要 望 書

 

学長 小川 恵一様

学術情報センター情報教育部会・部会長 野々山 隆幸

 

今般の事務機構改革により,従来は学術情報センターが一括管理・運営していました本学の「教育・研究用コンピュータ・ネットワークシステム」が,そのネットワーク部分は総務部・企画課・情報ネットワーク係りの担当となり,教育用コンピュータの部分は学術情報センター運営課・管理係が担当する,という分割管理の状態になっております.さらに現在,上記2部門の職務分掌がはっきりと定まっていない状態が続いています.

このため,従来スムースに運営されていた日常の教育・研究活動に大きな支障・混乱が生じております.

たとえば,

1.     「ネットワーク管理者」が定められていない.

2.     学術情報センターに設置されていた「ネットワーク部会」の位置づけがなくなり,同部会で審議されてきたことがらを審議する場がなくなった.

3.     実習室の管理は学術情報センター運営課・管理係の担当となっているようだが,位置的にも離れており,教室用監視カメラの設置場所は企画課・情報ネットワーク係の部屋に置かれている,などの矛盾が生じている.

4.     学生・教職員の日常のトラブルの相談窓口がはっきりしない.

5.     実習室を使った授業を行おうとしたとき,あるいは貸し出し用機器を使おうとしたとき,どこに申し出たらよいのかはっきりしていない.

6.     医学部においては,学部・大学院、附属病院のIT関係部門を統括する部署、人員配置を従来から要求していたにも拘わらず,今回の機構改革では,何一つ改善されていないばかりか,後退したものとなっている.

 

本学の「教育・研究用コンピュータ・ネットワークシステム」は,その導入以来,その時々の担当部署(情報処理教育センター,あるいは学術情報センター・システム運営室)によって,一括して管理・運営されてきました.本来このシステムは,分割管理されるべきものではなく,大学における日常業務を円滑に遂行するためには,システム全体を一括管理・運営する部門が欠かせないことは,これまでの経験からして明らかであります.その意味で今回の「改革」の名をかりた組織改変は,「改悪」と言わねばなりません.

今後,大学の改革にむけた審議機関が設けられ,よりよい大学作りの審議が行われるようですが,上記の点を勘案され,善処いただきますよう,強く要望いたします.