都立4大学の改革を巡る経緯について、石原ファシスト都政との戦い (2005.5.4)

 

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2005年05月04日

都立4大学の改革を巡る経緯について、石原ファシスト都政との戦い

東北大学職員組合
 ●理学部支部講演会「都立4大学の改革を巡る経緯について:石原ファシスト都政との戦い」の報告

都立4大学の改革を巡る経緯について:石原ファシスト都政との戦い

山下正廣
(東北大学大学院理学研究科教授)

…(省略)…

闘いを振り返って…
情報戦でリード,高い組合組織率,組合が改革の主導権を握ろう

だいたい以上が,今都立大学をめぐる情勢なんですが,私,1年間組合の委員長やっておりまして,それから,5年間都立大におりまして,組合側から見たときに,うまくいっているところと,失敗した例というのが,いくつかあります。うまくいっている例は,都立大学は,先ほどから言っているように非常に自由闊達な大学で,学長選挙のときに,やっぱりまともな人が学長になるんですね。前々代の学長というのは日の丸反対の急先鋒の学長だったんです。
弁護団,自由法曹団の弁護団が,いつも我々のところに応援しに来ていましたけれど,石原を相手によくここまで来たなぁと。彼らはいろんな弁護してるわけです。京王電鉄の争議もやったし,いろんな組合争議やったけれど,都立大の組合は多分ひと月くらいで負けるだろうと思っていたけれど,失礼ながら,これは画期的なことだと。いまだに,まだもめているんです。やっぱりひとつには組合の組織率が5割前後なんです。私のいたときに5割ちょっと越えて,いまちょっと落ちましたけれど,人文学部は90何%,理学部は80何%,あと工学部は非常に少なくて30%,文系も他のところはだいぶ低いけれど,組織率が5割近いというのがあります。それから,私のときに,とにかく組合ニュースを全員に配ろう,非組合員にも全部出そう,組合が改革の主導権を握ろうと,そういう提案をして,それもかなり成功しました。組合ビラは,管理本部の連中は,朝来たらまず組合ビラを見ます。組合が何を言っているか,どこまで情報がばれたか。彼らがチェックしているんです,組合ビラを。情報合戦なんですよ。で,ある朝突然新聞に載る。だから,管理本部は管理本部でいつも泡喰っているんです。管理本部もどんどん変わりまして,最初にひどいことやった管理本部長も変わりましたし,そういう意味では,うまくいけば,新しい大学というのは,うまい体制が組めるんじゃないかなと。ただ問題は,最初に言いましたように,理事長と学長が別でありまして,理事長が一番上。理事長は高橋といいまして,日本郵船の元会長かなんかで,これは石原の同級生なんですね。石原は自分のまわりは全部自分の友達で固めているんです。あるいはサンデー毎日がスクープしてましたように,彼はよく十何人の配下を連れて海外のリゾートに遊びに行っている。とにかく非常に不真面目です。

小物・石原慎太郎の手法はファッショそのもの
で,最初のタイトルに戻ります。なんでファッショ的と言ったかというと,私の話を聞かれて分かると思いますけれど,大学というのは本来民主主義が一番重要で,民主主義を我々は大学で教えて,それで社会に,学生を社会に送り出すわけです。で,石原のやり方というのは,まさに,そういうことを常に否定している。独裁的なんです。そういう意味で,私は,彼のやり方というのは,彼の思想とも絡んで,ファッショだというふうに考えているわけです。岩波書店の科学という雑誌が毎月出ていますけれど,そこに依頼されて原稿を書いたわけですが,そのときに岩波書店から電話がかかって来まして,「山下先生,このファッショ的というのはちょっと危ないんで,控えてもらえませんか」と言われましたけれど,私は,絶対いやだと,あいつはファッショだというふうに言って蹴りましたら,しょうがないですねぇ,じゃあやりますから責任とって下さいよと言われまして(笑),そのままファッショ的ということでやったんです。ところが,あるときに,ドイツのジャーナリストが,石原のことはみんなよく,世界中で知ってまして,都立大の話を聞きつけて,インタビューに来まして,実はそのときに,叱られました。石原をファッショというのはおかしいと。ファッショというのは,やはりナチスドイツみたいに何百万人という人を殺して初めてあれはファッショだという言葉が使えるんであって,石原はファッショじゃないですよ,まだそれは甘いですよ,ということを言われまして,ああそうですかというふうに私は答えたんですけれど,でも,私は,石原はまさにファッショだと思います。でも,まぁ,権力も,驕るものも久しからずと言って,彼も次の選挙,あるいはその次の選挙くらいには,たぶん年齢のこともありまして,下りるだろうと思います。まぁ,その間,都立の新大学が耐えれば,都立の新大学はまともになっていくんじゃないかと,期待しております。長い間ご清聴ありがとうございました。

質問と議論

…(略)…

投稿者 管理者 : 20050504 00:00