デジスコ
TSN-604ED

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デジスコ TSN-604ED
一眼で鳥を撮るためには、どうしても望遠が足りなくなってしまいます。かといって400mm以上のレンズは高くてなかなか手がだせません。Pentaxだと400mmの次はFA★600mmF4EDとなりますが、受注生産で価格はなんと100万円!車買えます。しかもそこまで出しても+200mmとは、、、
そこで、ここぞという時のためにデジスコを導入することとなりました。デジスコってなに?という方は適当に検索して調べていただくとして、ここでは私の機材とのそのインプレッションを載せていこうと思います。
テストデータがそろい次第随時更新しようと思っています。

尚、今回はCoolPix885というKOWAでデジスコするのに非常に向いているデジカメを手に入れることができたため、販売店などで推奨されている機材をその通りにそろえただけです。ショップなどが推奨しているデジカメを使えばとくに難しいところはなく簡単にデジスコできますよ!

中古カメラ店でCoolPix4300を見つけたため現在は4300を使っています、画素数が上がったため絵は確かに綺麗ですが、AFについてはあきらめが速いという感じがします。。。
スコープ:KOWA TSN-604ED PROMINAR
アイピース:TSE-21WB
デジカメアダプター:TSN DA-1 + N4300
デジカメ:Nikon CoolPix885→Nikon CoolPix4300
アクセサリー:レリーズステーキットRS4300CSK ,Kenko液晶フードDIGITAL WINDOW DW-46
こちらはアイピース部分にTSN-DA1のインナーチューブを取り付けたところです。インナーチューブはアイピースをはずした状態で変換リングを本体にねじ込み、アイピースを取り付けたあとその変換リングにインナーチューブを取り付けます。

アウターチューブはデジカメ側に付けたまま、この状態まで簡単に取り外せますので、フィールドスコープで肉眼での観察からデジスコ状態に簡単に移行できます。

ただし、この状態でのアイピースの交換はちょっと難しいですね。
説明書ではアイピースの見口ゴムを折り返すように指定されていますが、CoolPix885ではとくにこのままでも接触はないようです。
こちらがアウターチューブ側です、
写真はN4300デジカメアダプターを取り付けた状態です。
これをCoolPixのフィルターねじ部分にでとりつけます。
N4300にはゴムリングが付属しており、このゴムリングをインナーチューブ側に取り付けてアウターリングのストッパーにするようになっています。
説明書にはデジタルカメラのレンズが一杯まで繰り出されている状態にし、DA1のアウターリングをスコープに取り付け、レンズの先端がアイピースから1mm程度の距離を開けた位置で固定されるようゴムリングの位置を調整するように書かれていますが、なにせ中がどうなっているのか見えないので、レンズを繰り出した状態でそっと取り付けてみて何度が調整しました。結果的にはインナーチューブぎりぎりの位置でほぼちょうど良いようです。
こんな感じでガシャっと差し込んで固定ねじを締めて固定します。
これで完成です!なんとも簡単ですね。
ちょっと強度的には不安もありますが。。。
純正のレンズキャップはねじ込み式になっています。
TSN-604では汎用のレンズフィルター67mmが取り付けられますが、フィルターを付けるとこのキャップは最後までねじ込めなくなってしまいます。
しかもそのせいで出っ張ってしまいます。
そこで、キャップは汎用の67mmレンズキャップを使うことにしました。
このほうが脱着も簡単です。
液晶フードは明るい日中では必要だろう!ってことで本当はNikonのTID-2がほしいのですが、とりあえず見かけたKenkoのDIGITAL WINDOW DW-46というものでお茶を濁すことにしました。
とりあえずベルトで簡易的に固定できるので、一応使えると思いますが、、、でもこれ2インチまで対応なので1.5インチモニターのCoolPixにはちとでかいですな。十字キーにかぶってしまって操作の邪魔になります。まあないよりましでしょう。
ちょっと見難いですが、のぞくとこんな感じです。
これでとりあえず、撮影できる状態にまでなりました。
合成焦点距離は<35mm換算焦点距離>×<スコープ倍率>= <合成焦点距離>という式が成り立つそうなので
今回はアイピースを明るさ優先で20倍としましたので、CoolPixの焦点距離8mm-24mm(35mm換算38〜114mm)を当てはめてみますと、
ワイド側:38x20=760mm
テレ側:114x20=2280mm
F2.8〜4.9ということになります!!
合成F値は<接眼レンズ倍率>×<実焦点距離>÷<スコープ対物レンズ有効径> = <合成F値>という式だそうなので、
F2.8〜8.0ということになります。
とても一眼では実現できそうもない数値が簡単に実現できてしまうのには、本当に驚きです。
テスト画像
残念ながらデジスコデビュー初日は時より雨も混じるという、これ以上ない悪天候となりました。
しかし、それなりに撮れてしまうのがデジスコのすごいところです。
ちなみに、導入はかなりむずかしいので動きの激しい鳥をとるにはかなりの鍛錬が必要ですね、、、
動きのよいビデオ雲台がほしくなりました。
今回は最悪の条件でのテストショットとなります。
TSN-604 + CoolPix885
ワイド側(760mm)
1/102 F2.8 ISO-100
Pentax *istD + FA★400mm/F5.6
1/125 F5.6 ISO-200
同じ場所をほぼ同じ位置から撮り比べてみました、雰囲気はかなり違いますが、デジスコかなり綺麗にとれてます!400mm(35mm換算600mm)と760mmの違いはさほどでもないですね。この場合はシャッタースピードもあまり有利というわけではないようです。周辺のゆがみはかなりありますが、ケラレはなく多少周辺減光が見られる程度です。
テレ側2280mmです、雨交じりですごく暗かったのですが、この程度の絵はとれます!すばらしい〜
テレ側では周辺のゆがみ・減光はみられなくなります。
TSN-604 + CoolPix885
テレ側(2280mm)
1/14 F4.9 ISO-100 EV-1.3
今回はかなり悪い条件でのテストとなりましたが、曇りでも明るい場所であればテレ側で1/358 F4.9という数値もでますのでこのセットはかなりいける!というのが第一印象です。
また、良い条件でテストできたら報告します。


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