私の旅の始まり











1992年 冬 
 
私の最初の旅行が始まった。





「俺、1〜2ヶ月、グアテマラまで     
     旅行に行ってくる事にしたんだ。」
友達たちは心配してくれた。
「大丈夫か?」
また 引き止めてくれる人もいた。
冗談だとも思われていた。



海外は初めて。
ツアーではなく自由旅行。
国内だって一人旅の経験は殆ど無し。
当時、海外一人旅は今よりマイナーな存在。






私も多少不安を感じていた。
でもとにかく行くことにした。


















私の海外第一歩はUSAのロサンゼルスだった。
トランジット目的だったが時間がたっぷりあったので、
空港近くのビーチを見に行った。
ちょっとしたハプニングがいくつかあったが、
人々は親切だったので
無事空港に戻ることができた。
ロサンゼルスの人々の暖かさを感じた。




次の訪問地メキシコも最高に人々が親切だった。
当時メキシコでは現在ほど日本人が多くなく、
日本人は珍しがられた。
多くの人が話し掛けてきた。
みんなジロジロ私を見る。
多くのチビッコたちが私を取り囲んだ。
女子高生グループに取り囲まれることも幾度かあった。
ヒーローになった気分だった。




ベリーズ。 まぁ悪くはなかった。




最終目的地グアテマラでも人々の親切に助けられて、
無事に旅行ができた。




帰国の際の経由地・韓国。
親切な人に出会い、
彼の案内で安いホテルを紹介してもらい、
食事も一緒にとった。










一人じゃ何もできない私は、
人々の多くの親切に助けられ、守られ、
楽しく、無事に旅行ができた。 
短い期間でこれほどの多くの親切に出会うのは、
奇跡的な幸運としか言いようがなかった。




私の初めてで不安いっぱいだった旅行を助けてくれた
アメリカ人の皆さん、
メキシコ人の皆さん、
ベリーズ人の皆さん、
グアテマラ人の皆さん、
韓国人の皆さん、
旅の途中で出会った日本人の皆さん、
旅の途中で出会ったいろいろな国の皆さん、
旅行に出るのを心配してくれた友達たち、
本当に有り難うございました。


楽しい旅行ができました。


お蔭様で、それ以降、海外旅行にハマってしまいました。










               − 「私の旅の始まり」 終わり −


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