『朝日新聞』(横浜版)2004年2月20日付:

市立大学改革案 逆風の中、怒りの矛先メディアに!?

中田市長 批判記事に「誤報を何とかして」

 

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040220asahi.pdf

 

全教員への任期制、年俸制の適用などを掲げ、054月に独立行政法人化を予定している横浜市立大学の改革案に学内外から批判が続く中、19日の定例記者会見で、改革案への批判を報じた一部報道に中田宏市長が不快感を示した。

不快感を示したのは東京新聞の16日付朝刊で、「『改革』に揺れる横浜市立大」「密室で決定 いきなり公表 トップダウン」などの見出しで掲載された特集記事。石原慎太郎・東京都知事が進める都立大学改革と比較するなどして市大の改革案を批判した。

 19日の記者会見で、特集記事を書いた記者とは別の記者が住基ネットに関して質問したところ、市長は「(質問した記者には)恨みはないんでお答えしますが、誤報を何とかしてもらいたい」「セクションが違う人に八つ当たりしてもしようがないからお答え申し上げます」と述べた。

 「批判した記者の質問には応じないという風に聞こえかねない」との記者団からの質問に対し、市長は「あの記事は批判ではなく、誤報」とした上で「(大学改革案を)密室で決めたことは一度もない。改革は市大で古くから議論されたし、市大自身が改革案を出したわけでトップダウンではない」などと続けた。