中田市長 市大入学式で、またも、“大ウソ” 《市長として、大学の中身に口を出したことは一度もない》

 

横浜市大新聞 ニュースブログ

http://blog.livedoor.jp/ycu_press/archives/18077905.html より

 

市長発言《市長として、大学の中身に口を出したことは一度もない》が大ウソであることは,脚注(1)〜(5)を参照されたい.また,《八割は市民の税金でまかなっている大学だということを頭に入れてほしい》も,事実と大きく異なっている.この点に関しては,脚注(6)を参照されたい.

 

 

横浜市大新聞 ニュースブログ

 

2005年04月05日

入学式 期待と不安の新大学始まる

 

 5日10時から、本学金沢八景キャンパスの総合体育館で、「公立大学法人 横浜市立大学」の平成17年度入学式が開催された。入学者数は、新しく誕生した国際総合科学部が758人、看護学科が設置された医学部139人の計897人と、大学院の261人。

【写真=英語であいさつするストロナク新学長、手前は来賓席】

 

 宝田良一理事長は「教育に重点を置き、実践的な教養大学を目指している。英語を軸として、国際的な人脈を構築できるようにしたい」と新しい横浜市立大学の方向を説明。ブルース・ストロナク新学長は「私と学生のみなさんが自由に話し合える場を作りたい」と述べ、後半は英語で式辞を述べた。「英語は大事。今はわからなくても、(入学生は)卒業する頃にはわかるようになるはず」。

 

 中田宏市長は来賓あいさつで「これから先は、それぞれに幸福感、価値観を温めなければならない。新しい大学ではこれまでの伝統の上に新たな価値を作る。市長として、大学の中身に口を出したことは一度もない」と述べた上で、昨年の浜大祭での講演と同様に「八割は市民の税金でまかなっている大学だということを頭に入れてほしい」と強調した。

 

 式の開始時、国際総合科学部の新入生の座席が足りないトラブルがあり、職員等が数十人分を追加で運んだ。また、来賓席には昨年度いっぱいで学長を解任された小川恵一氏の姿もあった。

 

 式の終了後12時過ぎからは、いちょう並木で毎年恒例の学内サークル・部活動の勧誘が行われた。昨年よりもゆっくりと新入生が会場から退出したため、勧誘は14時頃まで行われた。6日午後には、運動部連合会主催での運動部の合同説明会が開催される予定だ。

【写真=勧誘でにぎわういちょう並木。掲示板横の桜は、3分程度の開花にとどまった】

 

 

 ■新入生は

「にぎやかだという印象を受けた。大学改革については、理系でも文系に進める、という程度しか分からない。まずは、遊びたい」(国際総合科学部理学系・男・横浜出身)

「まずは友達をつくりたい。TOEFLはリスニング対策を何もやっていないので不安だ。思ったより茶髪の少ない大学だと思う」(同国際教養学系・男・静岡出身)

「いなからしさが落ち着けるのでいい。授業や進級が不安だ。サークルは決めていないが、運動系を考えている。まずはバイトをしたい」(同経営科学系・女・新潟出身)

 

 

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脚注

 

(1)“懲りない面々”による「恥の上塗り」: こんどは、部局長連名での「小川学長の名誉教授推薦」案が評議会で否決 05-3-17

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/050317ogawa.htm

 

・・・しかも、あくまで「大学自身が決めた」と強弁する中田市長の主張が大ウソであることを『東京新聞(2004420日付)』紙上で“正直に”認めてしまい、“市長の逆鱗”にふれるという“大失態”により、1年の任期を残してあっさり解任されたあげく、今回の“懲りない面々”との共謀にも失敗して、・・・

 

(2)「中島議員の質問に対する中田市長の答弁 平成16年横浜市会 第3回定例会 議事録(2004.9.14)より」04-9-14

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040914gijiroku.htm 

 

[中島文雄]

・・・これでは、大学みずからの改革を口にしながら、大学評議会、教授会を排除しての改革であり、大学の総意どころか、自治のかけらも見られないと言わざるを得ません。(「そうだ」と呼ぶ者あり)・・・

 

[中田 宏]

・・・質問そのものはあれとしまして、誤解を生じるところだけ私はきちんと申し上げておきたいと思いますが、(「最初の質問に答えてから」と呼ぶ者あり)大学みずから変わることができない、それが今までだったからこそ大学に改革を求めてきたわけであって、まさに大学の中からの意見というものをしっかりと出すように私は何度も言ってきて、そして大学自身の改革を求め続けてきたわけであります。改革プランについても、大学自身が学内でのさまざまな議論、それは賛否から含めて議論はあったでしょう。(「大学推進本部に入れればいい」と呼ぶ者あり)その議論を通じてまとめ上げてきたものであって、それを私が勝手にやったかのような言い方というのは実に事実認識として間違っているというふうに言わざるを得ません。(私語する者あり)大学改革そのものに反対、反対の大合唱をしてきて、共産党とつながりの深い先生もたくさんいらっしゃるでしょうけれども、より建設的な意見をしっかりと言う中で大学改革について議論を深めていただきたい。(「そんなことを聞いているんじゃないの」と呼ぶ者あり)そのことを事実認識として、前提が間違っているので私としてはきちんと申し上げてから答弁をしなければならないと思います。・・・

 

(3)「“市民派”中田市長の“官僚的”不誠実回答――“横浜市大問題”関連資料集――」04-7-14

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040718nakada-siryou.htm 

 

 

(4)「中田市長の “東京新聞報道は 『完全に誤報』 発言” を検証する」04-3-3

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040303gohou.htm 

 

【中田市長の『誤報発言』(要旨)】:『あそこに書いてあることは、完全に誤報のたぐいである。もしも誰かが言ったことをそのまま書くのが新聞であるというならば、それは、泥棒の理屈も全部載せてあげるべきである。私は、横浜市大の負債ということを理由に改革を持ち出したことはない。密室で決めたことは一度もない。すべて皆さんも見ていたはずである。全部、議論は一字一句、私は出している。それに、トップダウンでやっていない。市大自身がこういう改革をやりたいという報告をこちらに出してきた。・・・あれは誤報である。・・・事実関係が異なっていることを誤報というのである。・・・負債というバランスシート上の話を持ち出したことは、私は一度もない。』

 

(5)『東京新聞』2004420日付 カリキュラム変更で競争力強化? 波紋広がる横浜市立大 学生側 「専攻課程がなくなる」 教員に続き院生も流出 大学側 「トップダウン必要」 改革断行「内部だけでは無理」 「結果で正しさ証明」 市長の意向、学長認める

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040420tokyoshinbun.pdf  

http://satou-labo.sci.yokohama-cu.ac.jp/040420tokyoshinbun.htm  

 

(6)永岑三千輝氏『大学改革日誌』(2005.4.7

http://eba-www.yokohama-cu.ac.jp/~kogiseminagamine/SaishinNisshi.htm 

 

・・・8割が「市民の税金」というのは間違いだという点である。たとえば、平成13年度とってみると、「横浜市は、文科系学生1人あたり38万9千円を国から地方交付税交付金の形で」受取っている。同じ年の学費は577千円である。それに対して文科系の学生一人あたり経費は878千円である。とすると、文科系、特に商学部は、当時の教員数においてもむしろ「黒字」ではないか、・・・