あああ、やぁっと終わりましたよ、長い長いお話が。
無駄に長かったような気もしてますが、
実はこれでもかなり削りました、はい。
あの『蒼夏の螺旋』以上の難産でした。
ファンタジーは苦手だと、
日頃に何かとそうと言いつつ
こういうお話を温めておりました"大嘘つき"です。
こんな凄まじいものをお見せするに至りましたその初め、
どうしても書きたかったシーンというのは、
実は…光紋の章のあの、翼を負ったゾロなんですよ、お嬢さん。
お名前を出してもいいのかどうか。
この『天上の海、掌中の星』の第一作へと
岸本礼二様がお寄せくださったイメージイラストが、
どうしてもどうしても頭から離れなくって。
そうこうするうち、今度は久世衣音様が"ゾロ誕企画"の中で
やはり翼のあるゾロを描いておられまして。
それでそれで何だかもう、何か書かねばというところまで盛り上がり、
その止めを指したのが、例の『ああっ、女神様!・劇場版』だったという訳です。
(余談ながら、
そういえば本誌では羽の生えた人たちがわんさか出て来ている展開ですが、
そっちとはあんまり関係ありません。)
さて、書き始めてみましたところが、
これまでにUPして来た甘いお話たちとの帳尻を合わせるかのごとく、
まあ本当に、痛い・辛い・哀しいのてんこ盛り長編でございまして。
皆々様には随分と戸惑われたことと思います。
そういう話だと本人が気づきましたのが、
第五話、第六話辺りのルフィが攫われた下りでしょうか。(遅っ)
あとはもうもう、一刻も早く大団円へ、黄門様の印籠へ至るまで頑張ろうと、
ただそれだけで、書きなぐって参りました。
途中途中で冗談抜きに胃が痛くもなりましたし、
描写に震えて手が止まるというシーンも幾つかありました。
根は小心な筆者です。
もう二度と、こんな傾向のお話は書けないと思います。
あああ、今は物凄い解放感に満たされておりますです♪
こんなややこしいお話を年頭の連載企画として立ちあげて、
一体この一年はどうなってしまうやら。
相変わらずに何とも不可解なサイトではございますが、
(妙なコーナーも立ちあげたし/笑)
呆れつつも長い目で、
どうかどうかこれからも、よろしくお付き合いくださいませです。
文責 Morlin. 03.1.30.

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