05/4/1中田市長、定例記者会見で“ゴーマン発言”? それとも、“理解力不足露呈”? 『「大学の自治だ」の一点張りで、高邁に自治を振りかざしてもできないのであれば、私はこれ以上、大学を漫然と続けるつもりはないと申し上げたのです』

 

 

http://www.city.yokohama.jp/se/mayor/interview/2005/050401.html より

 

【抜粋の抜粋】

また、大学もそうですが、大学の方々は、自治を求めているわけです。口を開けば自治と言っても、結果、何も集約できないのです。それでは駄目なので、私は「ただ漫然とこのまま市大を続けることはしません」と申し上げたのです。そして、「自治を求める以上、自分たちでどのような方向で行うのかを示してください」と求めたのです。その結果が、組織上の話では独立行政法人化でもあり、任期制でもあり、また、学部再編でもあり、(そして)中身、コンテンツについても、どのように努力していくのかという方向は、既に出している通りです。
 しかし、記者さんが言われたように、そうした意識が変わっていない人もいます。私に対しても、「大学の自治だ」の一点張りで、それをさらに進めようとは、なかなか感じとれない人たちがたくさんいます。だからこそ、逆に言えば、私はそのことを求めたのです。高邁に自治を振りかざしてもできないのであれば、私はこれ以上、大学を漫然と続けるつもりはないと申し上げたのです。

 

【抜粋】

記者:
 『改革の成果を生み続けていく年』ということですが、市長部局ではいろいろと職員の意識の変化は感じられるようになってきていると思うのですが、たとえば、教育委員会などは教育長がいて、組織が分かれており、先生のいる(教育委員会)や、大学など、意識の変化が届いていない組織があるのではないのかなと、感じる部分もあります。そうした状況に対して、今まで(教育委員会に)任せるという話がありましたが、市長自ら、意識変化に向けた、何らかのアプローチ、取り組みを行っていく考えはあるのでしょうか、また、そうした状態であることをどう思われているのでしょうか。

市長:
 必要ならば、もちろん、私自身が、何をできるのかということを、きちんと考える必要はあると思っています。
 ただ、教育に関して申し上げるならば、まずは、教育委員会制度が本当に活きる仕組みにしていくことが、まず、私が行うことです。先日も会見で「決して一人一人を否定しているわけではない」という前置きをして申し上げた通り、この春で、教育委員は全員、私が任命した人になりました。いずれも、それぞれの立場、人格も違えば、バックグラウンドも違いますから、(それぞれ)考え方があって、それで良いということで、お願いをしているわけではないのです。それぞれの見識をきちんと表明できる人、その上で、教育を真剣に考え、闊達に議論ができる人、こうした人たちを指名したこと(について)は、私は自信を持っています。その方々に、教育委員会制度をきちんと機能させてもらいたいと思っています。
 それが無理ならば、教育委員会制度そのものに、ある意味では、疑問を呈することも必要ですし、また、先ほども申し上げたように、私ができることは何だろうかということを考えていくことも必要だと思っています。
 また、大学もそうですが、大学の方々は、自治を求めているわけです。口を開けば自治と言っても、結果、何も集約できないのです。それでは駄目なので、私は「ただ漫然とこのまま市大を続けることはしません」と申し上げたのです。そして、「自治を求める以上、自分たちでどのような方向で行うのかを示してください」と求めたのです。その結果が、組織上の話では独立行政法人化でもあり、任期制でもあり、また、学部再編でもあり、(そして)中身、コンテンツについても、どのように努力していくのかという方向は、既に出している通りです。
 しかし、記者さんが言われたように、そうした意識が変わっていない人もいます。私に対しても、「大学の自治だ」の一点張りで、それをさらに進めようとは、なかなか感じとれない人たちがたくさんいます。だからこそ、逆に言えば、私はそのことを求めたのです。高邁に自治を振りかざしてもできないのであれば、私はこれ以上、大学を漫然と続けるつもりはないと申し上げたのです。
 そうした意味では、今朝、(辞令交付の際にも)理事長以下の新執行陣の皆さんに「大学は任せます」と申し上げた通りで、自分たちで運命を切り開くか、開かないか、そのことによって、横浜市大は活発で活気溢れる大学となるか、それとも、衰退の一途を辿るか、それは決まってくると思うのです。今までの市大は関係ありません。もちろん、今までの市大は基礎としてありますが、むしろ、これからどのようにしていこうか、ということを真剣に考えることが重要だと思います。

 

【全文】

http://www.city.yokohama.jp/se/mayor/interview/2005/050401.html