一楽重雄(理学部):シンポジウム報告


《市長,まず,"学長怪文書"・"学長声明"を確認》
《学長,事務局作成?のメモを見ながら迎合発言》
《会場の意見を聴かず強引に司会進行》
《学生にレポートを課し,大量動員か? 》ほか

(タイトルは佐藤真彦による)

(矢吹 晋氏ホームページ http://www5.big.or.jp/~s-yabuki/doc03/sato0722.htm 参照)

 

 

 

一楽重雄氏(理学部)から,去る7月20日に行われた"御用"シンポジウムに関して,下記のメ
ールが送られてきたので全文を紹介します.

一楽氏によると,まず市長は,@
"学長怪文書""「あり方懇答申」に対する要望"03-4-9)
http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/gakucho0349.pdf
 の内容を確認した後,さらにA"
学長声明" http://www.yokohama-cu.ac.jp/daigakukaikaku/daigaku/daigaku_kaikaku/dk00.
html
 の中で,学長が市長に約束した改革の方針(すなわち,「あり方懇答申」を踏まえて,独
立行政法人化を念頭に検討するという方針)通りに議論が進められていることを,シンポジウ
ム参加者に対して知らしめたことが分かります.

しかし,すべて市長・事務局作成の筋書きに従って,学長の積極的協力の下に事が進められ

ているという実態は隠蔽されています.

(なお,横浜市大"改革"の"真相"についての詳細は,
『欺瞞の象徴』『市長「改学宣言」の欺
瞞性』
『独裁官僚と"部外秘資料"』『「あり方懇」傍聴記』ほかをご覧ください.)

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【一楽重雄氏 シンポジウム報告 全文】

 皆様は,20日のシンポジウムには,出席されなかったのではないかと思います.
私は,出席しましたので,思いつくまま,報告します.

 市長は,学長の市長への要望(注,上記の"学長怪文書"のこと)の4点の確認をし,大学に
案を作るよう市長からのメッセージを出したことを述べました.「答申を踏まえて」とか,「独立
行政法人を念頭に」ということを学長が言っているということを確認し,大学の改革案づくりもそ
れで進んでいる,平行して,市の改革推進委員会も議論している,また,「廃校などと極端なこ
とが言われているが,私は,決してそのようなことではなく,答申の4つの選択肢をその順で考
えている」というようなことを言いました.「改革は,お金の問題でするのではない」とこれまでの
路線変更をも示唆しました.

 清成先生の話しは,多岐に渡りましたが,「公立の意味は何もなく,私立でよい」と言ったり,
「独立行政法人に反対するのはおかしい」と言ったりもしましたが,「改革には,教学側と時間
をかけて議論して合意を作らなければだめだ」,というような当たり前ながら,大事なことも言っ
てくれました.それと,「市大は,市場の評価(受験難易度!)に十分耐えている」とも言いまし
た.

 あとのパネルディスカッションでも,学長以外は,どの参加者も,そうおかしなことは言ってい
ませんでした.学長は,「評議会は学部の利害にとらわれがちだった」とか「改革はなかなか進
んでいない」とか,事務局が用意したのではないかと疑いたくなるメモを見ながら,市に迎合し
たことを言っていました.

 その後,どなたかが,「このシンポで会場の意見を聴かないのか」という声をあげたのです
が,司会者は「時間がない」と強引に進めようとしました.会場のあちこちから,声があがり,一
瞬,騒然とまではいかなくても,結構,盛り上がりました.私も,「学長がこのシンポの主催者な
のだから,返事をしろ」と会場から不規則発言で迫りました.

 まあ,一応,それで,大学内に学長への不満がうずまいているのだ,ということは示せたと思
います.

 市長の話しで再確認したのは,やはり,「答申の線で大学が案を作る」ということになってい
る,ということでした.学長や幹事会に対して,「答申の線で大学が案を作る」ことを教員は支
持していないということを改めて示す必要がある,と思いました.

 会場は,ほぼ一杯でした.教員に動員されたと思われる学生も多かったです.未確認です
が,学生はレポートまで課せられて動員されていたようだと言う人もあり,もし,それが事実なら
教員のモラルとして許されないことだと思いました.

 およそ,そんなところです.

一楽