横浜市立大教員組合、大学改革推進本部による「教員説明会」についての組合の見解

 

全国国公私立大学の事件情報

http://university.main.jp/blog/archives/001274.html より

 

横浜市立大学教員組合

http://homepage3.nifty.com/ycukumiai/shiryo/k040621-1.pdf 

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040621kumiai-setsumeikai.pdf

 

 

20040622

横浜市立大教員組合、大学改革推進本部による「教員説明会」についての組合の見解

大学改革日誌(永岑三千輝教授)−最新日誌(2004621(2))より転載
横浜市立大教員組合、大学改革推進本部による「教員説明会」についての組合の見解(2004年6月21日)word

大学改革推進本部による「教員説明会」についての組合の見解

 横浜市大学改革推進本部は、新学部・新研究科・新学科における授業科目の確認を行うためとして、文部科学省への手続きや確認方法の内容および「教育・研究評価検討プロジェクト部会(中間案)」[以下「中間案」と表記]を説明する「教員説明会」を、今月21日から25日にかけて開催することを決定し、教員の参加を呼びかけている。
 この「説明会」のありかたには重大な問題があるので、ここで二点にしぼってその問題点を指摘する。

 第一に、「中間案」の説明を行うということについて。
 さきに当組合委員長名文書(6月15日付け)において述べたように、「中間案」が示すような任期制・年俸制を中心とする新たな雇用制度は、当組合との正規の協議を経ずしては無効である。したがって、当組合との交渉を何ら行わないまま、このような「中間案」をあたかも既定の方針であるかのごく、教員に説明することは、不当であると同時に無意味である。
 言うまでもないことだが、このような「説明会」は、人事・雇用制度の面については、なんら手続きを進めたことにはならないことも一応、ここで申し添えておく。

 第二に、授業科目の確認とあわせて「中間案」の説明を行うことの不透明性。
 上に述べたように、「中間案」について、なんら手続きとしての意味を持たない「説明」を行うことの意味は何であろうか? きわめて不可解である。このようなやりかたでは、あたかも新課程の担当授業科目を確認することが、「中間案」の雇用条件を受け入れることを意味しているかのごとき錯覚を呼び起こすおそれがある。
 繰り返しになるが、教員がこのような「説明会」に参加して自らの科目を確認しても、また、「中間案」の「説明」を聞いたとしても、なんら「中間案」の示す雇用条件を受け入れたことを意味するものではない。

 当組合は、このように不透明な、多くの疑念や不安を呼び起こすようなしかたで改革の準備を進める大学改革推進本部にあらためて抗議するとともに、組合内外の教員各位には事態を誤認せず、自らの権利を明確に意識されるよう呼びかけるものである。

2004年6月21日 
横浜市立大学教員組合

 

Posted by 管理者 : 20040622 00:13 | トラックバック