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2003.7.30 Wed. LOOP X |
| 単発仕事で湾岸へ行った。田町駅からバスで約10分。不自然に辺鄙なところにあるオフィスビルの窓からは、河口と海が見えたり、大きな橋が見えたり、フジテレビが見えたり、ヘリポートが見えたり、とにかく眺めは良かった。退屈な仕事で、すぐに終わってしまいそうだったので、だらだらやっていたら、定時に終われなかった、失敗。残業して、新宿に寄ってから帰った。 同居人が帰ってきてから、一緒に夕食を食べて、江波杏子の『女賭博師鉄火場破り』のビデオ。江波杏子については、「爬虫類系の怖い顔のオバサン」という印象しかなかったのだけれど、前にどこかで雑誌のインタビューを読んだら、すごく興味深い内容で、本文に添えられていた若い頃の笑ってる写真がとても美しくて、いつか若い頃の映画が見てみたいなとずっと思っていて、それでこのビデオを借りてきたのだった。新宿ツタヤでもこれ一本しか見当たらなかった。そのインタビューの中で、江波杏子本人は「『女賭博師』シリーズを演じて人気が出てしまったのは本当は嫌でたまらなかった」というようなことを語っていたのだけれど。 『女賭博師鉄火場破り』は、江波杏子演じる銀子という鍼師で壺振り志願の女の子が、「唐獅子のおノブ」という通り名の女壺振りだったけれどイカサマがばれて指を潰された謎の女に、スカウトされて連れ回されて、いろいろな目にあったけれど、最後には女壺振りの「昇り竜のお銀」として正式デビューするまでの物語。江波杏子はストイックな美人で性格も良いという設定だが、本気の顔になると三白眼になって、クールビューティーを通り越したコールドビューティーというか、きれいなんだけど寒気がするような異様な顔つきになるから、やっぱり怖いのだった。でも普段着として地味めの着物を着てる姿は良かった、ストイックという設定なのと派手な顔立ちを引き立たせるために、わざと地味なのが選ばれてたんだろうな。ちなみにお銀を狙って嫌がらせをする悪の親分役は成田三樹夫。それからお銀のライバル役の女の子はロナウドに似ていた……引き立て役?! ⇒「女賭博師鉄火場破り」 1968年大映東京。江波杏子主演。 シリーズ第7作目。 最近読んだマンガ。 ⇒沙村広明『無限の住人 14』(講談社アフタヌーンKC)[amazon] ⇒田島昭宇・大塚英志『多重人格探偵サイコ 9』(角川書店コミックスエース)[amazon] ⇒萩尾望都『残酷な神が支配する』全17巻(小学館PFコミックス)[amazon] ⇒森美夏・大塚英志『木島日記 3・4』(角川書店ニュータイプ100%コミックス)[amazon] ⇒『ユリイカ』2003年8月号、特集=黒田硫黄(青土社)[amazon] |
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2003.7.29 Tue. 感謝 |
| 昨夜、不貞腐れたことを書いたら、わざわざメールをくれた人がいた。その後、他に二人から返事が来た。ありがとうありがとう。 「2003年の10枚」の個人的ベスト盤になりそうなKrakatoaのメンバーのTedから貰ったメールにようやく返事を書いた。同居人がフジロックでTedのお気に入りバンドであるルインズを観てから、その感想も含めてメールしよう、と決めていたから。ついでに、アメリカのオンラインショップで、彼らのCDを日本から買うと、送料が多めにかかってしまうらしいから躊躇している、ということも書いたら、すぐに返事が来て、日本で取り扱っているところを探してみる、と書いてあった。Krakatoaの近況としては、来月にノースカロライナでやるフェスティバルに参加するそうです。吉田達也もそのフェスティバルに出るので、今からとても楽しみにしているのだそうです。その後、またメールが来て、調べてみたら日本ではWORLD DISQUEって店(後で自分で調べてみたら西新宿の『マーキー』経営のプログレ専門店だった)に自分たちのCDが置いてあるらしいよ、とのこと。海外の一ファンからの拙い英語のメールに、誠実に対応してくれるTedは、きっといい人なのだろうと思う。 |
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2003.7.28 Mon. 日常 |
| 暇を持て余して、しばらく連絡の途絶えている友人知人に、いきなりメールを送りまくってみたり。 返事は一人からしか来なかった。その他は迷惑メール扱い?無性に寂しくなった。 同居人はフジロックから無事生還。心配していた風邪もひいておらず元気だったので一安心。 何も変わってない。変わらなくていい。ずっとこのままでもいいよ。 |
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2003.7.25 Fri. 「恋人の名前」 |
| 着物を着て初のお出かけ!と気合いを入れて着付けしたら、雨が降ってきたので、着物は脱いで、着替えて外出。 下北でTさんと待ち合わせ。おごってもらってばっかりだったので、今回はお返しのオゴリ。「山頭火」でラーメンを食べる。さっぱりとんこつ塩ラーメン、味は普通、有名店チェーンって案外この程度ってなぐらいのおいしさ。運ばれてきたときに、値段のわりに丼が小さい……と思ったのだが(貧乏性)、いざ食べたらすっかり満腹になってしまう。Tさんも同じように思い、同じように満腹になったと言っていた。二人でちょっと苦しいほどにお腹いっぱいで、ぼんやり眠くなる。ミスドで食休み。傘を買わずにガッツで歩いて帰って、ずぶぬれになったというTさんが、風邪をひいていないかと心配。 林矢子さんのライブ@池ノ上Bobtail。 池ノ上の駅で変なおじさんが大声で歌いながら歩いていたので、それに気を取られていたら、階段で思いっきり転んだ。痛かった。 今回の林さんは紺地に蝶の柄の浴衣姿でとても素敵だった。サポートベースの小田ぢさんも甚平に下駄。林さんの唄には着物も似合う。しみじみと聴き入る。唄を聴きながら、同居人のことをつい思い浮かべる。フジロック会場は山の雨で大変なことになっているのではなかろうか、とかね。 「いつかあなたに見せたかった この胸のくらやみを 決してあなたは怯えたりしない はじめから分かっていたような気がする」 ―林矢子「恋人の名前」 <<< かなりや文庫 <<< 気付かない細道へ向かえ |
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2003.7.20 Sun. 「博徒外人部隊」 |
| ただその一言だけで全部が嫌になるのには十分だった。大人げないとわかってはいるけれど、その瞬間は、腹が立って腹が立って、どうにもおさまらなかったんだ。それでふて寝してしまった。眠ってしまって、目が覚めると、なんだかどうでもよくなっていた。ばかみたい。 『博徒外人部隊』のビデオを見る。面白かった。鶴田浩二の映画を見るのは実ははじめてだったり。 横浜で台頭した組の策略にはまって、鶴田浩二の組と安藤昇の組はまんまと抗争しちゃって、どちらの組もダメになり、主人公の鶴田浩二は一人で突っ走って安藤昇の組に殴り込んで刑務所入り。10年の刑期を終えて、出所した鶴田浩二が、ちりぢりになった配下の元組員を集め、自分たちを陥れた組から金をゆすり取り、目指したのは沖縄。そこに鶴田浩二に命を助けられた安藤昇も加わって、たったの7人での、沖縄に新たなナワバリを築くための戦いを開始するのだった。現地の組や米軍関係者との小競り合いを経て、どうにか地盤は固まったかに思われたが、しかし、沖縄も一筋縄ではいかない土地。若山富三郎が扮する、隻腕だが琉球空手の使い手(?)の暴れん坊などの沖縄やくざの抵抗や、横浜やくざの進出もあり、主人公たちを取り巻く状況は徐々に悪化していくのだった……。 ジョン・ウーは絶対この映画を見てるんだろうナアと思ったね。だってクライマックスが『男たちの挽歌2』にそっくりなんだもん。 それにしても、どこが「博徒」で、どこが「外人」なのか、どうも不明瞭な感じが。大博打はやってるけど普通の意味での博打はほとんどやってないし。沖縄から見た本土=日本が「外人」なんだとしたら、それはわかるけれども。言葉が時々通じない。室田日出男が、泣き上戸という設定で、沖縄民謡を聞いて、「意味のわからない歌を歌うのはやめろ!」と逆ギレ号泣するシーンもあったし……。 8/18〜21、祖母の付き添いで那覇・宮古に旅行します。オススメの場所などご存じの方がいらしたらぜひ教えてください。 ハブ対マングースショーが見たいと言ったら、おばあちゃんに嫌がられそうだ。 ⇒「博徒外人部隊」 1971年東映東京。深作欣二監督。鶴田浩二主演。 |
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2003.7.18 Fri. 着物道入門篇 |
| 昨日見て着て気に入った着物を結局買ってしまった。 浴衣と一緒に家にあった帯を持参して、着物と合うかどうかお店でチェックしてもらう。着物が黒に小さい水玉模様の絽で、どんな帯でも大丈夫、と言われたので、帯は買わずにすんだが、長襦袢は持っていなくて、お店にちょうど素材も柄も寸法も合うものがあったので、一緒に買うことに。一通り簡単に着付けしてもらったら、ちょうどお店にいた他のお客さんに「凄く似合ってますね!」と言われて、さらに調子づく。 散歩をして、夕食の買い物をして、着物の本を本屋で買って帰る。 実家に電話して母親の昔の着物類を送ってほしいと頼む。 とりあえず必要な物はそんなにお金をかけずに一通り揃えられそうだ。 買ってきた着物を、長襦袢無しで、浴衣の要領で、自分で着付けしてみた。慣れたら本を見ながらならば一人でもなんとか出来るようになりそう。 もはや着物道まっしぐら。 『悪魔のようなあいつ』のDVD、最終回まで見た。ラストシーンで本来画面に入るべきではないものが思いっ切り入っていることにふと気付いてしまう。普段はそういう映像のアラにはかなり鈍感なはずなのだが、あれだけはっきりと写ってたらさすがに……。特典映像として長谷川和彦インタビュー。長い。でも我慢して最後までちゃんと見た。久世光彦に対する遺恨がなんとなく滲み出ていたような。ラストシーンの脚本への言及があって、たしかに脚本のバージョンの方が、はっきり言ってたしかに良いのだ。そのバージョンでリメイクしてくれ!って思ったぐらいに。その通りにしてくれていたら、あんなものもたぶん写らなかっただろうし。 |
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2003.7.17 Thu. 対話 |
| 知らない人に自分から話しかけるとき、心の中はいつも好奇心と対人恐怖でごった煮の状態になっていて、だから、視線が定まらなかったり、ぶるぶる震えたり、妙な声音になったり、無意味に半笑いを浮かべていたりと、挙動不審まさしく極まれりの言動になりがちで、相手からすると、いささか不気味に見えたりすることもあるのだろうけれど、それでも、ちゃんと対応してくれる優しい人達がいるおかげで、どうにか生きてきたし、これからもなんとか生きていこうと、繰り返し思えるってなもので。 いざ話してみると、けっこう面白いことがあって。ご馳走になったり、有り難いこともあって。そうやって続いていくといいのになあ、とぼんやり考えながら、行き当たりばったりでうろうろと歩き回る。 面倒臭いと思って距離をとっていたはずの着物道、ついにデビューか?とうとうデビューしてしまうのか? |
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2003.7.15 Tue. 行人 |
| 祖母と夏の沖縄旅行の相談をすべく、久々に実家にちょっとだけ帰る。祖父母と家で昼食を食べ、祖母と話し合いをして、祖父に駅まで車で送ってもらう。大正生まれの祖父と、二人きりで話すのは本当に久しぶりだった。大病を患って以来、年々信心深くなる祖父が、信仰について一方的に熱く語ってくるのを、神妙に相づちを打ちながらひたすらに聞く。同じ信仰を持つことは絶対にできないけれど、祖父が自ら強調するように、信心を支えにしているから祖父が今も元気に生きていられるのだということを考えると、反論したり突っぱねたりなんかできやしない。だから、家から駅に着いて車を降りるまで、祖父の言葉をちゃんと聞いていた。祖父の信心を分かち合うことはできないけれど、祖父の生きようとする力がダイレクトに伝わってきたから、それをきちんと受け取っておこうと思った。読みなさいと手渡されたパンフレットも、読むつもりはないが、とりあえず捨てないでおこうと思った。 死ぬか・発狂するか・宗教に入るか。そのどれも選ばずに、選ぶことができずに、今まで生きてきた、だから、これからもそのどれも選べずに生きていくのだろう。ところで、そのどれでもない別の選択肢はどこ? FINISHED: ⇒ダンテ『神曲 3 天国篇』(集英社文庫)[amazon] ⇒三善里沙子『中央線なヒト』(小学館文庫)[amazon] |
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2003.7.14 Mon. コーヒー巡り |
| 花さんと高円寺コーヒー巡り。本当は古本巡りもしたいのだがお金が乏しいのに古本屋に行くのは危険なので我慢。Yonchome cafe→ネルケン→七つ森。ネルケンは不思議な匂いの漂うそこだけまるで時間が止まったような素敵な名曲喫茶だった。深紅のビロードのカーテン、彫像や油絵、ギドウやらパウロやらといった、森茉莉の小説の登場人物が出現しかねないような、現世と隔絶されたあの独特の雰囲気。唐十郎が原稿を書いていた店として有名なところだと後で知った。 ⇒散歩の達人ブックス『東京古本とコーヒー巡り』(交通新聞社)[amazon] |
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2003.7.12 Sat. 急患 |
| 大したことないと思って、油断していた不測の事態が、実は意外にも大変なことで、夕方に急いで大病院に行かされて、急患扱いで受診、やっぱりそんなに大したことじゃなかったのだが、その一方で、まったく考慮してなかった深刻さもあるにはあって。まあ、結論としては、まったく問題無しよ。 『県警対組織暴力』のビデオを見た。「男のメロドラマ」、っていうか、文太×松方の、悲恋の物語だと思ったな、そういう目でしか見れないのかって?だって、文太が松方にちゃんと告白してた!告白した上で執着してた!愛しているがゆえに自らの手でけりをつけた!あれこそがまさにラブ! ⇒「県警対組織暴力」 1975年東映京都。深作欣二監督。菅原文太、松方弘樹主演。 |
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2003.7.10 Thu. 非常階段 |
| 職場にギターを背負って出勤したTENQOO氏が、昼休みに非常階段で持ち歌を披露してくれた。誰かが聞きつけて叱られたらどうしようとひやひやしながら聞き入っていたら、案の定若いビル警備員がやってきて、「ここはテナント階だからテナント以外の人は入ったら駄目なんですよ!」と退去を促される。テナント関係者ではあるのだが、職場に迷惑をかけることになるのを憂慮して、半笑いで平謝りに謝って、そのまま逃げてその場を切り抜けようとしたが、警備員は我々が外部からの侵入者であると信じて疑ってなかったらしく、「どこへ行く気ですか?」「どこから入ったんですか?」と廊下を追いかけてきたのには正直参った。仕方がないので、正直に所属を明かしてもう一度謝って、職場に逃げ帰った。警備員から通報が行って、怒られたりとかしたら嫌だなあと思って、しばらくひやひやしていた小心者。帰るまで誰にも何にも言われなかったし、来月まであそこのあの階に行く予定はないからまあいいか。 帰宅後『悪魔のようなあいつ』のDVDの続き。 『マトリックス』を愛好する我が家では『ジョジョの奇妙な冒険』第六部最終巻ももちろん高評価。[amazon] |
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2003.7.9 Wed. 労働 |
| 働いていると疲れる。自覚はまったくないのだが、頑張り過ぎているのだそうだ。そう指摘されても、どこをどう変えればいいのかわからない。ハイペースがマイペースらしい。いかんともしがたいバランスの悪さ。突如としてアクセル全開、かと思えば、急降下で墜落寸前。把握しがたい自己、この不安定を自らと受け入れて、制御あるいは少なくとも予測が可能になれば、もっと楽に生きられる? 世界が君の望む形をしていなくても嘆くことはない。 君の思い通りに事が運ばないからと沈むことはない。 |
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2003.7.5 Sat. 飛行願望 |
| 土曜日だが労働。 仕事が終わってから、同居人と歌舞伎町で待ち合わせて、ようやく『マトリックス・リローデッド』を観る。 『マトリックス』および『マトリックス・リローデッド』については、賛否両論どちらもありだけれども、『マトリックス』を三回見たぐらいに大好き!という前提がまずあって、その上で観た『マトリックス・リローデッド』も大いに楽しめた。とにかくあのアクション・シーンがたまらないのだ。ワイヤーアクション+CGが可能にするあのとんでもない動きがいいのだ。 それから、設定や世界観も、嫌いな人は全面否定するけれど、あれならあれで個人的には好ましい。現実と非現実の錯綜。現実って何?非現実って何?バーチャルって何?今ここが現実?それが真実?感覚が事実?すべてがプログラムでありネットワークであり電気信号である、もしかしたらそうかもしれない、もちろんそうではないのかもしれない、ところで、その区別は何が証明する?どこでわかる?選択することは自由なのか不自由なのか?原因と結果はなぜ生じるのか?何のための目的、目的が何なのか、理解しているのか?どこまでが偶然でどこまでが予定調和なのか?ストーリーとして面白いと感じるのはあくまでもそうした部分で、ラブの要素はあんまり視界に入ってない。 ただ、ネオ(キアヌ・リーブス)みたいに、ビルを飛び越えたい、空を飛びたい、華麗な動きで銃弾をよけたり止めたりしたい!帰りは電車に乗らずにジェットでぶっ飛んで行くぜ!トリニティー(キャリー=アン・モス)みたいに、優雅に飛び跳ねて、蹴りを決めたい!そういう衝動にひたすらにかられる。 『リローデッド』では、前作よりさらに、アクション・シーンは派手でスピード感があるし、物語も複雑さを増してダーク味が加わってきていて、かなり興奮した。 しかし、いつになったらキアヌがかめはめ波を打てるようになるのかが、気になってしょうがないね。 次作『リボリューションズ』ももちろん楽しみなのだった。 帰宅後、『アウトライブ』のDVDを観る。韓国製武侠映画。これまたワイヤー・アクション全開の一本。愛と復讐の宿命。香港映画のスタッフを動員しての剣戟は見応え十分。そうしてやっぱりラブラブの部分はどうでもよくて、空中でグルグル回るとか水上を走るとか剣風が地を走り人間を真っ二つに切断するとか御殿の高い屋根からマントをはためかせて滑るように飛んでくるとか、無茶苦茶なアクションシーンで思いっ切り大喜び。『マトリックス リローデッド』を観た直後なので、物足りなく思ってしまいそうで心配だったが、テイストがまったく違うので、完全に別物として楽しめた。最初のうちは、主人公の俳優の顔が嫌いなタイプで、しかも、剣術最強なのに、すぐ腑抜けたり泣いたり騙されたりするので、けっこう気持ち悪くてイライラさせられたのだが、後半には見慣れて、何とも思わなくなった。映画館まで観に行った『火山高』には、期待をすっかり裏切られてがっかりしたけれど、映画館に行かなかった『アウトライブ』の方が、比較的期待通りで、難もややあるけれど、本家香港武侠映画にも比肩しうるほどの出来栄えだったので、『アウトライブ』を映画館で観たかったな、と後悔。同じく期待を裏切られた『グリーン・デスティニー』よりも、『アウトライブ』のが後味さっぱり!ということで。 それにしても、『英雄 ヒーロー』が、この夏公開の映画で一番楽しみであると同時に、またしても期待を裏切られそうで、かなり不安。 ⇒「マトリックス リローデッド」 2003年アメリカ。ラリー&アンディ・ウォシャウスキー監督。キアヌ・リーブス主演。 ⇒「アウトライブ」[amazon] 2000年韓国。キム・ヨンジュン監督。シン・ヒョンジュン主演。 <<< 「マトリックス」三部作公式 <<< 「マトリックス リローデッド」の全貌を理解せよ! <<< HERO |
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2003.7.4 Fri. デート・デート・デート |
| 「ぼくとデートにいこうよ ほらほらいますぐ 愛がなくても めばえるかもよ」 Tさんに手渡すものがあったので、Tさんの職場の近くで、昼休みに会う。喫茶店で話す。 東京駅までぶらぶらと歩く。新しい丸ビルに立ち寄る。コンランショップなどを見て回る。平日の昼間なのに人でいっぱいだった。 その後、御茶ノ水に移動。辻恵子さんの個展「KIRIE+EHON」@ギャラリーf分の1(昔はティールームだった場所)を見る。辻さんの切り絵は、サイトの画像や、印刷物で目にはしていたけれど、実物を見るのは今回の個展がはじめて。本当に小さい、とても小さくて、その繊細さにまず驚く。次にびっくりしたのが、切り絵として切り取られた小さくて美しい形象の、色が付いている部分は、元の紙に印刷された地と文字の色を、そのまま使用したものであることだ。印刷された文字を見て、そこに様々なポーズをとった人体を、すぐさま思い浮かべることができますか?普通はただの活字としてしか認識していない平面の上に、辻さんはイメージを描き出し、それを切り取ることで活字を作品として生まれ変わらせる。辻さんの目には特別な力が備わっているんじゃないかと思った。イロとカタチとパーツをスキャンして実体にするインスピレーション。青い女性の切り絵が、とても良いと思った、自分の部屋に飾るために欲しくなるくらいに気に入った。でも、他にも同じように感じた人がいたようで、その絵はすでに売約済みだった。会場に置かれていた、スケッチブックの、手書きの絵にも、切り絵とは違う魅力があって、印象に残った。会場にいた辻さんにご挨拶。すぐ近くの文化学院を案内してもらった。名前通りに文化の香りが漂う校舎。辻さんが立ち寄った一室が、とてもくつろいだ雰囲気だったから、そこはてっきりサロンなのだろう、と勝手に納得してたら、今のは美術科の職員室、と、辻さんが教えてくれた。階段の踊り場には与謝野鉄幹・晶子夫妻の写真があった。 御茶ノ水からまた東京駅に戻り、大手町を抜けて、有楽町を通過し、数寄屋橋の旭屋書店で、林矢子さんと待ち合わせ。前々から話していた銀座デイトがようやく実現。おいしいお粥を食べて、文士バー「ルパン」へ。太宰治や坂口安吾の有名な肖像写真が撮影された場所である。林さんが教えてくれた、安吾がいつも飲んでいたカクテル「ゴールデン・フィズ」は卵の卵黄入りの、えもいわれぬ味。店に入る前に、「ルパン」はちょっと高いですよ、と林さんに聞いてはいたのだが、メニューを渡されることもなく、幾らだか知らないままに2杯だけ飲んで、最後にお会計したら、本気で高かった……。普通に飲むペースでぐいぐい飲んでたら破産する値段設定。恐ろしい。その後、林さんが気になっていたけれどまだ入ったことがないという喫茶店に移動して、閉店までお喋りしていた。またしても卵入りの「カフェ・ウフ」なるメニューも気にはなったのだが、無難にカフェオレ。店内に焙煎の設備があるほどの、大いにこだわりのありそうなコーヒーは、たしかにとてもおいしかった。 <<< The Attic of Rabbit <<< かなりや文庫 |
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2003.7.2 Wed. 蟲 |
| 失職したので一人で家にいた。暇つぶしには事欠かない。 午後、ドアチャイム連打、ノック連打、おばさんが一人でぼやく大声。 「まただよ、まあただよ、まったくもう!(ゴニョゴニョ…=聞き取り不能)」 ドアポストに何かを入れている。息を殺して気配が無くなるのを待つ。 やっぱりNHKの集金だった。 今の部屋に引っ越してきてから、一人で家にいるときに、一度だけうっかりドアを開けてしまったことがある。知的な雰囲気さえ漂わせた、こざっぱりとした上品な初老の女性だった。放送法について言及しながら説得されたが、自分には払えるお金がない、と紛うことなき事実を正直に言って必死で逃げたら、そのときは帰っていった。あんなまともそうな人に思わず独言で罵詈雑言を吐かせるほどの悪事なのかなあ、受信料未納ってのは。居留守がばれていたのもあるかも。でもテレビ自体をほとんど見ないんだもの。ビデオ+DVD再生専用モニタ(たまにゲーム)って感じなんだもの。それにしても『悪魔のようなあいつ』は面白い。やっと半分。ジュリーと藤竜也がいきなりプールに服を半分着たまま飛び込んで、笑いながら泳ぐ!着衣水泳は危険です!濡れた身体で芝生に並んで横になってまた笑う!最高!若山富三郎も再登場して常にクライマックス。 夕方、下北へと出かける。Tさんとお茶。カフェオレおごってくれて、ワッフル半分食べさせてくれて、色々と慰めてくれた。ありがとうありがとう。 ゲーセンの麻雀で負けて帰宅後、久しぶりにごはんを炊こうとして、お米を入れているプラスチック容器に手を入れたら、異様な感触が。い、い、糸を引いている!容器の中をよく見ると、見たこともない芋虫複数とその糞らしきものがあああああ!衝撃のあまり奇声を発しながら、別にしてあった米の保存袋の中を覗くと、やはり糸があああああ!内部で何かが動いてるし!米全部を袋に入れて、口を固く閉ざして、ゴミ袋に入れて、厳重に縛って、さらにガムテープで封印。手をよく洗って、ようやく落ち着く。同居人のおばあちゃんがせっかく送ってくれたお米なのだが、もう捨てるしかない。虫除けに一応唐辛子を入れておいたのに効果はなかった模様。同居人は昆虫類が全部苦手なので、無意味な奇声を出しつつ、一連の処理をすべて一人でとりおこなった。なのに、「嫌だって知ってるのにどうしてわざわざ見せようとするのか」と責められた。一人で黙って抱えるにはあまりにも恐ろしい、恐ろしすぎる惨状だったというのに。だから分かち合って欲しかったのに。酷い。酷いよう。 |
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2003.7.1 Tue. 天声 |
| 「おことの思考を変えよ。ありとあらゆる不正の重荷を軽くするおん方のみ前近く、わたしの居るを思え。」 ⇒ダンテ『神曲 3 天国篇』(集英社文庫)[amazon] |
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