震えながら伸ばされて来て、宙で頼りなげに揺れる腕。そこへと身体を少し倒して持っていってやると、ぎゅうっとしがみついてくる。
「抱っこして。…ギュッてして。」
 切れ切れになる息の下から囁かれる声。ちょっと焦らしてやるかななぞと思っていたものが、舌っ足らずなか細い声で切なげに懇願されると、どうしても聞かずにはおれなくなる。身を進める時は細い腰を逃がさぬように支え、今は身体の両脇へと突いていた腕を、そのまま背中に差し入れてやり、抱えるように抱き締めてやると、荒くなりかかった吐息が近まって、目には見えない熱の塊りが胸の刀創に当たるようで、密着した柔らかな肌とあいまって、却って煽情的だった。
「あ、ん…、はぁ…。」
 揺すぶるごとに、突き上げるたびに、少しずつ声が高まり、口を閉じる暇が無くなってくるらしい。額を頬をこちらの肩や胸板へと擦りつけて来て、苦しいのだか甘えたいのだか、どちらとも取れそうな艶めかしい媚態を見せる。汗で額に張りついた幾条かの黒い髪。それを指の腹で拭ってやって、左目の下、赤さを増して浮き上がった古い傷痕へ口づけを落とすと、目許だけでなく肩までびくんと縮めた。吐き出される息の熱で赤々と濡れた口許。やや強引に身体を引っ張り上げてむさぼると、
「んん、あ、…あ。」
 塞がれて呼吸がつらいのか、それとも、不意な刺激が伝わって痛かったのか。眉を寄せて悩ましげな声を出す。少しばかり掠れて来ている声。それがまた胸にくすぐったい。少しずつ深く、少しずつ密に、つながってゆく身体と身体。それを確かに感じながら、時折ゆるく首を振り、白い首があらわになるほど仰け反っては甘い声を洩らし続ける少年。その様子からは、昼間の天真爛漫な明るさがまるきり想像出来ない。女にもそうはいない、甘美なまでに妖冶な姿。甘い蜜を至るところに塗り込められた、人とはどこかで別種な生き物のようにさえ見える。そして、それは間違いなく、男とのこの繋がりがそうさせているもの。最初はどこか痛々しいばかりで、ついついいたわるような抱き方しか出来なかった。それも今では、もはや信じられない過去の話になりつつある。どんどん成熟し、蠱惑的にさえなってゆく彼であり、
"………。"
 油断すれば自分も呑まれてしまいそうになる。この、甘やかでやさしく、恍惚と陶酔に満ちた感覚に。
"…危ねぇよな。"
 最後に強く打ちつけて、その拍子に肩から力なく滑り落ちたルフィの手を掴むと、自分の背中へと回させる。
「あ、あ…。」
 もう意識が飛び掛かっているらしく、それでも何とかこちらは判るのか、ぎゅうっとしがみついてきて、
「…ゾロ、も…ダメだ、キツ…。」
 あやふやな事を口走り、泣きそうな声になる。突き上げられるたび、敏感なところを擦られる格好になっていたのだ。双方の刺激に攻められて、もう一度、飛翔しそうなのだろう。これでも随分と我慢出来る方になった。
「判ってる。もう終わるからな。」
 額の隅にキスをして、小さな身体を抱きすくめ、再び熱を帯びている箇所を手の中に包み込んでやる。
「ルフィ?」
 耳元で囁くと背中へ爪を立てて来た。細い声がさらに細くほつれて、悲鳴のような高さで夜気を健気に引っかいた。
「あ…やだ、も、…あ…。」
 こちらの胸元へ顔を伏せ、ひくっと大きく震えた彼から、熱が滴り落ちてくる。
「…ゾロ………。」
 どこかへ遠のきそうな声での囁きに、こちらも我慢が限界に達して、
「………ルフィ…。」
 荒い息を吐く口唇へ、深い口づけをねじ込みながら、倒れ込むように覆いかぶさって…後には何も残らなかった。

           ◇

 潮騒の音や、波にもまれる船体の軋みが、感覚の中に戻って来た。正確にはこちらが舞い戻って来た側なのだが。簡単に処理を済ませて、小さな身体に寝間着を着せてやる。ルフィはもう既にぐっすりと寝入っていて、上掛けを顎までそっとつくねるように掛けてやって、
「………。」
 弱い灯火の中、すやすやと寝息を立てている幼い寝顔に、つい見とれた。全身の汗は拭ってやったが、それでも風呂上がりのように火照った頬をしていて、知らずあふれた涙を溜めもした目許も、ほんのりと朱に染まったままだ。
"………。"
 これ程まで乱れても、昼間はけろりと打って変わって、まるで向日葵のような屈託のない顔が出来るルフィ。特に媚態を向けてくることもなく、おおらかで無邪気な、そして時々は傍迷惑なまでに野放図な、未来の"海賊王"でいる。それに引き換え、自分はどうだろうか。彼の姿ばかりをついつい目で追ってはいないか? 急襲を仕掛けてくる賊らを前に、時折、彼を守ることばかりを優先してはいないか? そして、
〈俺はサ、ゾロんこと、俺を守ってもらいたくて仲間に誘ったんじゃないぞ?〉
 口許を尖らせたルフィからそんな説教をされてしまう。恋人としてなら"及第点"を貰えているが、小さな船長殿の相棒としての、若しくは、頼もしい右腕としてのポジションは、これで結構レベルが高いということか。………と、
「う…ん。」
 小さく唸ったルフィがこちらへと寝返りを打って来る。ぽそんと、小さな手がゾロの胸板を叩いて、それが男の口許へ小さな苦笑を誘った。
"…そうだよな。これからどうするか、だよな。"
 天下泰平にずっと遠くばかりを見やって、足元周囲をまるきり視野に入れていないのがルフィである。それがベストだとは、さすがに…いくら唐紙破りでは同類項な自分でも思わないが、日頃の自分というものを振り返るなぞ、それこそ"近視眼的な行為"ではなかろうかと感じたのだ。自分の背後、サイドテーブルの上のランプを消して、
「…おやすみ、キャプテン。」
 自分の毛布を彼の上にも重ね、大切そうに腕の中へと取り込んで、剣豪殿もそっと目を伏せた。自分たちがいるところの時間も場所も分からない船倉の奥底で、身を寄せ合って同んなじ夢を貪り合う、未来の海賊王と大剣豪。もしかしたらこの先いつか、離れ離れになってしまうのやも知れないが、今はただ、見果てぬ夢に揺られつつ、浅い眠りの中を漂っている二人であった。

〜Fine〜 01.9.19.UP

  *ふっふっふっ。
   とうとう暴走してしまいました。(おいおい)
   後にも先にも最初で最後の"裏"でございます。
   こんなん、そうそう書けませんて。
   おばさんは、もうあんまりスタミナがないんだもんね。(こらこら)
   ということで、さらばだ、とうっ!

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