[声明]横浜市立大学の異常事態を訴える――市大事務局トップの職務放棄を糾弾する――

2002年10月18日
横浜市立大学教員有志


 去る10月16日の評議会において、議題の「その他」に入ったところで、池田輝政理事(総務部長)が「(事務機構改革に関する)各部局の意見は聞く必要がない」と言って、評議会開催途中で退席したという事件がおきました。池田総務部長は評議会の正式メンバーではないため、評議会はそのまま継続されましたが、その際、池田総務部長は部下の職員にも退席を指示し、その場に出席していた職員は、局長以外すべて退席したとのことです。さらに、高井禄郎事務局長も最終的には退席したとのことです。

 今回の高井事務局長、池田総務部長の行動は、学長は評議会の議長であり、学則上の「学長を補佐する」という自らの職務に照らして、明白な職務放棄に当たり、大学運営上決して見過ごすことの出来ないことであります。

 さらに、議事録作成のために必要な記録を作成していた職員等にも退席を命じたことは、池田総務部長自らの職務を放棄しただけでなく、公務の妨害をも行ったことになり、大変重大なことです。

 池田総務部長は、着任以来、多くの粗暴な発言により、あたかも教員を敵視するがごとき行動を繰り返して来ました。その間、教員側の意見を十分に聞く事なく、一方的な制度改変を行って来ました。

 本来、教員、事務局職員は協力しあって、相互信頼のもとで大学の運営に当たるべきものであり、敵対関係などでないことは言うまでもありません。しかし、池田総務部長は「設置者権限」を声高に主張し、一向に教員の意見を聞く姿勢を見せませんでした。奇しくも今回の事件はそれを象徴するものであります。この間、「非常勤講師謝金支給方法の改悪実施」、「木原研究所外部資金導入失敗」などを始めとして、多くの大学の異常事態に関して池田総務部長は実質的に大きな責任があります。

 これらに加えた今回の明確な職務放棄に関して、池田総務部長はすみやかにその責任を明確にするよう要求します。

 また、横浜市当局に、この異常事態をすみやかに解決するよう強く要望するものです。

署名者(1113日現在)
横浜市立大学教員

商学部 矢吹晋 平智之 吉川智教 永岑三千輝 松井道昭 
総合理学研究科 一楽重雄 吉岡直人 桑江一洋 佐藤真彦 市田良輔
国際文化学部 倉持和雄 大西文行 加固理一郎 今谷明 鈴木正夫 浮田徹
医学部 小城原新

木原生物研 笹隈哲夫  平野久

 

※この声明に賛同され署名してもよろしい方は、

一楽重雄 shichiraku@aol.com

矢吹晋 yabuki@ca2.so-net.ne.jp

までお知らせください。随時、上記にお名前を追加・更新して矢吹のホームページ
http://www2.big.or.jp/~yabuki/ で公表します。