AcNet Letter 66+69:【3】日比谷集会報告 都立大「改革・合併・廃校」問題検討+【2】「日比谷シンポジウム 2004.2.28」参加者の感想(2004.3.5+3.9)

 

 

AcNet Letter 66 3━━━━━━━━━━ 2004.03.05 ━━━

  日比谷集会報告 < 都立大「改革・合併・廃校」問題検討wiki
  http://wata909.cool.ne.jp/cgi-bin/yukiwiki/wiki.cgi
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http://wata909.cool.ne.jp/cgi-bin/yukiwiki/wiki.cgi?%c6%fc%c8%e6%c3%ab%bd%b8%b2%f1%ca%f3%b9%f0

 
当日、1800人(以上?)の方が会場に訪れました。また、会場
 
で寄せられたカンパの額も150万という、ちょっと想像を絶する
 
額になりました。

 
この手の集会には、「動員」という形で関心の無い方が来られる場
 
合がままあります。例えば、デモ行進などでなんとなくやる気無さ
 
げに歩いてる方々とかです。本当にそういう方だけだったら、そう
 
いう人さえ集まればいいということで人を集めていたら、これだけ
 
の額は集まらないとおもいます。

 
そういう意味で、この問題に足を運ぼうと思うほど関心を持ってる
 
方が1800人もいるということは、大きな事実ですし、それ以上
 
に足を運ぼうとしないながらも関心を持ってる人間がその倍、否、
 
10倍はいるかもしれません。

 
それでも、10倍の人間がいるとしても1万8千人です。都知事が
 
寄って立つ得票数は300万です。この数に、少しでも近づくよう
 
に、そして都立の大学だけでなく、東京で起きている様々な形での
 
人を大切にしないやり方を、少しでも変えていけるきっかけに、火
 
口になればと思います。

 
以下、報道関係へのリンクになります。
 
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3-1】お便り紹介
Delivery-date: Sun, 29 Feb 2004 18:42:38 -0500
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「二十八日の都民の会に参加したものですが、主催者の閉会ご挨拶
では参加者総数1800名ということでしたが・・・。とにかく公会堂
の二階も含めてほぼ全席がうめつくされました。それにしても報道
関係者が取材しておりましたが、ニュースの一つぐらいはどこかに
出されておりましたのでしょうか。翌日のテレビ、朝日新聞ではお
目にかかりませんでしたが。この参加の実態を都管理局の野蛮人
どもに知らしめる方策はいかにこれらのことについてのさらな
るご発信あらばと期待しております。勝手な願いご寛容ください。」

 

 

AcNet Letter 69 2━━━━━━━━━━ 2004.03.09 ━━━━━━

  「日比谷シンポジウム 2004.2.28」参加者の感想
     
都立の大学を考える都民の会サイトより抜粋
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Lounge/3113/hibiya_040228_kansou.html
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#(順不同)

[1]  
今日は、とても良い集会でした。必ず参加するつもりでし
 
たが、期待以上のものでした。石原知事の強引な手法に対し、
 
あきらめムードになっていたのですが、それではいけない、で
 
きることから声を上げ、行動をおこしていきたいです。それが
 
都立大学の精神でもありました。

[2]  
非常に多くの参加者があって、心強く思えた。参加するこ
 
と自体に意味があると同時に、聞くことに非常に価値のある内
 
容の発言が多い集会だった。視野を広くして、都立大問題を捉
 
えなくてはならないと思う。学生の運動では実現できないよう
 
な規模と内容をもった集会で、さすがと思いました。運営スタッ
 
フのみなさんお疲れさまでした。

[3]  
私は現都立大学の学生です。都立大がこのようにひどい有
 
り様になっているにもかかわらず、メディアではほとんど報道
 
されず、「私たちは「牛丼」以下か」と嘆いていました。それ
 
だけに今回の集会に2000人もの人が集まったということが本当
 
に嬉しかったです。私たち学生もまだまだがんばらなくてはい
 
けないと思いを新たにしました。

[4]  
よい意味で予想外の内容だった。パワーあふれたすばらし
 
い内容だった。都立大で起こっている「改革」のプロセスが教
 
員や院生の議論を全くうけつけない内容であることを聞き、自
 
分の大学でおこっている「改革」のプロセスと同じであること
 
を痛感した。身近な所から自分の声で問題点を伝え、運動を作っ
 
ていきたいと思う。そういう意味で、多角的で内容の深いとて
 
もよい集会だった。私と同じ世代の学生・院生の参加が多かっ
 
たのもうれしかった。

[5]  
私は大学という場で教育にたずさわる者でありながら、お
 
恥ずかしいことにこれまで自分の仕事・研究に追われ忙しいこ
 
とを理由に、都立大や都立高校という教育の場で起こっている
 
ことにあまりに無知だったと思います。今日の会で、教育関係
 
のみならず、都響、都の医療、図書館など、全ての場で起こっ
 
ている問題が、すべてつながっていることがはっきり見えまし
 
た。これから自分の言葉でなるべく多くの知人に訴え、語り続
 
けたいと思います。

[6]  
事は深刻です。今、国から市町村レベルまで、様々な形で
 
行われている改革こそ同時多発テロです。我々は、火を消さな
 
くてはいけません。力によるねりあいでなく、あたりまえの議
 
論ができ、それが社会に反映されるふつうの民主主義をとりも
 
どさなくてはなりません。正直、リストラにもあい、絶望に近
 
い自分の今の状態です。しかし、今日の集会で勇気も得ました。
 
大きな歴史のうねりの中、自分が何をすべきかしだいに見えて
 
きたところです。

[7]  
第二部、東京都の文化・教育・保健の分野で起きている様々
 
なことがわかり、非常に危機を感じました。特に七生養護学校
 
の件には、とても現代の自由な先進国のこととは思えず、涙が
 
出てきました。現在の日本が向かっている方向の問題の本質が、
 
見えてきたような気がします。このような集会の開催の実現に
 
感謝します。頑張ってください。

[8]  
私は障害児学級で働く現職の教員です。この間、国立大学
 
の独立法人化に対してとても危機感をもってきました、まだま
 
だ世論的には、理解を広げられずにおりましたが、「大学改革」
 
は、日本の子どもたちの教育・学びの権利を、出にから急速に
 
変質させるものだからです。又、今、障害児教育でも「専門性」
 
が強く問われていますが、これにしても本当に子どもに応える
 
専門性を追求する立場に立つなら、乱暴で機械的な「大学改革」
 
と同じ次元では、絶対「専門性」は育めないと思います。いか
 
なる大学教育・研究を担保するのか抜きに、教師の専門性は語
 
れません。逆に言えば、大学といえば「受験」のレベルでしか
 
国民的に見えにくいかと思いますが、こうした大学攻撃と、私
 
たちの知る権利、学ぶ権利、そして生きる権利への侵害が同じ
 
根っこをもつことを痛感した集いでした。民主主義は、絵や字
 
ではなく、こうしたひとりひとりの行動で作りだすものであり、
 
元気が出る会でした。石原都政をこれ以上許すわけにはいきま
 
せんね!!

[9]  
都立図書館では、予算によるしめつけ、区市町村への一方
 
的な協力廃止、職員には何も知らせず、現場の実情を無視した
 
運営のおしつけが進んでいます。都響も都立大も、教育現場も、
 
構造はみな同じと知りました。おさえつけられた心から進歩は
 
生まれません。子どもたちに恥じないよう大人として、がんばっ
 
ていきたいです。

[10] 
現在の都立の大学改革のやり方はおかしいと考えますし、
 
他の「改革」で起こっていることに対する問題意識にも共感し
 
ます。でも「反対」「石原都知事はやめろ」というかけ声だけ
 
が、声高にきこえる今日のような状況には違和感を持ちます。
 
石原都知事は都民によって支持されて、都政を行う権限を与え
 
られている以上、「反対」「やめろ」という声は少数派なのだ
 
と考えなければならないはずです。少数派がするべきことは、
 
「反対」などと勇ましい言葉で息巻くことでなく、自らに対し
 
ても、多数派の人に対しても「考える」ことを促すことだと考
 
えます。茂木総長は都に対して「反対」を表明したのではなく、
 
「協議」を求めたのです。これまでの都立大学のあり方に対す
 
る反省を含めて「考える」ことをもとめるのが、解決への合理
 
的な方法だと考えます。

[11] 
学問の大切さ、文化の大切さが、それぞれの訴えから伝わっ
 
てきました。自分なりに真剣に考えてみたいと思っています。
 
同時に、不当な抑圧に対して抵抗するという、人として当たり
 
前の事ができない理由についても考えようと、今日の集会で思
 
いました。全く知らない問題も多く分かり、新たに怒りを覚え
 
ました。また同時に、このような行政の不正という問題に抵抗・
 
反対する人が多くいることも確認できて、良かったと思います。