***** 体感温泉リポート 参拾九 *****

(鹿児島県)垂水温泉U(TM・浜平・池田)

■垂水温泉を訪れるのは2回目だ。前回、思ってもみない私の追い求める高アルカリ度の温泉群に当地で偶然出会い、熱くリポートしたが、今回は、その時入れなかった垂水温泉郷の3湯についてリポートします。                                                             
■最初ここのアルカリ温泉群を知ったのは、何かで当地の格安のペンション風民宿「ファミリー垂水」を知って泊まった時、宿でのお風呂代わりに、すぐ近くにある2軒の共同湯の入浴券を渡されて入ったきた時である。入浴してすぐにその強いぬるぬる感に感動し、pH計測も9.7以上と高く、驚いたものでした。

                                                                   *画像クリックで拡大写真にリンク


 

テイエム牧場 温 泉

                                                                                    

脱衣室に張られた(広義の)3冠馬「テイエムオペラオー」勇姿のポスター、
                  因みに、99皐月賞、00天皇賞、 00有馬記念他を制覇している。                                                  


         日帰り温泉「TM牧場温泉」・・・男子浴槽 pH 7.02  泉温37℃(湯口42℃) 掛け流し式
      泉質表(源泉名「?」H7.7分析)・・・pH6.89、泉温45.3℃、?g/分、
                           溶存物質4525mg/kg、Na-Ca-炭酸水素塩泉(含炭酸土類重曹泉)
                                                      無色透明、強苦味、無臭
                 営業:9:30-21:00、 330円、 休:なし、  駐車:20台位
              
                            入湯日・・・06年12月28日 (pH、泉温は当日の実測値です) 

鹿児島県垂水市新城赤石4453−1      


■この日朝から雨でしかも強風の吹き荒れる悪天候、鹿児島県の薩摩半島と大隈半島(垂水市はこちらにある)を結ぶフェリー2航路のうち、指宿ー根占のフェリーは終日欠航。もうひとつの山川ー大根占のフェリーでなんとか渡って来られた。

■大根占から海岸沿いのR269号を北上、垂水市へ入ってすぐのところにこの温泉がある。あの3冠場、テイエムオペラオーの調教された、TM牧場のすぐそばにある温泉だ。

■ここは垂水市には位置しているが、”アルカリ度の高い単純温泉の垂水温泉郷”とは別ものの、高濃度の温泉だ。

■海岸沿いのコテージのあるまさかり温泉公園内に位置している。左図がパーク、温泉兼用のゲート、小屋が受付・管理棟。

■右図が温泉棟、左が男湯、右が女湯。泉色が黄色っぽいので、看板に”黄金”と名づけている。

 


■左図、男子脱衣室。私1人だけだった。女湯には2人の声が聞こえていた。。

■浴室に入った所の写真。一応内風呂風に囲ってあるが、丸太柱に波板天井、壁も塩ビの波板で囲っただけの実に簡素というか、安上がりの造りだ。床は析出物のせいで茶色っぽい。

■左図はお湯の張られた浴槽、手前左が湯口。右図は内風呂のもう一方の浴槽、客が少ないためか、空にしている。裸になって空の風呂を見ると、何かわびしさ、寒々しさを感じる。海浜に面しており、コテージもあるので夏場は繁盛するだろうが、冬場は閑散としている。

■評判?の溶存物質の多い、濃度の濃い温泉。浴槽の周りや柱周りにCa主体?の析出物が年々増え、厚さを増している。

■下右図でその状況がよく分かる。


■右図、2本の柱の内、右の新しい柱には2〜3cmしか付いてないが、左には柱の直径の何倍にも析出物が付き、太ってきている。浴槽周りも太ってきているので、近いうちに浴槽にはお湯が張れなくなる恐れがある。

■泉質は成分の濃さで茶褐色に濁っている。入ってみると37℃とぬる目、湯口でも42℃しかない。すべすべ感は少しだけある。浴室内の気温自体が低いので十分温まらない。


■内風呂の海側の扉(下左図)を空けると左図のように露天風呂がある。手前と海側と、2槽ある。この浴槽もこれだけ析出物で埋まってきており、早々使えなくなりそうだ。

■当日は前述の通り、寒い強風の吹き荒れる天候で、つかって楽しむどころではなく、写真を撮るだけで、早々に内風呂に戻り、冷えた体を温めた。


■左図が露天風呂側から見た内風呂の外壁、真中が扉。この日強風が吹き荒れ、内風呂内は外れかけた波板の音で台風時のような騒音となっていた。

■ところで、ここの温泉とよく似た、濃度の濃い泉質の、奈良県の入之波(しおのは)温泉山鳩湯入湯時、知らずに頭を洗って髪の毛がゴワゴワになった失敗経験があるので、ここの温泉も何か入っていても肌に粘土のような物質が付くのでは、と気持ち悪い。山鳩湯では、浴後入浴時つけていた腕時計の文字盤に薄っすらと膜が張ったが、ここではそれが無かった。ネットで山鳩湯の溶存物質総量を調べると4907mg/kgで、ここより400mg/kg位多かった。膜の有無はその為か?

■温泉には普通シャワーが無くてもよいが、このこってりした温泉では、サラッとした”あがり湯”が欲しい。幸い右図のシャワーがあり、体中を十分洗い流す事が出来た。温泉は普通浴後流さない方が良い、とされているが、この温泉の成分でも、洗い流さずに体中に付着させておいた方が良いのだろうか
(・_・?) 。変な事を考えだしたが、上記入之波温泉の家族は毎晩あのこってりした温泉に浸かっているのだろうか、体中に析出物を付けて・・・。お湯の出の悪いシャワーは、一応山鳩湯にありましたが・・・。

 


 

池 田 温 泉

 

     共同湯「池田温泉」男子浴槽・・・pH 9.74   泉温45℃ 掛け流し式  
     泉質表(源泉名「垂水シーサイド温泉」H17.6分析)・・・pH 9.7、泉温47.5℃、416g/分・掘削自噴、
                           溶存物質197mg/kg、 単純硫黄泉
                      無色透明、微硫化水素味、無臭、
      営業:9-20、200円、駐車 5台位、 垂水温泉病院 付属 、  オーナー:池田 浩
                   
              
                            入湯日・・・06年12月28日 (pH、泉温は当日の実測値です) 

鹿児島県垂水市田神3536人吉市瓦屋町戸亀1120−6      

■垂水温泉病院に併設?の池田温泉(オーナーが池田浩氏)。

■頭書のようにファミリー垂水に泊まると、ここ「池田温泉」か近くの「TM技研温泉」の入浴券をくれる。


■病院の駐車場への入り口に左図の看板がかかっている。
 
■右図の後ろの建物が温泉棟。手前左は、下左図で見る、温泉水のボトルへの充填作業所。


■左図、充填システムの宣伝用掲示板。ここ垂水温泉郷では温泉水の充填販売が盛んで、各所で行われている。その中で一番手広くやっているのが「財宝」グループの温泉水、焼酎で、大阪でも愛飲者を何人か知っている。

■右図は脱衣室。


■左図、泉質表、源泉名は「垂水シーサイド温泉」と洒落た名前がついている。実測pH9.74と高い(^-^)

■泉温は45℃と熱い、ぬるぬる感が強くする。後で番台で聞くと、入浴客が勝手に湯口の栓を大きく開けた為、45℃と熱くなったのでは、と言っていた。


■右図、昨晩入浴客が多く撮れなかったので、翌朝掃除している時に再訪し、撮らせてもらった。



                   

浜平温泉 別館紅洋館

          

       旅館「別館紅洋館」日帰り入浴、男子浴槽・・・pH 8.90 、 泉温42℃(湯口47℃)、 掛け流し式
   泉質表・・・見当たらず。 弱アルカリ性みょうばん泉(下掲出書より)
   
    営業:9-22、250円 H13より経営者交代                   
  
            入湯日・・・06年12月28日 (pH、泉温は当日の実測値です) 

垂水市浜平2059−1   


■「九州温泉大図鑑」(西日本情報センター、H10刊)浜平温泉旅館「はまゆう荘」として載っていたが、今回訪れてみると、H13年にオーナーが変わり、「別館紅洋館」となっていた。あの垂水の海潟温泉「紅洋館」が経営を引き継いでいた。

■玄関を入ると幼児2人がフロントの前でキャアキャア遊んでいる。住み込みの若い夫婦の子供だ。自分達の部屋がすぐ横にあるらしい。経費節減の為の従業員対策だろうが、自分達の家の中で遊ばせているようで、来館者にとって気持ちのいいものではない。

■右図浴室、大浴槽の中に、電気風呂と泡風呂が一部分区切られて設けられている。掛け流し式、泉質は肌にやわらかく、硫黄臭も少しあって上質だ。この泉質が下記のように経営に生かせないとは”もったいない”。


■浴室内のサウナ室に”故障”の看板がかかっていたり、浴槽の淵のタイルがはがれていたり、脱衣室の照明器具のフードが割れて剥き出しになっていたり・・・で、入浴客の印象は良くない。今後の再建が案じられる。


                                      以 上

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