小森陽一さん お見事な敵役

 

澤藤統一郎の事務局長日記 20041211日付

http://www.jdla.jp/jim-diary/jimu-d.html より

 

 

2004年12月11日(土)

小森陽一さん お見事な敵役  

本日午後に、永田町・星陵会館で「石原教育行政を裁く 12・11市民法廷」。
法廷劇仕立てで、石原教育行政の酷さを明らかにし、断罪しようという企画。12時半から5時までの拘束だったが、「法と民主主義」20冊完売の成果。

請求の趣旨は大きくは4点。
(1) 問答無用の、都立4大学を廃学・首都大学東京新設
(2) 養護学校での性教育に対する攻撃
(3) 「日の丸・君が代」強制
(4) 管理教育体制の強化
並べてみるとやはり異常さが際だつ。「ここまで、ようやるよ」という印象。

訴状を読み上げ、答弁書が陳述され、それぞれの現場から「証人」が出て証言。そのあと、私も加わった公開の「裁判員会議」。小森陽一さんが見事な敵役で、都側の意見を開陳。問題点が鮮明になった。

「大学の改廃が、トップダウンで何が悪い。求められているのは効率。いつまでもできない改革を私が推進して、既得権益を一掃しようとしているのだ。この私の姿勢が、308万票の都民の指示を受けている」
「性器教育となっている現場の異常さを、正常な感覚から批判しただけである。行き過ぎも何もない」
「学習指導要領に基づいて指導を徹底しているだけで、東京以外での学習指導要領不徹底が異常なのだ。行政の解説によれば、学習指導要領に法的拘束力があることが明らかであり、89年改正の「日の丸・君が代」については『指導するものとする』との文言は明らかに義務条項である」
「管理の強化によって新しい風が吹いてきた。人事考課・主幹制・異動要綱による、合目的的な管理の強化を都民は歓迎している」

たいへん参考になった。短時間で、できればワンフレーズで、上手に切り返せるよう、準備が必要なのだ。