小川恵一学長殿

 

「総合理学研究科委員会(八景会議)の意見」

2003116

総合理学研究科委員会(八景会議)

 

 

2003年10月に示された「横浜市立大学の新たな大学像について」に関して、以下の理由をもって、大学の総意とする事は決して認容できない。学長は、今後の大学運営にあたって、私たちが責任を持って実行でき、大学の総意を結集できるような改革を進めて行かれること、および、まず、今回の事態に対する学長の説明責任を遂行されることを強く要望する。具体的には、まず、この案作成の責任者である学長が、直接、本研究科委員会で質疑応答すべきものと考える。

 

理由

1.10月17日および22日の臨時評議会において上記の案が審議され、多くの疑義が出されたにもかかわらず、評決もせずに終了し、それを「大学案」として設置者に提出したことは、民主主義の原則、大学の自治、横浜市大の伝統に反するものである。

2.総合理学研究科委員会は、大学改革に関して、これまでにいくつかの提案や要望を提出してきたが、改革案には字句修正のみでその内容は一切盛り込まれていない。
3.「改革推進・プラン策定委員会幹事会」は秘密裏に進められ、教員からの実質的な意見聴取もなされないままこの「案」を策定し、大学の正式議決機関である教授会・研究科委員会での審議もなく、これら機関の了解あるいは合意に至っていない。

4.「案」における全学的な運営システム及び教員の人事システムは、行政の不当な介入を許す恐れがあるものである。これら教員の身分に関するもの以外の具体的な内容に関しても、

1)理系の学府を理工学府とすること、2)理系コースの内容、3)大学院の位置付け、
4)教職課程の原則廃止、5)生命系の再編成、6)木原生研の廃止、

 

等に関して、大きな異論や疑義がある。