「理恵さんの聞いた横浜市民の声」 重岡理恵(1990年商学部卒) 「市大を考える市民の会」通信 (2003.3.7)

 

 

 

理恵さんの聞いた横浜市民の声-----------------重岡理恵(1990年商学部卒)
[3] 「横浜市民の市大問題への声2003年3月7日」 
ビラ配り、みなさんに声をかけようかと思ったのですが、天気も悪く寒いうえ、あまりに急なので、まずはどんなものか一人でしてみました。結果は、「世間の風は冷たい!」。(笑)

 上大岡の京急改札前で配ったのですが、なかなか受け取ってもらえませんでした。変な勧誘と間違われてはいけないので、「横浜市大です!」と言うのですが、それでも怪訝な顔をされ、かなり避けられました。ティッシュでもつけないと、もらってくれないのかしら・・・。

 ちっともビラが減らないので、場所を変えました。よこはまアーバンカレッジの入っているオフィスタワーの方へ行き、2階のエレベーターホールで配りました。通る人は少なかったですが、とにかく受け取ってくれました。 それから、タワーの中に、福祉センター、シルバー活動センター、港南区国際交流プラザなどが入っていたので、行ってみました。窓口で事情を説明し、「回覧していただけないでしょうか」とビラを渡してきました。よこはまアーバンカレッジにも。

 港南区の国際交流プラザでは、そこを利用していた方にもお渡しできました。市大の話をすると、「そんなところまで(事態が)進んでいるの?」とびっくりしていました。また、ここの職員の方に話したところ、「これから打ち合わせをするグループがあるので、みんなが見るようにおいて置きましょう」と、ビラを机の上に置いてくれました。感激!

 ・・・という具合で、県民センターの時のように効率よくはいきませんでしたが、30部弱配りました。 また、今日は、昨年知り合った横浜市在住の方と話す機会があり、貴重なコメントをいただきました。お二人とも60代の男性です。

 A氏:(ビラをお渡ししたところ)ああ、知ってる!橋爪とかいうのが、バカな(くだらん・・・だったかな)ことを言っているんだろう。だいたい、東工大の教授など・・・教育は、すぐに成果がでるものではない、時間も金も必要なんだ。それを、まったく。重岡さん、応援していますよ!

 B氏:これは市大だけの問題ではない。今、構造改革だ何だと言っているが、道路や建設なんかは抵抗が強くてなかなか削れない。すると、教育や研究部門が削りやすいから、そっちへしわ寄せがいく。教育や研究は、利害を代表する議員もいない(票になりにくい)。抵抗が少なくて弱いところを削ろうとする。これはまさに、日本の悪い風潮。為政者の見識の問題だ。本当は、教育こそ大事にしなければいけない。今の日本はおかしい。国立大学でも搾り取られている。東大の研究室なんかも粗末なものだ。

 (研究費について)

アメリカでは、いい人材が育つ、いい研究が行われる。よく、あそこは人種のるつぼで競争が激しいからだと言う人がいる。でも、それは違う。アメリカは研究に膨大なお金をかけている。研究は金がかかるものだ。医学でも何でも、金をかけて研究し、経験を積まなければ、人は育たない。それを(市長は)まったくわかっていない。

 (市長について)

何か変えたいんだろう。大学に手をつければ「何かやった」ということになり、わかりやすい。他の部門より抵抗も少ない。見識を疑う。

 (病院、医学部について)

市大には、県で唯一、公立の医学部、病院がある。レベルも技術水準の高い。もし、大学が廃校になったりしたら(あるいは私立に売却されたら)、日本で1、2を争う規模の神奈川県に、公立の医学部が存在しないことになる。それは問題だ。

 ・・・・以上です。

ああ、どうしてB氏のような方が市長ではないのかしら!」と思いました。お二人の意見をうかがって、勇気百倍。では、明日のシンポジウムの盛り上がりを期待して。    重岡 理恵

 

[2] 「横浜市民の市大問題への声2003年3月4日」 
  今日3月4日もビラ配りをしました。先日と同じく、「県民サポートセンター」のボランティアスペースです。平日の夜とあって、利用者が少なかったのですが、各テーブルを回りながら、簡単に事情を説明できました。配ったのは、60部ほどです。

今日いただいたコメントーーーーーーーーーーー

・あ、知ってる、知ってる。(シンポジウムの件)友達から聞いた。どうもご苦労さま。

・へぇ、なくなっちゃうの。(いいえ、なくなりません!まだ、決まっていません・・・私)あ、そっか、それで運動しているわけだ。頑張ってね。

・そうですか。金沢八景のあそこですね。で、どういう話をするんですか。

・それで、市大どうなっちゃうの?なくなっちゃうの?横浜市はそんなこと言ってるの?へぇ。

・え〜!うそ、困るぅ。本当ですか?え、医学部?どうしよう。時間作って(シンポジウム)行きます。なくなったら困ります!(受験生、女性、市大医学部志望のようです)

・市大がなくなったら、公立の大学は何もなくなっちゃうじゃない。私立の大学に売るなんて、本当に考えてるのかしら。病院だって、なくなったら困るわよね。

・そうそう、あれ、聞いたよ。商学部の先生が辞めさせられちゃうんだって?それは知ってるんだ。ああ、退職後に人を採らないっていうの。そんなことしたら、先細っちゃうよね。ここ、カメリアホール、行ったことあるよ。この日も行きたいんだけど、ちょうど重なっちゃうんだ。矢吹先生のホームページ見ますよ。

・えー、これも8日なの?私たちもなの。この日、多いのよ。もうみんな、3つも4つもあって、重なっちゃってるの。ごめんなさい、行けないわ。

・3時からか〜。朝だったら行けるんだけど・・。

 1対1の学習、あるいはグループで打ち合わせをしている人が多かったのですが、その中には8日に行うイベントの準備をしている方もいて、「ああ、これも8日ですか。しかも、3時からだ」と。話しているうち、「お互い、盛り上げていきましょう」という雰囲気になってしまいました・・。

8日はいろいろな企画があり、なかなか競争の激しい日になりそうです。

 あと、これは私が勝手にしてしまったのですが、「京急 金沢八景下車 徒歩2分」

(これは、よいとして・・)「市大をめぐる議論、詳しくはこちらをご覧ください」と、矢吹先生のHPアドレスをビラに書き加えました。事前のご相談なく、無断で申し訳ありません。今日、関心を示してくださった方には、ぜひホームページも見てください(ご意見もお寄せください)と、お願いしました。 では、ご報告まで。重岡 理恵

 

 [1] 「横浜市民の市大問題への声2003年3月1日」
 今日3月1日さっそく、横浜駅近くの「県民サポートセンター」で、ビラ配りをしました。ちょうど午後、ここで日本語のレッスンが入っていたので、その前後にフリースペース(9、10階)でボランティア活動をしている人々にビラを渡しました。打ち合わせや語学学習などをしている各テーブルを回りながら、みなさんに声をかけていたら、「がんばってね」「あぁ、今、大変なのよね」「運動すれば変えられるぞ、学生がいるだろう」など、励ましの言葉をいただきました。
  他にも、以下のような話をうかがいましたので、ご紹介します。
・横浜市は、今、いろんな行政サービスを切ろうと(民間に移そうと)しているのよね。老人福祉なんかもそうなのよ。問題よね。
・高秀さんの時に、確かにいろいろ作った。でも、それを支持してきた市民にも責任がある。市大の今の状況も、市民にも責任があるんだ。あなたにも。
横浜国際競技場、あれもすごい問題なんだよ。知ってる?あまり、騒ぎになっていないけど、あの赤字を考えたら、市大なんてふっとんじゃうよ。あそこはひどいんだから。一時期のブームで作っちゃって、ほとんど使われていないでしょ。でも、あそこだって、「作ろう!」という盛り上がりがあった。その結果が今の赤字だ。
  また、私が動き回っていたら、「市大の方?」と、声をかけてくださる女性がいました。その方はHRさんとおっしゃる方で、10年ほど前まで横浜市議会にいらしたそうです。彼女がおっしゃるには、
・当時も、市大に関していろいろと議論してきたが、赤字といっても大学は営利目的ではないし、企業とは違う。
・人材を育成するという大事な場。採算を度外視する、そういう「いい意味での贅沢」が横浜市にあってもいいじゃないか、と考えてやってきた。
・海外から大勢の人が訪れる国際都市で、人を育てることはとても重要。
当時も、「地域貢献」が問われた。市大を卒業しても、横浜を出て行ってしまう人が多いと。
・でも、「市」だけの問題にすべきではない。市大を卒業した人が、日本全国に広がる、その方たちが各地で活躍する。「ああ、横浜市大を出たんですか」「横浜で学んだんですか」と。それも大きな貢献になる。
・また、卒業生たちの間で、全国にネットワークができる、それもすばらしい事だ。
・政治とは選択だ。何をするか、しないか選択しなくてはいけないが、市大は選択される方に(肯定的に)入るべきもの。入らなくてはいけない。選択されない方に属してはいけない。
・いろいろお話したいことはあるが、とにかく私としては、市大の歴史や実績が否定されるようなことは、がまんできない。(「・・・あってはならない」だったかしら。すみません、多少表現が違うかもしれません。)
・ぜひ、みなさんで力をあわせて、この運動を大きくしていってください。
・3月8日に参加したいが、「国際婦人デー」関連の行事がすでに入っていて、行かれない。
廊下での立ち話で、時間もあまりなかったのですが、思いがけず、このような方にお会い
できて、幸運でした。一応、彼女の所属するボランティア名を教えていただきました。何かご連絡することがあれば、「ボランティアグループのメールボックスに入れておいてください」とのことでしたので、今後も、ご連絡がとれると思います。Hさんご自身、市会でたずさわってらしたので、いろいろな思いがおありのようでした。
 シンポジウムのビラは、200部ほど作りました。一人一人に手渡して残った分は、情報コーナーのボードに貼ったり、「ご自由にお持ちください」のラックに入れてきました。火曜日の夜にも、ここへ行くので、またその時にも配ります。では、ご報告まで。    重岡理恵