高村元外相:靖国参拝の紳士協定「あうんの呼吸あった」 「毎日新聞」 (2005.5.9)

 

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20050509k0000m010035000c.html 

 

高村元外相:

靖国参拝の紳士協定「あうんの呼吸あった」

 自民党の高村正彦元外相は8日、フジテレビの番組で、王毅・駐日中国大使が「首相、官房長官、外相は靖国神社に参拝しないとの紳士協定がある」と発言したことについて「外務省の人間から『あうんの呼吸でそうなっている』と聞いたことがある。取り決めはなかっただろうと思うが、そういう形は続いていたのではないか」と述べた。協定の存在は否定しながらも、首相と2閣僚は参拝を自粛する空気が政府内にもあったことを認めたものだ。

 

毎日新聞 200558日 1830

 

 

参考(1):「産経新聞」(2005.4.28

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050428-00000005-san-pol 

靖国参拝 「紳士協定」を否定 中国・王大使言及に日本政府

 

 中国の王毅駐日大使は二十七日、自民党本部で開かれた外交調査会で講演し、昭和六十年八月十五日の中曽根康弘首相(当時)による靖国神社公式参拝後に、首相、官房長官、外相は参拝をしないとの紳士協定を日中間で交わしていたと主張した。

 王毅大使は講演で「日本国民が靖国神社に行くことに何も言わないし、政治家が行くことも問題にしない。しかし、首相、官房長官、外相は日本の顔だ。この三人は行かないという君子(紳士)協定があった。日本も一歩下がってぜひ適切に対処してほしい」と述べ、小泉純一郎首相に参拝しないよう改めて求めた。

 王毅大使の発言について小泉首相は夜、「どういう趣旨で言われたか分からないが、紳士協定とか密約とかそういうことはまったくないと(聞いている)」と、全面的に否定した。細田博之官房長官も午後の会見で、「紳士協定があるということは承知していない」と否定。また、六十一年八月十四日に後藤田正晴官房長官(当時)が出した中曽根首相の公式参拝見送りを表明した談話についても、「拝読しているが、紳士協定があったというようなことは認識していない」と述べた。町村信孝外相も、首相官邸で小泉首相に説明した中で、「(紳士協定は)まったくない。一度として存在したことはない」と言明した。

(産経新聞) - 428249分更新

 

参考(2):「産経新聞」(2005.4.28

 

http://www.sankei.co.jp/news/050428/sei085.htm 

靖国参拝自粛の「紳士協定」を否定 中曽根元首相

 

 中曽根康弘元首相は28日午前、中国の王毅駐日大使が1985年の中曽根氏の靖国神社公式参拝後、日中間で首相らの参拝は自粛するとの「紳士協定」があったと指摘したことに対し「事実に全く反する。そのような協定を行ったことは全くない。大使の記憶違いではないか」と全面的に否定し、中国大使館側に電話で抗議したことを明らかにした。都内の事務所で記者団に語った。

 

 中曽根氏は日中の外交当局間の了解があったとの見方についても「そのような事実は全くない」と強調したが、中国側が当時、参拝を見合わせてほしいとの意向を持っていたかについては「多分あったのだろう」と述べた。(共同)

 

(04/28 14:15)

 

参考(3)「産経新聞」(2005.4.27

 

http://www.sankei.co.jp/news/050427/kok053.htm 

首相参拝は「協定」違反 中国大使

 

 中国の王毅駐日大使は27日午前、自民党本部で開かれた同党外交調査会で講演し、小泉純一郎首相の靖国神社参拝の中止を望む立場をあらためて表明した。

 

 大使は「1985年に(当時の)中曽根康弘首相が公式参拝後、日本の顔であり、日本の国際的なイメージや立場を示す首相、外相、官房長官の3人については(参拝に)行かないという君子協定があった」と指摘し、首相参拝は日中の暗黙の了解事項になっていた「君子協定」に違反するとの認識を示した。

 

 これに関連し大使は「(過去の歴史への反省を)言葉だけでなく、行動で示すことが日中関係の安定につながる」と強調した。(共同)

 

(04/27 12:01)