「官製談合・不正入札」疑惑に対する中田市長の記者会見

 

市長定例記者会見質疑要旨(平成1729)

http://www.city.yokohama.jp/se/mayor/interview/2005/050209.html より

 

 

 

記者:
 先日、金沢の産業団地の入札について、無所属クラブの方が、不正があったということで、市長に文書で調査の申し入れを行ったということですが、これに対する市長のご見解は。

市長:
 既にご提起をいただいていたので、私は環境保全局にすぐ確認して、入札に疑いがあるならば、それは延期した方が良いと環境保全局に言いました。
 環境保全局からは、「これについては、全く疑いはありません」という話で、全部きちんとこれまでの報告を受けました。
 まさに公正性・競争性については、一点の曇りもなく今まで行ってきていて、彼ら(環境保全局)からすれば、むしろこれについては(無所属クラブ側の主張とは)逆に行ってきたという話で、広く全国どこからでも応募できる状況にしましたし、入札期間についても、従前の同様の事例に対して3倍の期間を設けていますし、全く問題がないにも関わらず、(あのように)言われること自体が分からないと(いうことでした)。だとするならば、逆にここで入札そのものを延期したりするようなことになれば、毎度、何か、そうした話が出る度にそれを行わなければならなくなってしまいます。それもおかしな話で、(環境保全局からすれば)「私たちは承服しかねます」という話でした。私は「分かりました」ということで、きちんと行っているのならば、予定通り進めることを許可したわけです。(入札を)実際行ってみたら、最後はくじでした。「くじをやって良かったですね」と私は言いました。逆に言えば、(くじになったということは)何かが入る余地が全くないではないかという話です。そうしたら、(今度は、そのくじ自体が)くじだったのか、くじではなかったのかという話になってきて、「さっぱり分からない」と環境保全局は頭を抱えています。

記者:
 これまで横浜市として、入札の透明性の確保については、非常に力を入れてきました。ただ、こうした疑惑を持たれるようなことになってしまったというのは、それ以前の何かしらの原因があるというふうには思われませんか。

市長:
 その原因をぜひ聞きたいと思うのです。皆さん、聞いていていかがですか。かなり説得力のある、疑わしい疑惑なのでしょうか。
 私は、いろいろな機会に申し上げている通り、市内業者の皆さんに大いに発注をしたいのです。この件と関係ありませんが、市内業者の皆さんに大いに発注したいと思っていますし、ぜひ、市内業者の皆さんに、そのチャンスを優先的に出すようにしたいと思いますと(申し上げています)。しかし、競争だけは公正に行ってもらわなければ困るわけです。これは、このところの新年会など、いろいろなところで、あらゆるところで申し上げてきたことですし、実際にそのことを横浜市は貫いて行っています。
 市内業者云々の話ではありませんが、今回の件についても同様です。本当に公正な手続きを行って、そして、広く募集するということで良い。その結果として、最終的にはくじになった。何故くじになったのかは、上限が非常に高いところで、結果としてたまたまそれこそ談合で、同じ金額で応札していたというならば話は別ですが、もう一方の(応札企業)は、何か怒っているわけですよね。怒っているのならば、もっと高い金額で入札すれば良かったわけです。よく分かりません。自分たちで取りたいならば、さらに大きな金額を入れれば済む話ではないですか。大体、「予定価格がこの位」ということになれば、それに対して「お金はこの位」ということで、保証金という形で入れます。それに対する上限という形になれば、それは並んでくるのは当然だと思いますが、取りたいのならば、それは大きく入れてくれば良いわけですし、環境保全局に言わせれば、「こんなことで延期したり、疑義を持たれたりしたら、もう仕事をやっていられません」というほど、彼らは疑惑と言われること自体に非常に憤りを持って、私に報告に来ています。
 もし何かありましたら、教えてください。私も環境保全局に「大丈夫ですね」と言って、「間違いない」という話を確かめていますが。

 

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