市大関係者が緊急シンポ 「当事者不在の議論に危機感」 「神奈川新聞」 (2003.2.9)

 

 

神奈川新聞

2003-2-9より(矢吹 晋氏ホームページhttp://www8.big.or.jp/~y-shimin/doc03/kana0209.htm参照)

 

・市大関係者が緊急シンポ

◆「当事者不在の議論に危機感」
 横浜市立大学瀬戸キャンパス(同市金沢区瀬戸)で八日、「市大の将来を考える」をテーマにした緊急シンポジウ

ムが開かれた。同大の将来像を検討する中田宏市長の私的機関「市立大学の今後のあり方懇談会」(座長=橋爪
大三郎東工大教授)の改革議論で、「教育現場側の当事者不在の議論」などに危機感を抱いた同大教授らが発起
人となり、OBや在校生、市民らに参加を呼び掛けた。
 主催者側ではこの日、正式に「市大を考える市民の会」を発足させ、シンポでの議論をまとめ、早急に中田市長と

橋爪座長に届けることにしている。
 シンポ開催のきっかけとなったのは、懇談会の橋爪座長が一月十六日に明らかにした私案(たたき台)。市大や付

属病院などを累計した市債残高が約千百四十一億円(二〇〇一年度現在)に上ることを示し、市民の負担をこれ以
上増やさないためには「廃校も選択肢の一つとすべき」などを提案した。
 こうした事態に、同大の将来を心配するOBや不安を抱く在校生ら約百六十人がシンポに参加した。
 発起人の一人で同大OBでもある松井道昭商学部教授がまず、学内の現状や今回の経過などについて説明。懇

談会の改革議論に、「教育の現場をあずかる者が不在のまま進んでいる」「伝統ある市大の過去の業績を否定し、
先に結論ありきだ」などとし、「七十五周年を迎える歴史のなかで起きた異常事態」を訴えた。
 シンポではOBを中心としたパネリストからは、「市債残高を赤字との見方をしているが、ほとんどが資産として残

り、赤字というのはおかしい」「改革は内部のコンセンサスを得て行われるべき」などの意見が出された。
 参加者からも「将来のあり方、改革プランを作成、決定するのは市大自身でなければならない」などの思いをぶつけ

る声が上がっていた。
 「市大を考える市民の会」はまた、市会議員に対して公開質問状も出していくという。次回は三月二十九日にシン

ポを開催する予定。