『神奈川新聞』20031219日付

 

市大の改革案総意ではない

現役教授ら反対声明

 

 横浜市大の現役教授らでつくる「名誉教授・教授等有志の会」(代表・伊豆利彦市大名誉教授、四十五人)は十八日、「『横浜市立大学の新たな大学像』に反対し学長の責任を問う声明」を発表した。

 

声明では十月末に大学側が中田宏市長に提出した「横浜市立大学の新たな大学像」に関して「教授会の関与を排して進められており作成は総意によるものではない」などと指摘。大学像そのものに対しては「内容に問題が多いといわざるを得ない。案の立脚している『プラクティカルなリベラルアーツカレッジ』なる概念が不明確だ。市長諮問機関の答申を精査し具体化しただけでまったく大学の主体性に欠ける」としている。伊豆名誉教授は「大学像は市民の実感から遠い学者の作文、市民不在の改革案だ」として案を作成した学長の責任を厳しく追及していくという。(牧野 昌智)