“チョコおいしーvv”
　

　おねさん おねさん、こんにちはですvv
　きょーは、チョコレートがいっぱいぱいな日でしゅね♪
　おねさんは、お店、行きましたか？
　カイとママは、チュタさんのお手伝いして、
　パパのチョコ作ったの〜vv
　したらね、パパもおみやげに いっぱいぱいチョコくりたのよ？
　マ〜マは１個１個クンクンしてたけどね？
　一番美味しいのはどれか、探してたのかな？
　いっただきま〜す♪



　　　　◇◇◇


今年のバレンタインは結局何がトレンディだったんでしょうか。
それほど特集も組まれてはなかったような気がするんですが。
１粒でン千円なんていう途轍もなく高いのとか、
車の塗装しちゃったとかいう突飛なのしか見てないぞ…と。
ひょこり小首を傾げつつ、
ツタさんに銀紙を丁寧に剥いてもらったトリュフチョコ、
あ〜んと食べさせてもらっておいでのルフィママだったりし。

　「カイもっ。カイも あ〜なの。」
　「ほらちょっと待って、カイくん。」

油断するとお酒の入ってるチョコもあるので、
包装紙や箱の説明を、パパさんとツタさんが一応は確かめておいでで。
そうしてそして、

　「こっちはゾロが食べなね。」
　「お？」

甘くて美味しいチョコの大盤振る舞い、
あむあむ・うまうまと、上機嫌で食べておいでかと思えば。
何やらカードがついてる、しかもママにしか判らないによいのするのは、
許されるなら庭へ埋めたいらしいようなお顔をし、
ぐいぐいと、ゾロパパの大きい手へ押し戻してるところが
ある意味、判りやすいったらなくて。

　「まま？」
　「何でもないんだよ？
　　ほら、カイもママも
　　わんこのときはチョコ食べたらメでしょ？」

いくらいっぱいぱいあったって、
ダメなの食べたら、お腹イタイタたになるからねと。
途中がずっぽり抜け落ちた説明をし、
つ〜んと澄ましている困ったママさんなのへ。

　「あらあら。」

ツタさんは苦笑をし、
そして、お腹イタイタになるチョコを押し付けられた
カッコいいゾロパパは、

　「あいたぁ〜。」

そう来るかお前と、
先々で“あれってどういう意味だったの？”とあらためて訊かれたら、
きっと俺が答えにゃならんのだろうなと、
今からおでこを押さえておいでだったりし。


　　さても幸せな“愛の日”が、
　　甘ぁいチョコと可愛い嫉妬とで、
　　真っ赤っ赤のまま暮れてくのでありました。




　　　　〜Ｆｉｎｅ〜　　12.02.15.

　　＊手短にも程があるぞという、
　　　ＳＳＳＳですいません。（なんやそれ。）
　　　それと、これを書いてて気がつきました。
　　　あああ、またしてもロビンさんのＢＤが過ぎていた。
　　　……迂闊なもーりんを許して下さい。

めーるふぉーむvv

＊＊