《違法・脱法行為をすすめる》横浜市の大学改革推進本部:

04/6/7 またもトップダウンで記者発表――『「公立大学法人 横浜市立大学」の教員,“任期制・年俸制”を前提に公募』

 

 

 

◆「公立大学法人 横浜市立大学」(平成17年4月1日設立予定)の教員を公募します!(6/8) 

http://www.yokohama-cu.ac.jp/daigakukaikaku/daigaku/daigaku_kaikaku/koubo/koubo.html 

 

◆記者発表資料(PDF)(2004/6/8) 

http://www.yokohama-cu.ac.jp/daigakukaikaku/daigaku/daigaku_kaikaku/koubo/dkkoubo_kisha.pdf 

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040608kisha.pdf

 

◆新たな教員人事制度の構築に向けた取り組み

 〜教育・研究評価検討プロジェクト部会(中間案)〜

http://www.yokohama-cu.ac.jp/daigakukaikaku/daigaku/daigaku_kaikaku/koubo/hyokapr_chukan.pdf 

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040608hyouka.pdf

 

 

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◆【記者発表資料】からの抜粋

 

応募資格

次の1〜3の資格要件を全て満たす方

・・・3.新たな横浜市立大学の目標を理解し,その前提に立ち,大学における教育に熱意と使命感を持ち,かつ専門分野において教育と研究に意欲的に取り組める方.・・・

 

待遇

職位・業績・職務内容(など)に応じた年俸制

 

任期

任期付き雇用(任期3年もしくは5年程度)

 

選考にあたっての基本的な考え方(要旨)

新たな横浜市立大学の教員は,市立大学が策定した大学改革案「横浜市立大学の新たな大学像について」に示された方向性や枠組みを踏まえ,新たな大学の目標を達成することが,最も重要な責務であると自覚し,その前提に立って,教育の充実を図るとともに,学問の探求と実社会への貢献を目的とした研究を行い,その成果を大学として社会に発信することこそが重要な使命です.

こうした責務・使命を果たすため新たな横浜市立大学の教員は,教育研究の業績はもとより,大学における教育に熱意と使命感を持ち,かつ,専門分野において教育と研究に意欲的に取り組み,市民及び地域社会と積極的にかかわり,ひいては,社会全体に貢献できる人材を選考します.

 

<参考> 大学改革推進本部 教員選考委員会

委員長  小川恵一(市立大学 学長)

委員   柴田悟一(副学長)

委員   布施 勉(国際文化学部教授)

委員   清水一男(市立大学事務局長)

委員   中上 直(市立大学事務局総務部長)

学外委員 大野功一(関東学院大学 学長)

学外委員 伯井美徳(横浜市教育長)

 

 

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◆【教員組合週報「組合ウイークリー」04-6-7】《任期制・年俸制問題を考える》第6回「とにかく申請に間に合わせ」と違法・脱法行為をすすめてよいか?」より

http://homepage3.nifty.com/ycukumiai/kumiai-news/weekly040607.pdf  

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040607weekly.pdf  

 

・・・違法・脱法行為に踏みこみかねないこんな事態がなぜ生じてしまったか,その原因ははっきりしています.「ともかく全員任期制ありき」という無茶な決定だけを先行させ,問題点や矛盾を先送りさせたまま改組に向けて突っ走ってきたからです.いままた,申請期限があるからと,こうしたやり方を続けるならば,先送りしてきた矛盾が最後にはすべて大学にはね返ってくるにちがいありません.ブレーキの利かない暴走車に乗って坂道を転げ落ちているような現在の状態を一刻も早く脱しないことには,市大の信用はますます失われることになってしまいます.・・・

 

 

◆なお,事務局が作成した募集書類では大学院のことがまったくふれられていない.長年にわたって教員からたびたび指摘されてきたにもかかわらず,事務局官僚にとって,大学院はまったく念頭にないらしい.

先日(6月3日)の総合理学研究科委員会においても,事務局作成の文書『平成17年度の大学院の学生募集について』(2004年6月3日付)

 http://www.yokohama-cu.ac.jp/gakusei/daigakuin.pdf 

 http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040604boshu.pdf  

が問題となった.

この文書中の文言《・・・17年度の学生募集を停止し,・・・》は,来年度の大学院入試を行わないという誤ったメッセージを,とくに学外の学生に与えるので,文言を直すように強く申し入れることになった(実情は,遅くとも来年の3月までに来年度の大学院入試を行うことになっているが,その概要や試験日・科目等は未だに何も決まっていない).しかしながら,大学院の重要性をまったく認識できていない事務局は,翌日(6月4日),その文書を無修正のまま,公式ホーム―ページで公表した.

“改革”を拙速に推し進めたことで,結局,大学院の制度設計が間に合わなくなっことが露呈したわけだが,事務局にとっては些細なほころびの一つに過ぎないらしい.

 

 

◆【参考資料】

04/03/28「大学人の会」≪任期制・年俸制シンポジウム≫『報告集』

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040328houkoku.htm