荻原昭英:

構造改革論者・中田市長の目指すもの

 

荻原昭英氏ホームページ,横浜市立大学改革論より)

 

 



「市民の会」ホームページ,「ご意見箱」の投稿記事No.66参照,矢吹 晋氏による賛同意見No.67参照】

 

 

構造改革論者・中田市長の目指すもの


なぜ東工大の宗教社会学の教授などを「あり方懇」の座長に連れて来たのか長いこと疑問だった。


 遅ればせながら「構造改革論者・中田市長の目指すもの---中田市政を考える会 2003.02」を読んでこの理由を知った。

 「構造改革論者・中田市長の目指すもの---」によれば、橋爪大三郎氏は、松下政経塾や市長を取り巻く市場競争原理主義グループ(橋爪大三郎、宮脇惇、南学など数人)の学者の一員であるという。

 市大改革の「あり方懇」は、市長の「私的懇談会」だという。
だから、座長やメンバーは、市長が恣意的に選び、運営、方法も恣意的である。
そのような「私的懇談会」であれば、当然市長の自費でその経費を賄うべきである。

 しかし、市大改革の「あり方懇」は市長の私的懇談会といいながら、調査費として多額の横浜市の予算が計上されている(500万円)という。


 おそらく中田市長の「私的懇談会」は、松下政経塾や中田市長を取り巻くシンパの学者に多額の謝金、恩恵を与えるという意味がある。
グループや市長の政治資金づくりという意味もあるかもしれない。


 しかし、横浜市の公費をもって「私的懇談会」の経費にあてるのは、明らかに公金の不正使用である。
「私的懇談会」の答申をあたかも「公的懇談会」の答申のように、大々的に記者発表をするのはこの不当な目的、公費の使用を粉飾するための手段である。
市長は年は比較的若いが、このようないかがわしい政治手法に長けているようである。

 ほかにも「あり方懇」と称するふたつの市長の私的懇談会があるという。
松下政経塾や市長を取り巻く市場競争原理主義グループの学者や支持者などがメンバーに選ばれているという。


 この3つの懇談会は、「私的懇談会」といいながら、経費はすべて横浜市の予算である。明らかに市長の背任・横領的行為である。


 松下政経塾や市長を取り巻く学者(市場競争原理主義グループ 橋爪大三郎、宮脇惇、南学など数人)を潤すという中田市政の隠された大きな汚点である。
横浜市民としては、市長のこの政治手法、不正行為を見過ごすべきでないと思う。

 オウム真理教の青年は政治に進出しようとして失敗したが、松下政経塾の青年たちは成功した。
松下政経塾のプラス・イメージで隠されているが、その思想、信条、手法は共通のところがある。
大学に留年が増えたり、卒業しても定職につかない青年が増えている。


 そんな青年が新宗教にのめりこむ。
仕事はしなくてもいいし、友人も大勢できる。
もちろん異性の友人もできる。


 競争や拘束のある会社勤務が苦手の青年も増えている。
そんな実社会への適応性に欠ける青年が、宗教や政界で自己実現を夢見る。
宗教や思想は単なる手段に過ぎない。

 松下政経塾に参加する青年もそういう青年が多い。


 オウム真理教よりも洗練され、美化されているため、新宗教には拒否感のある人もたやすく騙される。
青年・女性中心に支持者が広まっているようである。
それだけにオウム真理教より、社会的危険は一層大きい。
横浜市が松下政経塾グループの青年に乗っ取られ、やがて全国のその動きが広まっていく。
統一地方選挙・神奈川県知事選でも中田市長の同志である松下政経塾出身者が多数立候補しているという。

 実をいうと、政治家と宗教家と詐欺師は共通点があるというのが私の持論である。


 いずれも巧言をもって人を欺き、権力を集め、財貨を騙し取るという点である。
もっともらしい思想、信条はあくまでも人を騙す手段で目的ではない。
だから思想、信条はケースバイケースでいつでも変わりうる。
中田市政ももちろんそうである。

「構造改革論者・中田市長の目指すもの---中田市政を考える会 (2003.02」

松下政経塾卒業生で政界に進出しているもの
(02/10/03現在)衆議院議員 (19)参議院議員 (2)都県議会議員 (14)都市町村議会議員(8)
首  長 (4)


 

Re: 構造改革論者・中田市長の目指すもの 矢吹晋 - 2003/03/29(Sat) 09:15 No.67


荻原昭英様
同感です。ここに問題の核心があります。見識を欠いたこのような輩によって大学が破壊されるのを容認することは、絶対にできません。これは改革の名において破壊を意図したものであり、そのことを痛感するがゆえに、私は破壊を阻止するために微力を尽くそうと決意しているわけです。