永岑三千輝氏「大学改革日誌」03/12/08付:

 

03/12/04「対話集会」での学長発言は,

・客観的意味を持たない、彼の主観的な気持ちを述べたものばかり.

・『新たな大学像』案の作成過程の秘密主義は一体なんだったのか?

・どこに大学の総意を結集するための努力があったのか?

 

http://eba-www.yokohama-cu.ac.jp/~kogiseminagamine/Nisshi.htm より

 

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2003128日 総合理学では学長を呼んで、説明会を開催したようである。他の学部や研究科も、このような説明を求める場を設定すべきであろう。組合はすでに説明集会を求めている。統合される三つの学部の全体教授会を開催して,学長はきちんと説明すべきではないだろうか?今まで一度も全学的に説明したことはないのである。「設置者」(を称する行政機関)の意のままに,「設置者」(を称する行政機関)のいうとおりに、「改革」案をまとめてきたのであり、そうでないならば、全学的に説明する場を設けることを躊躇すべきではないだろう。全学の合意の調達なしに、全学の総力を結集できるのだろうか? 木曜日に学長との「対話集会」が午後6時から8時半くらいまで開かれたこれに関して寄せられた情報によれば、そこでの学長の発言は、ほとんど、客観的意味を持たない、彼の主観的な気持ちを述べたものばかりだったようである。客観的に意味のある発言としては、.看護短大での欠員不補充は、支障が出るレベルになってきた。商学部もそれに近くなっている。2.これまでは、外との関係があったので、学内の意見を集めるという点にスイッチする。つまり、3学部統合,任期制、人事委員会制度などなど基本的な「あり方懇」(外部・行政)路線で,学内を取りまとめていきたい、ということ。これまで進めてきたことが,主として外部との関係であったことを議会答弁と同じように、総合理学でも見とめたということ。大学内部の意見を結集したものではないことを認めたというわけである。
 同席した柴田副学長は、学長・副学長などの立場を述べたようである。すなわち、「学長は、何も権限がない。幹事会では、いろいろ、議論した。教員の意見が割れることがある。事務はそうでない。そこが難しかった」として、行政主導だったことを表明したようである。それが事実ならば、まさに、今回の「改革」案作成決定過程が,
行政主導であったことを立証する発言である。他方で、「大学像」を弁護する発言もしたようである。すなわち、「『新たな大学像』は、手続きを評議会で決めたとおりにやっている、これが大学の総意でない、とはどういうことか」と。ここではっきりしていることは,「手続き」の形式面である。「大学の総意」とは、内容面である。案の作成過程の秘密主義は一体なんだったのか? どこに大学の総意を結集するための努力があったのか? 「プロジェクトR幹事会」は、どこで「大学の総意」を結集するための意見聴取の場を設定したのか? 副学長発言には、官僚的な形式主義が露呈している。このギャップこそ,今後問題となるものであろう。

「大学像」と現在の「設置者の方針」とが、「大学の総意」という言葉で一括されていることに,大学人は注意しなければならない。

「大学像」は、内容的に本当に大学の総意ですか? 本学の大学人が黙っていれば、「それそのとおり」ということになろう。大学の総意を結集するために、学長・事務局長はどのような努力をしましたか?