米長邦雄(永世棋聖・東京都教育委員):都立大学には頭が痛い(教授と享受)
・・・都立大学は、前総長が山住正巳氏。この人は徹底したイデオロギーの元、新しい教科書の反対運動の先頭に立っている。・・・大学自治は、政治(行政)からの圧力に屈しないために、絶対守らねばなりません。しかし、大学そのものが政治活動をしているのであれば、話は別です。・・・大学が授業と研究に情熱を傾けているのなら問題はありません。200億円も惜しみません。しかし、都立大学の存在感が政治というのであれば、都民は「何か」に期待するでしょうね。都税を享受するのではなく、教授らしくしていただけませんでしょうか。・・・
米長邦雄ホームページ http://homepage1.nifty.com/yonenaga-kunio/
まじめな私 http://homepage1.nifty.com/yonenaga-kunio/sakusaku/3_1.htm
2001年4月14日付 http://www.shogidojo.net/yonenaga/majime/2001/010414_2.htm より
まじめな私 4月14日
都立大学には頭が痛い(教授と享受)
教育委員というのは、いろんな仕事があるんです。
学校の先生の懲戒処分もそのひとつ。飲酒運転、ハレンチな行為、暴力事件、さまざまですが、珍事件や考えられない意外な出来事があるものです。
しゃべってはならないのは当然の義務です。
都立大学改革は、都教委は参考答申をするだけで知事の仕事。関係者(私もその一人)の本心は、現在の教授陣は全員そのまま残したい。俗な言い方で表現すれば、首を切りたくないのです。
しかし、毎年150億円以上の都民の税金を使っている。それだけの意義が見出せるかどうかです。
教育は、行政(知事)とは独立していて、政治からも中立が原則、鉄則です。
ところで、新しい教科書について、しばしば議論されています。
私がこの教科書について個人的に賛成、あるいは反対等の意見を発表したら委員を辞任でしょうね。
つづき
都立大学は、前総長が山住正巳氏。
この人は徹底したイデオロギーの元、新しい教科書の反対運動の先頭に立っている。
総長は教授会で決めますから、総長支持者が多い筈です。
大学自治は、政治(行政)からの圧力に屈しないために、絶対守らねばなりません。
しかし、大学そのものが政治活動をしているのであれば、話は別です。
「政治活動をほどほどにしておいてもらえれば」というのが知事の本音でしょう。
都民は200億円の税金で都立大学を運営している。
都庁の職員は全員賃金カットで我慢して仕事に打ち込んでいます。税金の使い方に自ら率先しての涙ぐましい努力です。
大学が授業と研究に情熱を傾けているのなら問題はありません。200億円も惜しみません。
しかし、都立大学の存在感が政治というのであれば、都民は「何か」に期待するでしょうね。
都税を享受するのではなく、教授らしくしていただけませんでしょうか。