東京都の教育革命・異動要綱

 

「米長邦雄ホームページ まじめな私」(2004.2.22003.10.4)

http://www.shogidojo.net/yonenaga/majime/040202.htm 

http://www.shogidojo.net/yonenaga/majime/2003/031004.htm より

 

・・・・・・・・・・・

(2004.2.2)

東京都の教育革命

 月刊高校教育(学事出版:TEL03-3255-5472)を読んでいるのは全国の校長先生だけでしょうね。2月10日刊行の3月号に私が2000字寄稿しました。そのタイトルが今週の表題です。
 都内には約200の高校があります。これをどう改革したか。
@中学生はどこの学校を受けても自由にした(学区制廃止)
A校長は学校の特色を明確に打ち出すこと。
 200通りの学校があるのです。日比谷高校は日本一の進学校を目指します。但し、文武両道で、部活も含めてガリ勉型の生徒にはしないと校長が表明。
「朝、昼、夜、いつでもおいで下さい」という学校もあります。甲子園の目標もあれば、将棋の一芸入試もあって、ここも名門中の名門です。
B校長は教師ではなく経営者である。
 民間人校長はその刺激剤でしょうか。
C当然人事権と予算編成権の両方を校長は持つ。
 通常、一校当りの予算は10億円です。校長は平均して一年間に2200万円を自主的に使う事が出来る。
D人事については人材育成に力を注ぎますが、教師の中には校長の経営方針にどうしても合わない人が出て来ます。
 他校から回って来た教員を一年後に自校からの異動を具申出来る。これを異動要綱見直しと言います。
全てが決定しました。どうだ文句あっか。
続きを読みたい方はお取り寄せ下さい。

・・・・・・・・・・

(2003.10.4)

異動要綱

 超まじめな話です。東京都は校長先生の権限と責任を拡大しました。その中でも人事権は校長の永年の夢でした。
 東京都教育委員会は校長に次の2点の人事権を任せたのです。
@6年以上でも、お氣に入りの教員は自校に残すことが出来る。
Aどうしても駄目という教員は、1年でも他校に出せる。
 この2点を明確に打ち出しました。ただ残念なことに、教育庁の作成した文章は、あまりにも高級すぎて多くの校長には真意がわからないらしい。
 @は6年在校の教員は異動の対象となりますが、校長が望みさえすればそのまま居残ってもらう事が出来る。これを勘違いして、6年経た者を出さなくてはならないと思っている校長が多い。
 Aは「3年未満であっても」他校へ出すことが出来る。3年未満とは1年のことです。これは正式に教育委員会で確認済みのこと。これも間違って3年間は異動できないと信じている校長がいる。
 校長先生、応援してるよ。