関 美恵子(横浜市議):市立大学教員組合と懇談(改訂版)

 

関 美恵子(日本共産党,横浜市議)ホームページ http://www.seki-mieko.jp/index.htm

駆けある記 http://www.seki-mieko.jp/kakearuki/index.cgi

http://www.seki-mieko.jp/kakearuki/html/1092329029.html より

 

 

04.08.13】市立大学教員組合と懇談

 8月12日、横浜市立大学教員組合と2005年度予算要望に向けて懇談をもちました。

 組合からは、横浜市立大学を独立行政法人とするための「定款」が、予算議会で成立して以降の法人化に向けた状況が話されました。

 私は、話を伺って、これまでの改革もそうであったように、大学の教職員や学生の声を聞かず、進めていることに改めて憤りを感じました。

 大学の最高決議機関である「評議会」すら、新カリキュラム作成等、まさに、教育研究に関わる問題なのに、改革推進本部が用意した数人の限られたプロジェクトメンバーの作成したものの報告を受ける程度になっています。

 大学の自主性も自治も全くないがしろにされている状況です。

 

 文科省とのすり合わせで、学部を学府にしましたが、認められず「学系」に収まったようです。そして、当局は、従来の学部間の垣根がさらに低くなったと喜んでいるようですが、それぞれの「学系」の専門性、特性がそれだけ薄めらるのではないでしょうか。教育・研究は大学の心臓です。この部分が貧弱になるのは大学として致命的だとおもいます。

 

 コースも削減され、それをみた学生ががっかりしている。英語は、「トッフル500」でとれそうにない。従来の学科、新しい学科で教室が足りない。新カリキュラム案では非常勤がうけもっていた科目が消えている。数百人規模でいる非常勤講師への影響が甚大。

 

 今後、議会には評価委員会、学費、中期目標などに関わる条例案、議案が出されてきます。

 

 私は、今までも主張してきましたが、改革は、当事者である教職員、学生、そして、市民の声を十分反映したものでなければ、成功しないと考えています。

 

 現在勧められている大学改革は、市長の改革であり、残念ですが「結論ありき」の改革になっています。