愚劣きわまる財務分析T:6億円の黒字を1141億円の赤字に偽装する(2003.1.19)

 

 

 

愚劣きわまる財務分析T

愚劣きわまる財務分析T

 

6億円の黒字を1141億円の赤字に偽装する

 

(タイトルは,「矢吹 晋氏ホームページまえがき」による)

 

 

北海道大学 辻下 徹氏ホームページより

 

 


 

 

横浜市立大学「あり方懇談会2003-01-16」座長私案 http://www8.big.or.jp/~y-shimin/
doc03/zacho.pdf (03/1/19)

 

 橋爪座長(東工大教授)の私案では、累積赤字1141億円を強調して廃校も選択肢とし
ている。
市からの一般会計繰り入れ金を収入としないで計算しているのだから赤字なの
は当り前である。

 

 実際、繰り入れ金を収入として計算すれば6億円の黒字となっている(cf:市大の財務分析
(PDF)) 。

 

 このやりかたで財務分析をすれば、2001年度、東京大学は (国費・補助金分)1060億
円の赤字、京都大学は804億円の赤字ということになろう。

 

 2000年9月に、この馬鹿げた財務分析に基づく「都立4大学の赤字167億円」という外部監
査発表をメディアが当然のように報道したときは心底驚いた(週報 [25-2])が、それが都立大学
の統合の根拠とされたのだから、意図的な情報操作であったに違いない。
同じ「手口」を横
浜市でもやろうというのだろうか。


 なお、大学教員である座長が「この大学に市税をこのまま投入し続ける根拠は薄弱である。
そこで、市民の負担をこれ以上増やさないためには、廃校も選択肢の一つとして 検討すべき
であろう。」と平然と言っているが、
これは、大学教員が他大学の評価において大学セクタ
外部の者以上に苛酷になりうることの例となっている。


cf: 倉持和雄(横浜市立大学)「第5回あり方懇傍聴記」 http://www8.big.or.jp/~y-shimin/
doc03/arikon5.htm