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-------------------------------------------------2003年10月1日----------
よく分かる相続と遺言の豆知識  第52号 
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<本日のテーマ>
 成年被後見人である父は遺言できるか?

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こんにちは
行政書士の田村です。

今日は、全国的に秋晴れだそうですね。
事務所から箕面の山が遠くからでもはっきり見えます。

久しぶりに名物の箕面の猿に会いに行きたいものです。

箕面の滝の周辺には野生の猿を間近に見れるスポットがあるんですね。
時には、停車中の車のボンネットにちょこんと座っている様子も見れます。

私が大学生の頃ですが、いつものように猿を見ながら缶ジュースを飲もうと
思い猿から視線をそらし蓋を開けた瞬間缶ジュースを分捕られた記憶があります。

それでその缶ジュースはどうなったのか?

うん、おいしそうに飲んでいたなぁ・・。
(あの時は腹が立ちました。ムキッ!)


 http://www.tamuraoffice.com/ (リニューアルしました)


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 成年被後見人である父は遺言できるか?
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「相続人の息子から他の相続人から父が痴呆の状態をいいことに遺産分割協議によって事実上の放棄をさせられたのは無効ではないか」、「遺言の時に痴呆にあったからその遺言は無効ではないか」

という内容の相談が寄せられました。

これは意思能力の点で難しい点を含んでいるところです。

す今日は特に遺言書について成年被後見人のケース、痴呆のケースを是非皆さんに知ってもらいたいと思いテーマとして取り上げました。

また今後相続遺言とも関連する2000年4月から施行された「成年後見人制度」について個別に取り上げることも予定しております。

●成年被後見人である父は遺言できるか?

結論からいいますと、条件付でできるときがあります。条件付とはちょっと曖昧ですね。

どういうことでしょうか?と疑問に思いますね。
以下の解説を見てみましょう!

成年被後見人とは、痴呆、知的障害、精神障害などの精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く状況にあり家庭裁判所により後見開始の審判を受けた者のことをいいます(民7条)。

このような成年被後見人が遺言をするときは特に注意が必要です。

民法963条
「遺言者は、遺言をするときにおいてその能力を有しなければならない」

と規定されています。

成年被後見人は、事理を弁指揮する能力を欠く状況にあるのですから、民963条が適用されることが考えられます。

とするとできないのか!

結論づけるのはまだ早いですよ。

成年被後見にであっても一時的に周囲の人の発言内容を理解し受け答えできるなどできる時も考えられますね。

このような状態にまで、遺言をすることができないとするのではなく、一定の条件により遺言ができるのです。

つまり、一時能力が回復していた時に遺言をする場合には医師2人以上の立ち会いが必要となるのです(民973条1項)。

そして立ち会った医師は、精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く状態になかったことを遺言書に付記し、署名押印しなければなりません(民973条2項)。

まとめますと遺言をする時点において

・成年被後見人が一時的に事理を弁識する能力を回復した
  ↓
・医師2人以上の立ち会い
 事理を弁識する能力を欠く状況になかったことを遺言書に付記
 遺言書に署名押印

という成年被後見人の遺言する場合の制限があります。

医師の立ち会いを要求するのは遺言者の死亡後に遺言が有効か無効かの争いを防止するためです。

<次回のお知らせ>
次回は、成年被後見人の宣告をうけていない場合で「痴呆状態にある父の遺言」です。

今後の予定は、「成年被後見人」、「個人事業者の相続」、「株式会社、有限会社など会社経営権の相続」を予定しております。

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