緊急アピール

−−横浜市立大学商学部における中国研究を廃止してよいのか

商学部教授、大学院経済学研究科演習担当教授

矢 吹 晋 2002年7月26日

 改革の名において改悪を行う事例は、古今東西しばしば見られるところですが、いま横浜市立大学において典型的な改悪が行われようとしています。私は横浜市立大学商学部において過去四半世紀、学部のジュニアクラスで中国語を教え、シニアクラスで中国経済論を教え、大学院修士・博士課程においては、中国経済研究と演習を担当してきました。つまり中国流にいえば「博士生導師」級教授であります。商学部および大学院経済学研究科唯一の中国研究担当教員として、研究の第一線に立ち、研究を進め、その成果を学生に教え、さらにマスコミを通じて社会に還元して参りました。その一端は、私のホームページから知ることができます。1996年開設以来7年目ですが、アクセス数は、6万を超えました(7月24日現在)。

 私はまもなく定年を迎えますが、最近、私の後任を補充しない、すなわち人事を凍結するという暴挙が提案され、決定されようとしています。私の担当科目は、いまいずれも社会的需要のもっとも高い科目に属することは明らかであり、しかもその需要に応えることにおいて、私は人並み以上の実績を収めてきたと自負するものです。しかし遺憾ながら、市立大学当局には私の仕事を評価する能力が欠けており、後任は不要である、このポストを廃止することが大学改革である、と錯覚しています。かくも頑迷なる市立大学当局(小川恵一学長、高井禄郎事務局長、池田総務部長=改悪案の作成者)に抗議して、このような理不尽な方針を改めさせる抗議行動を学内で開始したことを皆様にお知らせし、ご支持をお願いする次第です。

 

*メールその他の手段で、抗議の意志を表明していただければ幸いです(矢吹宛てにお送りいただければ、転送いたします)。横浜市当局に対する抗議と陳情もお願いします。

2002年7月26日

矢吹晋(横浜市立大学商学部、大学院経済学研究科)

e-mail: yabuki@ca2.so-net.ne.jp

  http://www2.big.or.jp/~yabuki