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-------------------------------------------------2003年4月16日----------
よく分かる相続と遺言の豆知識  第30号 
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<本日のテーマ>
  遺言編〜遺言書の破棄隠匿行為と相続欠格

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 こんにちは、行政書士の田村です。
 2週続けて突然お休みして申し訳ございません。

 現在受注している仕事が、今年2月と4月の法改正のあった案件でして、調査に随分時間がとられ、メルマガを発行する時間がありませんでした。ご迷惑をお掛けしました。

 5月1日から、NPOの一部改正法が施行されます。詳しくは、下記ホームページから当ホームページから特定非営利法人活動促進法の詳細をリンクしています。

 ご興味のある方は、ご参照ください。
 
 もう一つのメルマガ「誰でも分かる内容証明郵便」をご覧になっていた方には、
 重複した情報をお送りした形になり、すいません。

   http://www.kit.hi-ho.ne.jp/masamichi/

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 遺言編〜遺言書の破棄隠匿行為と相続欠格
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 被相続人が遺言書を残して死亡した。

 遺言書の中身を見てしまった相続人の1人が、自分にとって都合の悪い内容であれば隠してしまったり、破いてしまうそんな欲望に駆られたりすることは、ままあります。

 しかし、このような破棄・隠匿行為は、相続人の欠格事由にあたり、相続人たる資格を剥奪されます。

 これは、民法891条5号でも、明記されています。

 「相続に関する被相続人の遺言書を偽造し、変造し、破棄し、又は隠匿した者」と・・

 遺言書の種類のなかでも、自筆証書遺言は、被相続人が、自分で書いて、保管していることから、相続人は、遺言書の存在を知らないケースがあります。

 たまたま、遺言書を見つけた相続人が、誰にも分からないから隠してしまえとなるケースが考えられます。自筆証書遺言はこのような危険性の側面も有しています。

 破棄・隠匿行為は、もっぱら、相続人の利益にならない遺言書を破り棄てたり、隠したりすることによって不当な利益を得る目的があることが多いのですが、もし相続人に不当な利益を目的とするものではなかった場合はどうなのでしょうか?

 これについては、民法891条5号の解釈論になりますので、最高裁平成9年1月28日判決の判旨を引用したいと思います。

 争点として、「端棄」または「隠匿」に当たるには、故意以外に自己に利益に遺産を帰属させようとの意思を要するかが問題になりました。

 [判旨]
 相続人の行為が相続に関して不当な利益を目的とするものでなかったときは、右相続人は、民法891条5号所定の相続欠格には当たらないと解する。

 判例の考え方として、同法5号の趣旨は、遺言に関し著しく不当な干渉行為をした相続人に対して民事上の制裁を課そうとすることを前提として、相続人に不当な利益を目的とするものでなかったときは、これを遺言に関する不当な干渉行為ということはできず、

相続資格を失わせるという厳しい制裁を課すことは、5号の趣旨に沿わないと考えているようです。


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