石原慎太郎東京都知事『定例記者会見』2004.2.20より
http://www.bcomp.metro-u.ac.jp/~jok/ishihara022004.html
石原都知事―――
・・・私は今の大学のままで良いという神経というのがわからないし、一方的に上から突然、どこかの誰かは僕のことをヒットラーみたいだとか言うが、そんなことはない。
なんにも代案が出てこないんだ。代案出さずに反対というのは、バカでもできるよ。そんなことは。出せば良いんだ代案を。いかに、つまりなんていうか人間がね、特にああいう反対する人たちの本質は、保守的だとわかるね。
全然関係のない人間、どっかの大学の大学院の教授の意見広告を見ましたがね、噴飯だね。あれは本当に。・・・
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都立大・短大教職組『意見広告』2004.2.17より
http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040222AcNetLetter59toritsu-ikenkoukoku.htm
【4-1】山口二郎(北海道大学教授)
なぜ学問の自由と大学の自立が必要なのでしょうか。そ
れは、世の中のありように対する批判的な分析と提言が、
為政者を含む社会全体の健康にとって不可欠だからです。
為政者の都合で大学を引きずり回し、為政者好みの学者
に、為政者好みの研究をさせると、世の中全体がどうな
るかは、すでに滅び去った社会主義国家や戦前の日本を
見れば明らかです。我々にとって、都立大学の権力的改
変は、決して他人事ではないのです。
【4-2】高橋哲哉(東京大学大学院教授)
石原都知事の都立大学「改革」計画を知り、開いた口が
ふさがらなかった。そのあまりに一方的で乱暴なやり方
は、ヒトラーのそれを連想させる。私は専門の関係から、
都立大の哲学、文学など人文系諸学科が、いかに高い教
育・研究レベルにあるかをよく知っている。それらを狙
い撃ちにした「改革」案が、およそ学問・文化とは無縁
の動機から出ていることは明白だ。石原都知事は名を惜
しむなら、歴史的汚点となる都立大学「改革」案を撤回
すべきだ。