リースの始まりと変遷


花冠をかぶったギリシャの神

リースの始まり

古代ギリシャではオリンピックの勝者に、オリーブや月桂樹などで作られた花冠が与えられたということです。

ローマでも徐々に花冠が使われ始め、ジュリアス・シーザーが指導者となった時、市民は新鮮な月桂樹で作ったリースをすぐさまこの勇者の頭上に飾り、栄誉を称えました。

やがて花冠は世界各国で独自のデザインのものが作り出されるようになり、15世紀になると一般の人々も様々な行事や宗教的祝日にリースを着用するようになりました。


・・・
生命の樹

花冠がやがて壁飾りに

木は神の力の象徴として崇められました。材料となる小枝やリボン、草、花も何らかの意味を象徴するとみなされました。

「輪」が永遠を表すところから、リースは葬儀にも用いられるようになりましたが、「花冠としてのリース」がいつの間にか「壁飾りとしてのリース」になって、クリスマスやイースターに飾られるようになったのです。


参考文献:「The Wreath Book リース100」ロブ・プレイン著(日本ヴォーグ社)

・・・
壁飾りのリ−ス

日本でも近頃、クリスマスは勿論のこと、お正月の松飾りの代わりにドアにリースを飾ったり、インテリアとして使う家も多く見かけるようになりました。



目次私のリースは