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-------------------------------------------------2003年6月4日----------
よく分かる相続と遺言の豆知識  第35号 
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<本日のテーマ>
 相続〜相続人が自己の持分(相続分)を第三者に譲渡した場合


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こんにちは、行政書士の田村です。

台風が過ぎ去りましたね。5月後半だというのになんとも早い時期の台風でしたね。

今日の内容は、全く見知らぬ他人が遺産分割協議に参加したいと言ってきた場合、相続人はどう対処するべきかです。

さあ、早速本題に入りましょう!

 http://www.kit.hi-ho.ne.jp/masamichi/

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 相続〜相続人が自己の持分(相続分)を第三者に譲渡した場合
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相続人の中には生活に困っているものや、早く遺産を手に入れたいという場合があります。そのような人にとっては、長期間を余儀なくされる場合がある遺産分割協議は、酷なものです。

そのような場合を想定して、民法は、相続分を分割前に譲渡することを認めています(民法905条)。

相続分というのは、民法900条で規定する法定相続分のことで、遺言書がなければこの法定相続分どおりと規定されています。遺産分割協議は、この法定相続分どおりに分けないで、協議により分割することです。

 法定相続部分の再整理
 第一順位 配偶者と子       1/2  :  1/2
 第二順位 配偶者と直系尊属  2/3  :  1/3
 第三順位 配偶者と兄弟姉妹  3/4  :  1/4

さて、相続人のうちの1人が第三者に相続分を譲渡した場合どのような意味があるのでしょうか?

相続人の1人から相続分を譲り受けた第三者は、遺産分割協議に参加させろといえる権利を持つことになり、他の相続人も第三者を協議に参加させなければなりません。

ただでさえ相続人同士であっても円満な協議がスムーズにいかないことが多いのに、全く見知らぬ第三者が遺産分割協議に介入することにより円満な協議が難しくなることが考えられます。

また、民法906条で「遺産の分割は、遺産に属する物又は権利の種類及び性質、各相続人の年齢、職業、心身の状態及び生活の状況その他一切の事情を考慮してこれをする」の定めを活かすことは出来なくなってしまいます。

では、相続分を譲り受けたと第三者が権利を主張した場合に、他の相続人は、遺産分割協議に参加させるしかないのでしょうか?

結論から申しますと、第三者から相続分を買い戻すことにより、結果的に第三者を遺産分割協議に参加させないことができるのです。

これは、民法905条1項後段部分で「他の相続人は、その価額及び費用を償還して、その相続分を譲り受けることができる」と定めています。これを相続分取戻権といいます。

この取戻請求権の意図するところは、生活に困っているものが、遺産分割が終わるまで待たせることは酷な結果となることから、民法はやむを得ない措置として規定したのですが、かといって全く知らない他人が介入してくると他の相続人が困ることも想定して、取戻請求権を認めているのです。
 
相続分取戻請求権の要点:

請求権者:
請求は、共同相続人全員で行使する必要はなく、1人でも出来ますが、取り戻しした相続分は相続財産に戻ってくるということになります。

このとき相続分を譲渡した相続人は、相続から除外されることには変りません。

価額や費用の負担者:
他の共同相続人が相続分に応じて分担する
  
取り戻しに要する価額
相続分を第三者に譲渡した価格ではなく相続分事態の価額

請求方法:
相続人から相続分の譲受人に取戻権を行使する旨の通知をする。譲受人の承諾は不要。

請求の期間制限:
譲渡を他の相続人が知っているか否かに係らず、譲渡のときから1ヶ月以内(民法905条2項)。
 
※この期間を過ぎてしまえば、協議に参加させるしか方法がなくなってしまうので  ご注意。


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   田村行政書士事務所
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   Http://www.kit.hi-ho.ne.jp/masamichi/

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