女性医師の異動は『内部告発の報復』 (2005.3.27)

 

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女性医師の異動は『内部告発の報復』


横浜市立脳血管センター 横浜市立脳血管医療センターに勤務する神経内科の女性医師に対する人事異動に対し、同じ神経内科の医師のうち部長ら二人をのぞく十一人の医師らが連名で二十五日、「一昨年起きた内視鏡の手術ミスを内部から告発したことに対する報復人事だ」として、市衛生局と総務局に抗議し、経緯の説明を求める質問状を提出した。

 この女性医師は同センター神経内科で患者を受け持ち、急性期患者を治療する脳卒中診療部にも名を連ねる臨床の医師。ところが、四月から市衛生局保健部への異動を命じられ、局内の事務的担当となるという。

 同センターでは二〇〇三年七月、内視鏡手術を受けた女性患者が重体となる医療ミスが起きたが、同センターは当初から「問題はなかった」としていた。この女性医師は内部の診療科会議などで手術に疑問を投げかけた医師の一人。その後外部の調査委員会が立ち上がり、医療ミスと認められるきっかけをつくった。

 患者と家族は今月十七日、手術を行った脳神経外科三人を刑事告訴し、市に対し二億八千万円の損害賠償を求める訴訟を起こしている。

 抗議した神経内科の医師らは、医局出身の臨床医師が局内の事務的職種に異動させられるのは極めて異例とし、「内視鏡手術に疑義を唱えたことへの報復と、現在調査中の案件に対する隠ぺいだ」と主張。さらに疑義を唱えたほかの医師も今後異動させられる恐れがあるとしている。

 これに対し、市衛生局は、「異動は本人の勤務状況を総合的に判断したもので、内視鏡の手術ミスの問題とは全く関係ない」としている。

 女性医師は今後、人事委員会に不服申し立てすることを検討しているという。

posted by リーマン at 23:29| 滋賀 63649| Comment(0) | TrackBack(0) | 賃金(給与)