君が代不起立 『再発防止研修』の波紋

 

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20040719

君が代不起立 『再発防止研修』の波紋

東京新聞(7/17)特報


都人事委にも不服申し立て

 現在、処分を受けた教員らの多くが別途、都人事委員会に処分への不服申し立てをしている。その最中に「非行」を認めて、報告書に「反省」を書くのは納得できない、というのが今回の提訴の理由だ。

 弁護団の山中真人弁護士はこう例える。「仮にセクハラや飲酒運転をして処分を受けた人が、事実と違うと争っているのに、自ら非を認めて反省文を書けるだろうか。一般論でもおかしい。加えて、内心の自由という回復しがたい損害は事前に避ける必要がある」

 提訴した男性教諭の一人は「都教委は報告書を学校長にも作らせ、成果がなければ何度でも研修を命じるという。これでは思想改造だ」と指摘した。

 研修中止を申し立てた弁護団の尾山宏弁護士は十六日の記者会見で、こう強調した。「研修により、教職員の良心の自由が侵害される。その教職員たちの苦悩を裁判所がどこまで理解するのか。これがこの国の民主主義の存否と程度を示す尺度にもなる」

君が代斉唱時、起立しない教員に「処分検討」−県教育長/埼玉

毎日新聞(7/17

 稲葉喜徳・県教育長は16日の県議会で、卒業・入学式での「日の丸・君が代」の取り扱いをめぐり「適切でない行動を取る教員については、処分も視野に入れ検討する」と述べ、君が代斉唱時に起立しない教員らの処分を検討していることを明らかにした。森泉義夫議員(公明)の質問に答えた。教職員組合は「思想信条の自由に反する」と反発している。
 また、稲葉教育長は県議会で「児童生徒が(国旗・国歌を)尊重するよう指導するのは教員の責務。校長は、教員が厳粛な儀式にふさわしい行動を取るよう指導している」と述べた。同局は、教員が起立しないのは「校長の職務命令に違反する」との見方を示した。
 君が代斉唱時に起立しなかった教員の処分は、東京都や広島県などですでに実施されている。東京都教委は、今春の高校の卒業・入学式で、起立しなかった生徒への指導が不十分との理由で67人の教員を「厳重注意」などにした。
 埼玉高教組の木戸和男書記長は「国旗・国歌法制定時の付帯決議では『強制しない』ことになっていたはずだ。教育現場への不当な介入で、憤りを覚える」などと反発している。

 

Posted by 管理者 : 20040719 00:10 | トラックバック